僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

「映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」同時上映「わたしだけのお子さまランチ」主題歌シングル

『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』同時上映『わたしだけのお子さまランチ』主題歌シングル (通常盤) (特典なし)

発売レーベル: Marvelous
2022年
☆☆☆

 

映画主題歌シングル

■1 ようこそ、お子さま♡ドリーミア
 歌:後本萌葉
 作詞:大森祥子 作曲・編曲:森いづみ

■2 レッツ! fun fun time!
 歌:北川理恵・Machico
 作詞:青木久美子 作曲:馬瀬みさき 編曲:森いづみ

 

■3 ようこそ、お子さま♡ドリーミア(オリジナル・カラオケ)
■4 レッツ! fun fun time!(オリジナル・カラオケ)

を収録。

www.youtube.com

まずは1曲目「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」
何と8分超えのプログレ曲?
テーマパークの主題歌的なものとしての作りなのでしょうか?歌詞とかもプリキュア視点でもなければ女の子の応援歌的な感じでもなく、プリキュアソングの中でもちょっと異色かも?

www.youtube.com

TVシリーズの方でも期間限定EDとして使われてますが、映画の方は前半が挿入歌的な感じで、テンポの早まる後半部分が映画の方ではEDとして流れる。

子供達はこういう曲にどんな反応を示すんでしょうか?途中で曲調がガラリとかわって楽しい!みたいに思ってくれるのかどうか。

スタプリ映画EDも確か同じ8分くらいあったはずですけど、あっちは2曲続いてるみたいな感じですし、こちらは普通に?ガッツリ大きい曲。

 


歌ってるのは後本萌葉さん。プリキュアでは初めましてなので、どんな人なのかなと調べてみると、声優アーティスト発掘オーディションみたいなので勝ちあがってグループで活動してる人っぽい。まだこれといって大きい仕事はしてなさそうですが、いきなりプリキュアに抜擢とは凄い。今後もお馴染みの人になるのか、1回こっきりになるのか今後を見守りましょう。

 

 

そして2曲目「レッツ! fun fun time!」
こっちは挿入歌じゃなく、短編の方のEDで使われてました。
Machicoさん北川理恵さんと、近年のプリキュアソングを続けて歌ってる二人のデュエット。

 

作品に合わせて、デパプリ、トロプリ、ヒープリ、スタプリと4世代分のキーワードがここぞとばかりに歌詞に使われてて、
「デリシャスマイル~」「トロピカってる~」はMachicoさん、
「ふわあ~とヒーリングッど」「キラやば~」は北川さんが
ちゃんとソロで歌ってくれるという気の効いた作り。

 

プリキュアメモリ」とか

www.youtube.com

「みんながいるから」とか、

www.youtube.com

歴代のタイトルとかキーワードが入ってる曲、私はメチャメチャ好きです。全部のシリーズが好きな身としては嬉しくなりますよねこういうの。今回は4世代分ですけど、それでも十分嬉しい。映画の方も満足度高かったですけど、こちらの曲も満足度キラやばです。

 

それでね、歌詞も凄く良いんですよ。映画見てさ、やっぱりみんなそれぞれ違う個性が素晴らしいよねって思ったけど、「誰しもが自分の物語 生きる主役」とか、「誰かと比べても 多分正解は出ない」とか、グッと来る歌詞もとても素敵です。

 

ニチアサ同期のドンブラザーズのEDの方の「Don't Boo!ドンブラザーズ」でもさぁ

www.youtube.com


「『違い』は 『間違い』じゃない」っていう歌詞が私は死ぬほど好きで、それぞぞれの個性を肯定してあげる事、してもらう事って本当に大事だと思うし、まさしく時代がそういう風に少しずつ変化していっているっていうのは凄く良い事だと思います。

 

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11

機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11(1) (角川コミックス・エース)

MOBILE SUIT CROSS BONE GUNDAM X-eleven
漫画:長谷川裕一
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全2巻 2022年(連載2021-22)
☆☆☆☆

 

宇宙世紀0170――
アッシュ、レオ、フォントらがコロニー降下作戦
「DUST計画」を遂行する中、
カーティスは木星タカ派「オリンポスの下僕」に立ち向かう!
新たな愛機X-11を駆り、兄弟機X-12と激突!!

 

クロスボーンガンダム最新作にして最終章・・・と思いきや、次も発表されました。
そっちはカラス先生の過去を描く短編っぽい?アーノルドとイオの姿も出てましたので、3人分やるのでしょうか。

 

こちらも連載開始時から短期シリーズと告知された上での連載でした。「DUST」本編で途中離脱したカーティス・ロスコの木星圏での戦いを描いたサイドストーリー。

 

「鋼鉄の7人」なんかで凄く感じたのですが、短いが故に密度が濃くなる時の長谷川漫画の構成力の凄さ、流石はキャリア長くやってるだけありますね。2時間映画みたいなもので、描きたい物語やテーマを最初から最後までの流れをあらかじめ決めた上で描けるのは大きい。

 

これは長期連載を見越した作りでは出来ないもので、どちらかと言えば読み切り短編に近いものかと思います。アメコミみたいにミニシリーズ、リミテッドシリーズみたいな文化が今後定着して行ければ絶対に面白い事になるんですけど、実際そこに日本の漫画が向かうのかはわかりません。別の作者にスピンオフ描かせるとか、そういう所はアメコミの真似をしてる流れがあるので、そんな流れも出来ると良いなと思ってます。
日本は長期連載を見越したものか、読み切り短編の2極化になりがちですけど、単行本数冊程度の中編だからこそ出来る作りって言うのがあって、アメコミの名作って大概はそれなので。まあ映画的にまとまった一つの話が作りやすいって事です。

 

で、長谷川先生に何でそんな構成力があるかと言えば、キャリアも勿論ですけど、オタクだからですよね。古今東西色々な漫画や映画や小説やTVや何やらを、もはや博士レベルで履修して、その上それをちゃんと分析して、そもそも面白さって何かを理解した上で漫画を描いてるからこういう形になる。

 

今回、イオの設定がウインターソルジャーっぽいなと感じたり、オチをコメディー的なものにしたり、