僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ハートキャッチプリキュア! 41~49話(完)

ハートキャッチプリキュア! 16 [レンタル落ち]

HEARTCATCH PRECURE!
シリーズディレクター:長峯達也
TVアニメ 全49話 2010-11
☆☆☆☆☆

 

10話ごと無料配信5週目。今回でラストです。
3話ほど単発の話があって、次のクリスマス回からラスト6話は一気にクライマックスに突入。


■41話 妖精が変身!? プリキュア劇団はじめました!!

バケツの水が先生の心情を表すとかの映画的演出が光る。
あとアクションが以外と凄いです。

保育園の話なんですけど、実はそこってプリキュアのメインユーザーである年齢層ですよね。子供の視点として自分を重ねて見れるのかな?という気もしますし、興味深い部分なんですけど、ただ毎回幼稚園児で話を作るのはちょっと難しいんでしょうね。


■42話 とまどいのゆりさん! ラブレター見ちゃいました…

OPがここから最終バージョン。コッペ様大暴れのインパクトが大きいのか、このバージョンの印象が強かったですけど、意外と遅かったんですね。
あと、えりかの「きちゃったかな、あたしの時代」はこの話か

ゆりさんにあこがれるハヤト君の話。
早く大人になりたいっていう気持ち。こういうのってどちらかと言えば男の子よりも女の子の方が強いと思うんだけど(だから昔の魔女っ子ものは大人の女性に変身するのが多かったわけですし)その辺はどうなんでしょう。ああ、男の子は大人に対抗できる力がほしいって方向か。(そこがロボアニメに繋がる)

そしてダークプリキュア復活。
ゆりさんの小学生時代中学生時代がちょろっと見れるのは貴重なシーン。


■43話 あたらしい家族! 私、お姉さんになります!!

最後の通常回。ブロッサムの一人バンクもあり、丁寧につぼみの成長が描かれてます。お父さんも良い人ですよね。

ふたばちゃん、エピローグへの布石という形にはなってるものの、こうやってゲストキャラとプリキュア側の話を重ねるのが映画演出というもの。


■44話 クリスマスの奇跡! キュアフラワーに会えました!

クリスマス特別回。キュアフラワーの一夜限りの復活。

皆に一目置かれたくて、つい嘘をついてしまうっていうゲストのまゆかちゃんの話も、視聴者である子供にはグサっと刺さる子も居るんじゃないかなぁ?


そんな子供たちへの目線と共に、デザトリアンを生みだすのはクリスマスに一人寂しくケーキ売りのバイトをしているプリキュアファンっていうのがプリオタ的には泣かせる部分。

今回はそんな特別編と思わせといて・・・からのデューンが地球に到達してプリキュア達の前へ、という驚愕のラストが素晴らしい。


■45話 もうダメです… 世界が砂漠になりました…

帰還したデューンの前に成すすべも無く全滅するプリキュアキュアフラワーも捉えられ、かつて封印されていた力もデューンは取り戻し。心の大樹までもを枯れさせてしまう。砂漠の種で地球全土が砂漠化してしまった・・・。

私はハートキャッチがプリキュアの入り口だったので、リアルタイムで初めて観てた時はなんだこの展開って度肝を抜かれたなぁ。え?女児向けアニメでこんなハードな展開になっちゃうのか?って。

まあプリキュア見慣れてしまうと、プリキュアは割と終盤に一度地球壊滅とか結構あったりするんだよな、と思えるのだけれど。

で、大切な人達まで全て失ってしまったと思いきや、一部の人達は生き残っていた。これまでデザトリアンにされてプリキュアに救ってもらった人達。彼ら彼女らは、プリキュアに負けない心を教わったから、というベタな展開ながら、最高に盛り上がる瞬間。自分の弱さを受け入れ、もう一度プリキュアが咲かせてきた花は絶対に折れない、いやもう最高じゃないですか。OPの「思いやりで育ったその笑顔は枯れない(絶対!)」もここで生きてくる。そして皆を失ったと思っていたプリキュアも、また彼ら彼女らに救われるという。涙無くして見れないエピソードです。

で、プリキュアは玩具の販促番組なので、クリスマスで玩具を売り切った後はそういう販促番組からの枷が外れて、後は作り手の思うように話が展開できるという、大人にして見ればプリキュアが一番面白くなる時期。

でもそこ考えるとお正月の落とし玉需要とか狙わないんだろうか?と昔は思ってたのですが、プリキュアは未就学児までしか見ないもので小学校に入る頃には卒業。小学生中学生くらいならまだ落とし玉で自分の欲しい物を買うっていうのあるかもしれませんが、流石に未就学児が自分のお金で買うってのはちょっと考えにくいわな。

そしてデューンを追って最終決戦の場へ!


■46話 クモジャキー! コブラージャ!あなたたちを忘れません!!

マリンVSクモジャキー、コブラージャVSサンシャインの最終決戦。
ここは自分にまかせて先に行け展開で、本当の強さ、本当の美しさとか、いわゆるテンプレで決して目新しい物があるわけじゃないんだけど、そこはここまで積み上げてきた物があるからこそ、王道展開でもグッと来る。見慣れたバンク技でもそれが最高にカッコよく見えるのが最高。

ここでようやく(というか唯一)サンシャインのテーマ曲「パワー・オブ・サンシャイン」が使われる。

やっぱり私はヒーローとしてのプリキュアが好きで、可愛いとか楽しいも勿論好きだけど、大切な人達を守る為にどこまででも強くなれるっていうヒーロー要素が死ぬほど好きだ


■47話 嘘だと言ってください! サバーク博士の正体!!

ムーンライトVSダークプリキュアの最終決戦。
そしてサバーク博士もここで明かされる。

えりからのスナッキーとのコメディシーンでバランスをとりつつ、月の光と闇の対決という最高にハードな戦いが繰り広げられる。ダークプリキュア役の高山みなみの声がちょっとかすれてるというか、逆に綺麗な音程での喋り方じゃなく、本気の叫びっていう感じが凄くグッと来る。ビジュアルも演技も最高、そして2度目のムーンライトの挿入歌。最高に盛り上がる部分です。


■48話 地球のため! 夢のため! プリキュア最後の変身です!

月影博士がサバーク博士化した理由、ダークプリキュアの出生が明らかに。
そこからの悲劇とデューン戦開始で最終決戦へ。

ここのね、
「お願いです、憎しみのまま戦えばきっと負けてしまいます。
 悲しみや憎しみは誰かが歯を食いしばって断ち切らなくちゃダメなんです!
 私達が頑張ってプリキュアしてきたのは何の為なんですか!?
 コロンやお父さんがゆりさんに託したものは何なんですか!?」
「私が憧れたキュアムーンライト。あなたが何をしたいのか!? 
 何をするべきなのか、そして何のために戦うのか!?
 自分で考えて下さい!」
がね、私はハトで一番好きなシーン。

史上最弱のプリキュアと呼ばれ、かつてはゆりさんからつぼみが「自分で考えなさい」って言われてきて、そこから1年通してきてね、逆につぼみの方からゆりさんに自分で考えろと。

しかも今回見返して「悲しみや憎しみは誰かが歯を食いしばって断ち切る」って最終試練でゆりさん自身が言ってるんですよね。

ラス2話って演出長峯、作監馬越でやってて、細かい表情芝居とかも死ぬほど素晴らしい。ダークプリキュアの最後の表情もね、結構ファンの間では色々な解釈で語られる事が多くて、父親に抱き締められて、最後に「勝ったぞ」的な表情という解釈もあるんだけど、今回私は「お姉ちゃん」って言ってるように見えたなぁ。


■49話 みんなの心をひとつに! 私は最強のプリキュア!!

ついに最終回。

初見の時はね、デューンの根源である憎しみって何だろう?そしてそれを超えるプリキュアの愛って何だ?そこら辺を描き切れないのが子供向けアニメの限界なのかな?って最初は思った部分があって、若干モヤモヤも残ったのですが、後にデューンの過去は小説版で描かれてて、ああこれは説明しない方が良かったんだな、あえて描かない方が良い部分ってあるのかと、考えを改める切っ掛けにもなったのでした。

その後プリオタになって、最後のふたばのシーンなんかも、彼女がプリキュアを引き継ぐっていうシーンなのかな?ではなく、今度は観ている子供達に向けて、今度はあなたがプリキュアになるんだよっていうメッセージなんだなと理解できるようになりました。

 

当然ながら、その時その時に観る視点って毎回違ってくるので、映画の感想を書いた時もそうでしたが、実はハトってシリーズとしては私がプリキュアに入るきっかけになった思い入れはあったんだけど、特別好きなシリーズかと言えばそうでもなかった。

 

それは外的要因としてハートキャッチという作品、あるいはキュアマリンって特別な人気があって、なんかそこばかり特別視されてて、他のシリーズも同じように面白いのになぁという感情が無かったとは言いません。

 

でもこうして改めて全話また見返すと、やっぱりこれは凄い作品だなと言わざるを得ないものがちゃんとありました。

 

これまでの感想の途中でもチョロっと触れたけど、各話の基本フォーマットがハートキャッチって独特でユニークな構造をしていて、これは他のプリキュアシリーズ、あるいはアニメ作品全般と言っても良いと思うんだけど、あまり例を見ない作りになってる。

 

基本的には毎回のゲストのお悩み相談を解決する話なんだけど、ゲストがデザトリアン化する事で、その心情を言葉で吐露しちゃうわけですよ。感情を言葉で説明してしまうっていうのは映像表現においては、程度が低いと見なされるやり方です。

 

映画オタク、シネフィルがTVドラマを下に見がちなのはその部分なんですよね。セリフで言わせるんじゃなくて、画で表現しろよ、そこを読みとって自分の頭の中で組み立てるからこそ解釈の幅が生まれて、より深さになるんだっていう。

 

そこはメディアの違いもあって、TVは老若男女誰でもリモコンのスイッチ一つで無料で見られるから、誰でもわかる表現というのを重視する、という特性からそういう流れが生まれていて、映画は自分の足とお金と時間を自ら費やす分、リテラシーの高さをある程度は要求出来る。そこには娯楽性だけでなく芸術性までも表現できる、という進化で続いているメディアです。セリフで言わなくてもわかるよね、とこちらはTVと違って視聴者を信用した作りも出来る、という事です。

 

「映画的」というのは予算からくるスケールの大きさとか派手さの事では無く、そんな表現方法の違いだったりします。映画好きな人はその辺理解してるはずですが、そうでない人には意外とわからない部分だからこそ、ファスト映画みたいな考え方が生まれたりもする。

 

まあ、それはともかく、それとプリキュアの何が関係してくるかと言えば、プリキュアは対象年齢が低いので、割と言葉に頼りがちな面はある作品です。

 

そこをデザトリアンシステムという構造にしちゃって、堂々とセリフで言わせる。しかも尺の関係もあって、基本的にはプリキュアに変身してそれを倒すと、結果問題も解決するという、他にあまり例を見ない面白い作りになってる。

 

で、基本的に映像作家というのは映画志向のある人達が大半ですから、そんな子供向け作品のプリキュアにおいても、映画的表現っていうのは随所に入っていて、それは初代の頃からずっとそうです。子供向けになるべくわかりやすくしよう、という部分がありつつ、映像表現として映画的に上質なものにしようっていう二律背反的な葛藤こそが、ある意味ではプリキュアの一番の見所と言っても過言では無いかもしれません。今回見返してて特に感じたけど、映画的カットってハートキャッチは凄く多いです。

 

で、決して全話では無いのですが、そのメインプロットであるゲストのお悩み解決と、その話におけるサブプロットでつぼみらメインキャラクターのドラマを重ねてきたりするんですね。

 

例えばわかりやすい所で17話。和菓子屋の息子が、先代に自分が作ったものを認めてもらいたいっていうのがゲストの話で、先代プリキュアであるゆりさんに自分達を認めてもらいたいっていうのがつぼみ達の話で、そこを重ねて横軸と縦軸を重ねて表現してたりする。他にもこういう事をやってる話が結構ありました。

 

いや凄い事やってるなぁと。これ、ゲスト話を中心にやってるハートキャッチならではで、他のプリキュアシリーズではあまり無い形だと思います。面白いし、凄い事をやってるなと、改めてハートキャッチの面白さに気付かされました。

 

元々好きだったムーンライトもそうですが、やっぱりえりかも面白いですし、今回見返してて、つぼみが可愛いなと改めてその魅力に惹かれました。いつきも別に悪くは無いですが、良くも悪くも変身バンク以外はあまり語られにくいキャラですし、そこはスタッフも言ってましたがやや割を食ってしまった感はあるかなと。(これ、後のハピネスチャージでも同じ事繰り返しちゃってるんですよね)

 

他にも、キャラデザをシンプルにしてアクションを動かしやすくするっていうのが功を奏して、結構凄いアクションが随所に見られますし、(これ同じ事を「聖闘士星矢Ω」でやろうとしたのですが、そっちは見事に失敗してて悲惨でした)コロコロ表情の変わるマンガちっくな表現も凄く魅力的で、この部分に関しては子供にも一番受ける部分だよな、と納得させられます。

 

その上、私が初見の時に感じたハードな世界観とヒーロー物のカッコよさもやはり大きい魅力である事は確かですし、これが受けないはずがないと改めて思わせられる面白さでした。

 

私の中ではハートキャッチってプリキュアシリーズの中でも割と特殊な例で、ある種の特異点的な印象が強くて、初心者向け入門作とかではないかな、って思ってる所がありました。ここを基準にしちゃうと、他のシリーズを見た時、あれ?何か違うぞって思ってしまうんじゃないかと。でも改めて見返すと、まず一つの作品として間違いなく面白いんだから、ここから入るのも悪くは無いかな、と今回思えたかな。今までだとバランスの良さで「フレッシュ」が入門作としては最適かなぁとか思ってたんですけど。

 

そこはともかく、「ハートキャッチプリキュア」改めて、メチャメチャ面白かった。1週間に10話ペースはなかなかにキツイものがありましたが、完走できて満足です。

 

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シャン・チー/テン・リングスの伝説(MCUその29)

www.youtube.com

原題:SHANG-CHI AND THE LEGEND OF TEN RINGS
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2021年
☆☆☆☆☆

 

MCU29作品目(劇場映画のみなら25作目)
世界観は繋がっているものの、続編やスピンオフ的なものではなく、久々の新ヒーロー登場という意味ではフレッシュな作品。

 

ちょっと最初にシャン・チーとは関係無い話します。
仕事関係の知人で、たまたまアベンジャーズ面白いよねっていう話になったんですけど、その人は「ガーディアンズ」とか「アントマン」とかそういうとこまでは見て無いっぽい。え?「エンドゲーム」まで見たのに?「アイアンマン」とか「キャプテンアメリカ」は見てて「ソー」は2作目まで見たようなんですが、いやいやソーは「バトルロイヤル」が一番面白い奴じゃん!それ見ないって何よ?

とかね、ついつい思ってしまうわけですが、勿論その人は映画オタクでも何でもありません。ああ、一般の人ってそんなもんだよな、と改めて思いました。なんとなくこれ面白そうかな?みたいな感覚で選んで、感想も「面白かったよ」とか「ちょっとイマイチだったかも」ぐらいで終わり。うん、それが普通なんだと思いました。

 

映画見て、「面白かった」「つまらなかった」しか言えない人間って何だよ?その程度の事しか考えられないバカなのかこいつ?とか思ってしまうのはそんなの映画オタクから見た視点であって、世の中はその方が普通と言うか割合的にはずっとそっち側の方が多い。

私はこうやってわざわざ感想をブログで書いたりして、面白にせよつまらないにせよ、その理由をちゃんと突き詰めますし、映画には面白いつまらないそれ以上の何かを必ず得る事を目的にしてますので、ついついそんな一般的な視点は忘れがちになりますが、そこも決して忘れてはいけない部分かなとちょっと思ったりしました。

つまり、MCUももう20数作か~、これ今から入るのは大変だよね、でも面白いから全部見なきゃね、とか思ってしまいがちですが、あんまりそんなの気にしないで適当にかいつまんで見るだけの人も居るし、作る方もシリーズである事は踏まえつつ、まず1本の映画としてきちんと成立するものをっていう心構えでは作ってあるだろうから、そこはこちらが思う程は心配しなくても良いのかな?とは思ったり。

私はオタク気質なので、MCUに限らず、シリーズがあるならそれは全部制覇しなきゃいけないとかついつい思っちゃうんですよね。変な話「ワイスピ」とか私は1本も見て無いですが、もし見るなら1から全部見ないとダメとか重く捉えてしまう。なのでなかなか手が出せないシリーズ。気軽にテキトーに見ちゃえばいいのにね。

そんな風に考えがちなので、今回の「シャン・チー」、久々の新しい入口としても面白いんじゃないかな?っていう気がしました。

 

つーかシャン・チーって誰よ?映画に合わせて単行本1冊だけようやく邦訳版が出ましたが、これまでの数少ない登場部分では、ブルース・リーカンフー映画ブームを受けてコミックに導入した、テンプレカンフー中国人、ぐらいのイメージしかありませんでした。

 

今回の映画化に当たっても、ああ、これからの映画界は中国のマーケットも意識しなきゃならなくなってきてるから、そういうマーケティング戦略の上で出してきたキャラクターなんだろうと。

 

ケヴィン・ファイギが昔から映画化したかったキャラクターの一人とか今になって言ってるけど、それホントか?ネトフリドラマで知名度のあるカンフーキャラの「アイアンフィスト」使っちゃったから、ただその変わりがシャン・チーなんじゃないの?とか思ってましたよ。

 

映画館で散々予告を流しておきながら、結局はディズニープラス配信になった「ムーラン」が散々な結果になった流れも受けて、こちらの「シャン・チー」もディズニーのCEOが実験作とコメントして、シャン・チー役の俳優がふざけんな俺らは実験体じゃねーよって反論してたりしましたが、正直を言えば、見る方としてもこの作品に関しては、何だろうこれ?感が凄く強い作品でした。

 

で、そんな不安もありながら実際に作品を見てきたわけですが・・・


うん、いややっぱマーベル凄いわ。そういう作品外のメタ要素まで十分に考慮した上で作ってるし、ちゃんとそこを作品のテーマに落とし込めてる。

 

ブラックウィドウ」でも何でこんなにマーベル凄いのよ?と唸らされましたが、「シャン・チー」もマーベル凄い事やるなぁと感心するしかないです。

 

「シャン・チー」がどういった作品で、何をテーマにしているのかっていうのを要約すると、「自分のルーツ、アイデンティティとちゃんと向き合って、そこを受け入れた上で次に進もうとする意志」だと思います。

 

ストーリー的な面は後にして、まずは外面・ルック的な部分から話をすると、予告の時点でジャッキー・チェン系譜のカンフー映画みたいなものをやりたいんだろうなとはわかりましたし、そこは存分に描かれました。バスでのアクションとか、建設現場の足場の上での死闘とか思いっきりジャッキー映画のリスペクトですよね。その部分はあらかじめわかってました。そもそもが原作におけるシャン・チーもブルース・リーの系譜ですし、MCUでカンフー映画をやってみようという企画なのかと。

 

でもね、今回それだけじゃない。トニー・レオン演じるウェンウー回り、カンフー映画じゃ無く所謂「武侠映画」っぽいアプローチなんですね。「グリーンデスティニー」とか「HERO」とかのあれです。ああ、そこも中国らしさとしてちゃんと別アプローチで入れるんだ。トニー・レオンだけでなくミシェル・ヨーとか一時代を築いた人をちゃんと呼んでくるし本気度が凄いなと。

 

しかもその上ですよ、その先まである。

一応ネタバレなのでまだ見て無い人はご注意を。

 

ええと、何て言うのかな?ジャンルとしてはよくわからないんですけど、古代中国的な妖怪の類まで出てくる。竜では無く龍、麒麟とか九尾の狐とかも居ましたが、クライマックスでは中華ファンタジーの世界までも再現してみせる。

 

ここ、正直ビックリしました。ただの表層的なカンフーヒーローではなく、中国と言う国をリスペクトして、歴史や文化背景も含めた彼らのルーツにまで遡ろうとするこの本気度。いや感服いたしました。すげぇ。

 

考えてみればMCUでは「ブラックパンサー」も黒人の文化背景まで遡って描いてましたよね。色々な部族があって、っていう。ああ、ここまでやんのか、すげぇなって思います。

 

シャン・チーはアメリカに住んでホテルマンをやってる時にはショーンという名前を名乗っている。過去を捨てて、名前を変えれば新しい自分になれると思っていた、それで変われるんだと。

相棒のケイティはウェンウーに聞かれる、お前の本当の名前は何だと。そしてそれを大切にしろと言われる。

 

認めたくない過去、認めたくない自分、そこから逃げ出すだけでは何も変わらない。良い部分も悪い部分も全て受け止め、受け入れる事で本当の自分になれるのだと。自分のルーツから逃げずに、受け入れた上で次に進むべきで本当に変わるというのはそういう事なんだっていう思想ですよね。

たまたまですけど丁度今見てた「ハートキャッチプリキュア」の最終試練と同じテーマが描かれてて、ちょっと嬉しくなってしまった。

 

で、そこから更に面白いのが、シャン・チーのお母さんとかミシェル・ヨー演じるそのお姉さんは動きが太極拳的な受け流す円の動きがベースになっていて、真っすぐな力を受け流して、むしろその力を利用して相手に返してしまうと。強引な力、強引な考えでは循環する力には打ち勝てない。体術にしても思想にしてもそれは同じっていう描き方になっていて、そこがメチャメチャ面白い。

 

ただ力に物を言わせるこれまでのMCUヒーローとは、そういった思想の面から違うんだっていう差別化に思えて、ああ、単純に格闘技の技が違うとかじゃなく、思想であり、文化の違いをこうやって作品そのものの根幹として描いてくるのか、という所にえらく感心してしまいました。

 

ウォン対アボミネーションもね、あれって強引なパワーだけでは勝てないよっていうギャグなんですけど、お前の円は受け流すんじゃ無くポータルかよ!というちょっと捻ったギャグなんだと後から見るとわかる辺りも面白い。

 

やっぱりね、実際は「ブラックパンサー」が受けたからこの企画が通った面もあると思うんです。「キャプテンマーベル」があったからこそ「ブラックウィドウ」でよりその先のテーマにまで踏み込めたように、単純なポリコレでの多様性という部分も、否定こそしませんが、だったらそこで描ける事、単純なマーケティングだけでなく、だったらそこから踏み込んで次を描こうとするマーベルの姿勢が本当に素晴らしいと思う。

 

単純にキャラクターで言えばね、ケイティって決して美人ではないと思うけど、逆に親しみやすくて良いなぁと思うし(友達とか恋人とかでも、ルックスなんて慣れてしまえば普段はそんな気にするものでもないですから)、逆に妹のシャーリンは私黒髪ぱっつん好きなので、凄く可愛く見えて、次はシャンチーよりこっちの子をもっと見たいかも、なんて思えました。

 

あと私はメチャメチャツボだったのがターロー村で、そこだけでも十分におつりが来るくらい好きでした。なんとなく文献とか一枚絵ぐらいでしか知らなかった世界をこうしてビジュアライズ化して見せてくれる幸せ。こんなの今まで映画で見た事無いぞってものが見れて、非常に満足度が高いです。

 

これがね、10年前、いやもっと前の80年代90年代のVFX時代でも良いですよ。(私は「ネバーデンディングストーリー」のファルコンを思い返してしまった)似たような物がもし作られていたとしても、それはビジュアルだけが売りの映画になっちゃってただろうな~って思う。MCUが凄いのは、そこだけでなくキャラクターも良ければドラマやテーマ性、社会性とかありとあらゆる所が凄いのがやっぱりちょっと異常なレベルで、今回もまたその名に恥じぬとんでもない作品を出してきたなぁと驚かされたのでした。

 

それでいて要所要所のギャグシーンもやっぱり面白いんですよね。いや私も「ホテルカリフォルニア」とか歌いたくなるじゃねーか!とニコニコして劇場を後にしたのでした。

 

いや~、面白かった。


次は「エターナルズ」ですね。今回と同じく、エターナルズって誰よ?状態ですが、やっぱりマーベルスタジオ最高だなってなるのか、はははそりゃたまには外す事もあるよね、でもまた次にすぐ「スパイダーマン」あるから大丈夫だよってなるのか、あまり大きな期待はせずに待ちたいと思います。

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Tomorrow Song ~あしたのうた~/HEART GOES ON

 

「ハートキャッチプリキュア!」後期新EDテーマ/「Tomorrow Song 〜あしたのうた」(DVD付)

発売レーベル: Marvelous
2010年
☆☆☆☆

 

後期エンディングテーマ/劇中歌シングル

■01 Tomorrow Song ~あしたのうた~
 歌:工藤真由
 作詞:六ツ見純代 作曲:高取ヒデアキ 編曲: 籠島裕昌

■02 HEART GOES ON
 歌:池田彩、工藤真由
 作詞:青木久美子 作曲:高取ヒデアキ 編曲: 籠島裕昌

■03 Tomorrow Song ~あしたのうた~
 (オリジナル・メロディー入り・カラオケ)
■04 HEART GOES ON
 (オリジナル・メロディー入り・カラオケ)

 

後期EDシングルです。OPの「Alright! ハートキャッチプリキュア!」もそうなんですけど、スーパー戦隊シリーズでは「ハリケンジャー」「ジュウオウジャー」OP「シンケンジャー」EDなんかを歌ってる事でもお馴染みの高取ヒデアキさんが作曲なんですね。

www.youtube.com

「Tomorrow Song ~あしたのうた~」
いわゆるゴスペルという奴なんですけど、これは子供達に今まで触れた事の無いような音楽を伝えたい、みたいな意図だったっけかな?


ゴスペルつったら私も「天使にラブソングを」くらいしか知らない気がしますが、まあ同じ事を考えるような人は多いようで、ちゃっかり当時から天使にラブソングをの映像にこの曲を重ねるMADとかあったりします。

 

それはともかく、私は一時期この曲が流れるだけで涙がこぼれてしまうというパブロフの犬みたいな状態になっちゃって、何もこの曲だけに限った話じゃないのですが、プリキュアはやっぱり基本前向きな曲ばかりですし、やっぱり私も時に心が折れたり沈んだりする時ってあるもので、ハト的に言えばこころの花がしおれてしまった状態ですよね、そういう時ってね、プリキュアは凄く心に響くんですよ。私も何度プリキュアに救われてきた事か。

 

プリキュア見てるとね、特にクライマックス的な回じゃ無くとも、通常回とかでもたまに自然と泣いてたりする事もあったりするんですけど、そういう時は、ああ自分は今心が弱ってたんだな、なんて思う事もしばしばです。

 

2番の
「へこんだ日に キミがそっと くれた勇気 嬉しかった」
っていう歌詞が凄く好きでね、自分も誰かが苦しい思いをしてる時に、何かちょっとでもね、支えになる事が出来たら嬉しいなと思うし、そういうのはちょっと意識して声をかけるようにしたりはしています。

 

ああ、ちなみにこの曲、ボーカルベスト版には英語バージョンが入ってて

ハートキャッチプリキュア!ボーカルベスト

メインコーラスの人が本当にゴスペルっぽく歌ってて、より雰囲気が出てるのですが、サビの「ハートキャッチプリキュア」の部分を「HEART CATCH PRETTY CURE」って歌ってるのだけがちょっと難点。

プリキュア」っていう単語は造語ですが、元々は可愛いの意味の「プリティ」と回復とか癒すっていう「キュア」を合わせたもの。なので初期のプリキュアの英語表記も「PRETTY CURE」だったので、別に間違ってるとかでは無いのですが、途中から造語と割り切って「PRECURE」表記に変えたんですよね。感覚としても私の中ではプリキュアって固有名詞なので、今更プリティキュアとか言われると、結構違和感が。


www.youtube.com


そして2曲目
「HEART GOES ON」
学園祭、スーパーシルエット回、そしてクライマックスと3度ほど挿入歌としてかかる人気曲。確かキャラソンボーカルアルバムの方には入って無くて、シングルのみの収録
だったはず。(違ってたらスミマセン)今度出るトロプリ映画に合わせたメモリアルアルバムには流石に入ってるみたいです。

 

TVシリーズ感想の方にも書いたけど、学園祭用に発注されたものながら、クライマックスで使いたいので、学園祭よりそっちのイメージで、っていう曲です。池田彩&工藤真由の二人のかけあいで疾走感が加速していく非常にカッコ良い曲です。

www.youtube.com私はこの曲がかかる直前のつぼみとゆりさんの会話がハートキャッチでは一番好きなシーンなので、学園祭よりやっぱりこっちのイメージ。

 

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シャン・チー:ブラザーズ・アンド・シスターズ

シャン・チー:ブラザーズ・アンド・シスターズ

SHANG-CHI VOL.1: BROTHERS AND SISITERS
著:ジーン・ルエン・ヤン(作)
 ダイク・ルアン、フィリップ・タン(画)
訳:吉川悠
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2021年
収録:SHANG-CHI #1-5(2020-21)
☆☆

 

シャン・チーと兄妹達(ブラザーズ・アンド・シスターズ)の物語が幕を開ける!

シャン・チーは生まれた時から、父であるゼン・ズーと、彼がリーダーを務める犯罪組織、ファイブ・ウエポンズ・ソサエティに仕えるために訓練を受けてきた。
ゼン・ズーの死後は組織の魔の手から逃れていた彼だったが、ある日、謎の刺客の襲撃を受ける。
刺客を放ったのは、ファイブ・ウエポンズ・ソサエティの新たなリーダーにして、シャン・チーの生き別れた妹、シスター・ハンマーであった……。

 

映画に合わせて単独誌の邦訳版が出ました。
正直な所、私はシャン・チーと言われても、そんなん居たっけ?ぐらいしか知らないキャラですし、だったら知らないままで純粋に映画だけ楽しもうかな?と、原作本と映画のどちらを先にするかちょっと迷ったのですが、話的には全然違うっぽいし、じゃあ先にこっち読んで、映画で使われるであろう原作の小ネタみたいなものを拾うのも面白いかと、まずはこちらから。

 

原作でのシャン・チーのデビューは1973年の「マーベル・スペシャル・エディション」#15という事ですが、そちらの初出話は収録されず。どうせならおまけで入れて欲しかった。映画化も発表された後に刊行された2020年の全5話ミニシリーズが今回収録されてるもののようです。

 

リニューアルされた仕切り直しのストーリーなので、ここから読んでも問題無し。ただ、マーベルは仕切り直しと言っても完全にゼロから作り直すリブートはやらないので、デビュー以降の展開にあったシャン・チーがMI6入りして、その時のパートナーだったレイコ・ウーも登場。会話の中でのみですが、過去にヒーローズ・フォー・ハイヤーとかアベンジャーズに入っていた事も別に無かった事にはされてません。ただ定職に留まる事は出来ない性質のようです。

 

行き別れた妹のシー・フアの刺客がシャン・チーを襲う中、彼を救ったのはブラザー・セイバーとシスター・ダガーと名乗る二人だった。シャン・チーをブラザー・ハンドと呼び、父の組織を受け継ぐ時が来たと彼らは言う。

 

拳(ハンド)、棍(スタッフ)、刀(セイバー)、鏢(ダガー)、錘(ハンマー)


という5つの流派があり、何そのジャパニーズバトル漫画みたいな設定、とちょっとビックリしてしまいました。妹のシー・フアがシスター・ハンマーを受け継ぎ、兄よりも自分の方が優れているのに、と戦いを挑んでくる。

 

これが日本の漫画なら、単行本1冊ごとにそれぞれの武器の使い手と順に戦っていく、というバトル漫画の流れですが、そこはアメコミ、残念ながらというか、かくあるべしと言うべきか、そうはなりません。

 

ちなみに今回のライターのジーン・ルエン・ヤンさん。「スーパーマン:スマッシュ・ザ・クラン」を担当した人でアメリカン・チャイニーズの高校教師。スーパーマンの方でもそのアイデンティティをベースにした人種問題を扱っていて、超超名作でしたし、今回も私はそういうのを期待してたのですが、ちょっと予想してたのとは違いました。

 

え~?ジャパニーズバトル漫画やりたいのこれ?と少し思ったのですが、解説を読むと、かつてシャン・チーが受けたのはそのキャラクターではなく、そこで描かれる東洋哲学や武術だったのではないか?という解釈をしていて、単純に人種問題を扱うとかでは無く、そういった東洋思想をベースに作品を描いたという事らしいです。

 

なるほど、家系や流派、そしてキョンシーといった要素はそういう部分ですね。で、そういう中国要素だけでなく、逆にそこに現代性を持たせて、過去の文化をただ言われるがままに受け継いでいくだけでなく、新しく変化していくのが新しい時代なんだという主張を掲げてくる作品。

 

シャン・チーも、もう血に縛られるのは嫌なんだって散々言いますし、東洋文化を描きつつ、そこに今の価値観を加えてあげようという、両面のアプローチなのか。

 

う~ん、まあ正直読んでいて単純に面白かったかと言えば、そうでもないのですが、やろうとしてる事はわかります。

 

いや私「霊幻道士」は割とフェバリットムービーの一つで(面白いのは1作目だけですが)キョンシー好きだたりするので、そういうの出てくるとテンション上がりますけれど。

 


映画の予告編を見る限り、これとは全く違うものになってるっぽいので、そっちはそっちでまた楽しみです。私は土曜日に見てくる予定。

 

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ハートキャッチプリキュア! 31~40話

ハートキャッチプリキュア! 12(第34話~第36話) [レンタル落ち]

HEARTCATCH PRECURE!
シリーズディレクター:長峯達也
TVアニメ 全49話 2010-11
☆☆☆☆☆


10話毎無料配信4週目。
キュアムーンライト復活、学園祭、最終試練のミラージュプリキュア戦からのスーパシルエットと見所満載。
そして見返してみると、ラストへの布石がこの辺から結構入ってる感じでした。もうメチャメチャ盛り上がってくる所です。


■31話     悲しみの正体! それは、ゆりさんの妖精でした…

デューンの帰還が近い事が示唆され、敵側のパワーアップとしてダークブレスレットが登場。デザトリアンの召喚だけでなく、ここからは3幹部がデザトリアンと一体となって襲いかかってくる。

 

ちなみにこれ、これまでだとデザトリアンと出陣幹部の二人分のカット割りが必要だったので、そこを一本化したっていう作劇場の都合もあるようです。

 

そんな砂漠の使途のパワーアップに対抗すべくか、3人の合体技のシャイニングフォルテッシモもここから使用。

 

ムーンライトは「パートナーの妖精を失った」とここで明かされる。


■32話     イケメンさんと対決? そんなの聞いてないです〜!!

新たな力、ハートキャッチミラージュを手に入れる為、プリキュアパレスへ。ここでようやく謎のイケメンさんの正体も明かされる。

 

おそらくは後付けと思われるが、1話のダークプリキュア戦はムーンライトがこの試練を受ける直前に襲われた、という流れで、一人で戦っていながらもここまではこれた、という事ですよね。

 

小説版でもゆりさんは一人で戦う事にこだわる描写が丁寧に描かれますが、そんなゆりの見守る中で、ブロッサムらは3人の力を合わせる事でハートキャッチミラージュを手に入れる、という違いが描かれる。


■33話     キュアムーンライト、ついに復活ですっ!!

ムーンライト復活回。
ゆりさんがおばあちゃんにこころの大樹に行きなさいって言われた時の返事が「はい」ではなく「うん」っていうのが最高にグッと来る部分。

 

再びコロンと会えるのかもしれないってなった時に、気持ちが過去のゆりさんに戻ってるんだろうな、というのが半分と、そして残り半分は、本当にコロンが復活してるのか?もし復活してたとしても、何と声をかけていいのかっていう不安もあるのかなと。どちらにせよ、今までのゆりさんの見せた事の無い感情が一瞬入る。ここがね、凄く良いんですよ。

 

そして心の大樹から出てきたコロンと再び再会。が、肉体は既に滅びていて抱きしめる事が出来ないという悲しさ。

 

誰にも頼らず自分の力で全てを解決できると過信していた過去の自分の愚かさをコロンに打ち明け、贖罪するゆりさん。それは違う、それは君が誰よりもやさしいから一人で背負おうとしたんだ、っていうコロンがね・・・もう涙無くして見れません。

 

魂だけの存在になっても、再び巡り合えた奇跡。
欠けた心の月が再び満ちる時、遂にキュアムーンライト復活!

 

ゆりさんの割れた心の種って、ダークプリキュアが拾ってお前は自分の半身だって言ってたので、そっちのイメージが強いけど、多分ゆりさんにとっては欠けた部分、失った部分ってコロンなんですよね。半分とかじゃなくてコロンの部分の方が大きい、そこがゆりさんのやさしさなんじゃないかなぁと私は思うのです。

 

■34話 すごいパワーです! キュアムーンライト!!

遂に復活したキュアムーンライトダークプリキュアとの再戦はまるでテッカマンブレードテッカマンエビルの戦いが如く凄まじくカッコ良い。しかもダークプリキュアのみならず、一人で3幹部も圧倒。

 

勝手なイメージですが、石田彰って自分のやったキャラとかにもさほど思い入れが無いイメージ。(アスランはキャラソンとか歌わないでしょって拒否した事とかあったけれども)ただ、仕事としては超絶技巧派で120%の技術で対応する仕事人。何度も言うけどあくまで私の勝手なイメージの話です。

 

今回のコロンは作品的には重要な役回りなんですけど、2話だけのゲストですから、多分本人はもう憶えてねーだろうな、とか思うんですけど、私は石田彰ベストワークの一つに挙げたいくらいコロンは素晴らしい。

「君は本当に泣き虫だな」と、1話からここまで描写されてきたゆりさんの描写からはわからなかった部分をコロンは知っているという演出が素晴らしい。


■35話     ワクワク学園祭! ファッション部はバタバタです!!

世にも珍しい主役が変身しない回。
復活したばかりのムーンライト強化月間でもあるからなんでしょうけど、まさに「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態。キャラソンシングル「MOON」も挿入歌として使われ、最高にカッコいい。

 

学園祭編前編(といっても前日までの準備だけど)で、番君を始めとしてこれまでの生徒のゲストキャラが色々出てくるのがとても楽しい。コメディタッチでコロコロとギャグ顔で表情が変わる準備に追われるつぼみとえりかも非常に可愛い。

 


■36話     みんなが主役! わたしたちのステージです!!

学園祭編後編。セリフ無しで顔見せだけも多いけど、前回と同じくこれまでのゲストキャラがいっぱい出てきて楽しい。あ、あと和風メイドさんっぽいクラスの方の出し物の服も可愛いです。

 

そして今回は新顔として軽音部でOP&ED歌手の池田彩と工藤真由がゲスト出演。う~ん、声優としてはとてつもなく棒で流石に演技に違和感はある。いやでもくどまゆ次のスイートではフェアリートーンですからね。しかも一人で8役でファリー回とかも申し分ないですし、やっぱりこういうのは経験がものを言うのでしょう。映画のゲストとかじゃなく、レギュラーって大きい。

 

で、クライマックスはそんな二人の「HEART GOES ON」
学園祭用にって作られた曲ながら、最初から最終決戦時にも流すつもりで、むしろそっちのイメージ優先で作ったという事ですが、「頼り無い気持ち抱えてここに居るけど後には引けない」とボーカル二人の気持にもリンクさせつつ、史上最弱のプリキュアから始まったつぼみの気持ちともリンクしたりと、解釈の幅がある歌詞が秀逸。

 


■37話     強くなります! 試練はプリキュアプリキュア!!

デューンの襲来が近付き、先にデザートデビルが送り込まれる。

基本プリキュアは1話完結で縦軸がメインではないので、こういう、あ!OPに出てたあいつだ!みたいなのも結構面白い演出。


一度は総攻撃で倒すものの、これまでにない強大な力を感じた皆はさらなる力を求めて、プリキュアの最終試練に挑むために再びプリキュアパレスへ。
前回は、先代と戦う試練だったが、その時はチームワークで勝利を得た。しかし今回は、個々の成長が試される試練で、自らの影、ミラージュプリキュアと対峙する事になる。という段階を踏まえた試練というのが上手い展開だなと思う。

 

で、ここで最初に試練に打ち勝つのがマリンっていうのも凄く良い。学園祭の時のえりかもファッション部のリーダーとして堂々たるものでしたし、えりかのポテンシャルの高さがここでわかる。

 

過去へのしがらみが強かったゆりさんも苦戦はするものの、ここで最終決戦へ繋がる「憎しみは誰かが歯をくいしばって断ち切らないといけない」だとか、悲しみや弱さや苦しさ、認めたくないダメな自分も全部受け入れる事がプリキュア(というかハートキャッチという作品で)で言う所の「愛」なんだっていうのをここで描いてある。

 

が!3人が試練を乗り越えても、つぼみだけが未だ戻れず、という劇的な引きで次回へ続く。


■38話 プリキュアスーパーシルエットに変身ですっ!!

再び出現したデザートデビルだったが、先に登場した物よりはるかに強大でブロッサムを待つ3人で何とか食い止めようとするも、強大な力に圧倒される。そこで遂にブロッサムが帰還、4人はスーパーシルエットへ。

 

そしてここでも最終決戦を待たずに「HEART GOES ON」が挿入歌として流れ、まさしくクライマックスな展開。

 

ハートキャッチプリキュア、或いはプリキュアシリーズにおける強さとは敵を倒す強大な力ではなく、弱い自分も、過ちも、それを捨て去ってしまうのではなく、それもまた本当の自分だとして認め、受け入れ、そんな自分を愛してあげる事、という主張が素晴らしい。

 

今の時代も変わって無いと思うんですけど、自己肯定感を得られにくい時代・世の中じゃないですか。だからこそSNSとかで承認欲求を満たそうとしたり、変なインフルエンサーに心酔したりする。

 

ハートキャッチプリキュア」が格別社会性の強いテーマを持った作品だ、なんて事は言いませんが、子供達にとって大切な事、伝えたい事をきちんと考えて作ってあるのは確かで、そういう所がこうやって随所に見えてくる、というのはやっぱり面白いなぁと思います。

 

■39話     えりかピンチ! マリンタクトが奪われました!!

学園祭と最終試練で爆上げされたえりかの株を一気に落とすギャグ回。28話に続いてこちらも伝説的に語られる回ですね。

 

デザトリアンも居ないのに自分の部屋で変身。散らかった部屋を必殺技で浄化すれば綺麗になるのでは・・・というのと、マリンタクトを美顔ローラー代わりに使うというとんでもなシーンが見られる。

 

あ、ちなみにおもちゃのタクトは回転部分が結構ガリガリ音がして実際にやるにはちょっと微妙です。

そんなえりか以上にコフレが実質主役回で、セリフがとても多い。

 


■40話     さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です!

3幹部の一人、サソリーナがここで退場。
え?浄化されてもしかして消えちゃうのか?とちょっとドキドキしてしまうシーンですが、デザトリアンと同じように実は本体が居たという終わり方。

 

クモジャキーとコブラージャが最後の決戦に挑むサソリーナにダークブレスレットを渡す展開も、何だかんだいって同士としてお互いに特別な存在だったんだな、というのが良いですね。

 


といった辺りで次は41話からラストまで。
私的にはつぼみがゆりさんを叱咤するとこが一番好きなシーンです。

 

 

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ヒーローズ・フォー・ハイヤー:シビル・ウォー

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HEROES FOR HIRE: CIVIL WAR
著:ジャスティン・グレイ、ジミー・パルミオッティ、
 マーク・グッゲンハイム(ライター)
 ビリー・トゥッチ、フランシス・ポルテラ、
 ハワード・チェイキン(アーティスト)
訳:御代しおり
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2016年
収録:HEROES FOR HIRE v2 #1-5(2006-7)
 BLADE v6 #5(2006)
☆☆☆★


コネチカット州スタンフォードで発生した爆発事件をきっかけに巻き起こった超人への反感は、超人登録法として結実した。

登録法への対応を巡って超人コミュニティが割れる中、この事態を歓迎する者達もいた。超人達の影に怯えてきた小悪党達である。

大物ヒーローが内戦にかかりきりになっている間に一儲けを目論む彼らだったが、そうは問屋が下ろさない。ニューヨークには、報酬と引き換えに街を守るヒーローズ・フォー・ハイヤーの面々がいるのだ。

ミスティ・ナイト率いる雇われヒーロー達を待っている新たな“仕事”とは?

シビル・ウォーの裏側を描いた異色のクロスオーバー!

ペーパーバック未収録のタイイン「ブレイド」#5も同時収録!

君はどちらに付く?


MCU「シャン・チー」間もなく公開になります。
っていうかシャン・チーって誰よ?というのが正直な所ですが、多分邦訳だとこの作品が初出かな?
時系列的にはこの後のジョナサン・ヒックマン期にはシャン・チーもアベンジャーズ入りしてるので「アベンジャーズ・ワールド」から「インフィニティ」辺りまではちょこちょこ出てました。ただ流石にアベンジャーズの中ではメインキャラとまではいかないので、そんなに出番は多く無い。

 

映画に合わせてメインの1冊で最新作の「ブラザーズ・アンド・シスターズ」という単行本が出ましたので、そこは非常にありがたい。でもせっかくなので積んでたこちらから。シビルウォーのタイイン誌なので大分昔になりますが、貴重な一冊です。

 

ええと、そもそもの「ヒーローズ・フォー・ハイヤー」は本来はルーク・ケイジ/パワーマンとダニエル・ホランド/アイアンフィストのコンビ名で、名前の通り、お金でヒーロー業を請け負うというチーム。
ただ、この時期はルークはアベンジャーズ入りして、アイアンフィストもデアデビルの代理やってた時期なので、ミスティ・ナイトが独自のチームを率いてヒーローズ・フォー・ハイヤーを名乗っているという時期の作品。

 

チームメンバーはミスティ・ナイト、コリーン・ウィング、ハンバグ、タランチュラ、シャン・チー、ブラックキャット、オルカ、パラディンというチーム構成。

有名キャラはスパイダーマンと縁深いブラックキャット(フェリシア・ハーディ)くらい。


まさか彼女よりも先に映画出演が決まるキャラがここに居たとは当時は誰も思うまい。ハンバグ以外は割と白兵戦に強い武闘派ぞろいですが、格闘術は右に出るものが居ないシャン・チーなので、割と中核メンバーです。

 

ミスティ・ナイトがリーダーで、彼女はアイアンマンにもキャップにもどちらも縁があるという事で、両派に平和的解決を呼び掛ける、というのが前半。解説書にも突っ込まれてますが、アイアンマンでさえ逃亡するキャップを追えない状態だったのに、変な妖怪を使ってあっさりキャップの居場所を突き止めるという展開が、逆に面白いです。

 

しかもここでのピンチはシャン・チーの超人的な体術と機転で切り抜けるというなかなかの活躍っぷり。

 

ミスティ・ナイト自身は超人登録法には反対ながらも、あえて抵抗派と合流はせずに、両陣営から身を引き、他の問題の対処に当たる事に。スクラル人の細胞を臓器移植する組織を負う事に。アジトに乗り込み、壊滅に追い込むも首謀者には逃げられる、という辺りまでを収録。

 

赤ちゃんプレイ専用クラブとか、虫使いのハンバグの気持ち悪さとか、なんかB級ノリでヴィランも含めてなかなか楽しい。ただ人気は無さそう。映画と違って原作はヒーローもヴィランも何百人何千人と居る世界ですので、シリアスなシビルウォー部分と、それ以外の部分の両方が描かれてて、割と面白い一冊でした。

 


後は何気に「ブレイド」から1話分だけ収録。
ウェズリー・スナイプスの映画で有名ですし、リブートも決まってる「ブレイド」ですが、多分、邦訳として収録されてるのはこれだけなのでは?そういう意味じゃそこも貴重です。映画に合わせていつかは出るでしょうけども。

 

登録法反対の立場をとるウルヴァリンをマリア・ヒルは捉えたものの、あっさり逃げられる始末。業を煮やした長官のマリアは恩赦と引き換えにブレイドウルヴァリンの追手として送り込む。初対面と思われたブレイドウルヴァリンだったが、実は過去に接点があった・・・、というお話。

 

1話完結の読み切りっぽい話になってて、なかなか面白い。解説書によると誌面上でも実際にはここで初対面らしいのですが、互いに長寿設定があるので、ブレイドが駆け出しの頃に実はウルヴァリンには借りがあったと。

 

バトルも見所で、デッドプールとかもそうなんですけど、ヒーリングファクター持ちは刀で切られたり、銃で撃たれたりガンガン出来るので絵的にも面白くなりやすい。どうせヒーリングファクターで回復しちゃいますしね。


という事で、なかなかに貴重な1冊でした。

 

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孤狼の血 LEVEL2

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Korou no chi: LEVEL 2
監督:白石和彌
原作:柚月裕子孤狼の血」シリーズ
日本映画 2021
☆☆☆☆★


<ストーリー>
3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害されたマル暴の刑事・大上の後を継ぎ、広島の裏社会を治める刑事・日岡松坂桃李)。しかし、刑務所から出所した“ある男”の登場によって、その危うい秩序が崩れていく…。
やくざの抗争、警察組織の闇、マスコミによるリーク、身内に迫る魔の手、そして圧倒的“悪魔”=上林(鈴木亮平)の存在によって、日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる…!


孤狼の血」の続編で、原作では『孤狼の血』『凶犬の眼』『暴虎の牙』という3部作になっているそうですが(未読)その2作目ではなく、原作では描かれていない1作目の続きの話を映画オリジナルで展開、という事のようです。

 

1作目は大絶賛され、ヤクザ物というジャンルにあまり思い入れのない私でも圧倒的に面白くて楽しめました。これは2作目も見たいと。


ただ、1作目は松坂桃李演じる日岡という刑事が、割とまともな倫理観を持っていて、その中でどうアウトローな世界に対峙していくか、という所が面白味であり、ただのヤクザの抗争にそういう視点が入っている事が私にとっての見やすさでもあったので、その日岡が大上の意志を引き継ぐ形になっている2作目は、ちょっと心配もしてました。

 

ただ、確かに前作とは若干毛色が変わってる部分もあるかなとは思いつつ、それでも今回もメチャメチャ面白かった。

 

今回からの登場で、今作の最大の敵でもある鈴木亮平演じる上林のヤバい事ヤバい事。鈴木亮平って私にとっては変態仮面とかミミズクの竜(ガッチャマン)とか、見て無いけど「俺物語」とかやってる人で、やさしそうな顔してるんですよね。(関係無いけど私の仕事の部下もちょっと彼に似た雰囲気でとっても好青年です。)そんな気は優しくて力持ち的な(勝手な)印象のある鈴木亮平が怖い役をやると、逆に怖さ倍増な感じで、ひぇぇ~って感じでした。

 

上林のキャラクター性に映画全体として相当なウェイトを置き過ぎな感じがしますが、「仁義なき戦い」の2作目「 広島死闘篇」で先日お亡くなりになられた千葉真一演じる大友勝利が絶大なインパクトを残したように、ヤクザ映画の2作目は頭おかしいヤバイ奴を出すっていう仕来たりでもあるのでしょうか?ていうかオマージュなのかな?決してスーパーヒーロー映画では無いものの、なんか強烈でインパクトのあるヴィランが出てきたっていう感じで、とても面白かった。

 

というかその文脈で言えば、松坂桃李も「ガッチャマン」でしたね。しかも主人公のオオワシの健だし。勿論、一番大きいのは「シンケンジャー」なんですけど、「新聞記者」とか、明らかに普通の俳優が嫌がる作品でも主役やってて、本人の意思なのか事務所の方針なのかはわかんないんですけど、松坂桃李って私にとってはヒーローなんです。(「不能犯」悪役っぽいのもあったけど)


だからこそ前作もアウトローの中で自分なりに正義を貫こうとする姿に惹かれたし、現実はそんなに甘くないよ、というのを描かれても、それでも自分なりの正義を貫きたい、世間に揉まれて清廉潔白なだけでは世の中渡り歩いて行けないよ、というのを実感して苦い経験を得たとしても、それでも自分なりの正義の道を歩んでいくという姿が凄く良かった。

 

今回、大上の後を引き継いで、大上のようになろうとするけども、自分勝手な正義を振りかざしてんじゃねーよ、と突っ込まれ、苦悩し、大上を失ってしまったのと同じような失敗をまた繰り返してしまう、しかも前作で自分のポジションだったスパイの立場を今度は自分が見抜けず、そこもまた同じような失敗を犯してしまう。


大上のようになろうとするけど、なれないんですね。
でもね、そこがとても良かった。ある意味今回は敗北とも言えるかもしれない。でも、その成長段階にあるというのが私はグッと来た。もっと成長できる幅があるからこそ、まだ今の日岡は「レベル2」でしか無いのではないかと。

 

自分勝手な薄っぺらい正義感なのかもしれない。同じ失敗を繰り返して、負けて終わったのかもしれない。でもその半端さ、大上にはなれない日岡っていうのが逆にグッと来ました。そこは上林のキャラクターに負けないドラマを感じたなぁ。もしかしたら3作目とかもっとこの先に、大上みたいになれるのかもしれないけど、そうはなれない、そうはならない日岡っていうのが私は魅力を感じました。まだレベル2の若輩だけど、そこが逆に良いんじゃあないか、と私は思うのでした。

 

甘ちゃんだって言われるかもしれないけれど、この相棒なら信じても良いかもしれない、そう思える部分が残ってる所に逆に魅力を感じました。いやあれ、すっかり私も騙されましたけど。この映画も根っこの部分にはちゃんと正義が残ってる、彼のような人が最後の希望なんだ、とか思わせといて、そういうのが甘さなんだよ、世の中そんな簡単じゃねーぞっていう感じでね、そこも面白かった。

 

アクション要素を増やしたかったのか、カーチェイスのシーンとかは正直要らなかったなぁと思うし、最後のシーンの、示唆的なお前は最後の一匹狼なんだ的なのも、ちょっと方向性としては違うかなという気はするし、ピエール滝は居なかった事にされてたりとか、前作と比べると多少の不満も無い事は無いのですが、それでも上林の強烈なキャラクター性と、そこだけじゃないまだ成長しきっていない日岡のドラマが描かれてる事で、もう十分すぎるくらいに面白かった。

 

ジャンルとか見た目のイメージだけで敬遠しなくて良かったなぁと心から
思える作品でしたし、次があるなら是非また見たいシリーズです。

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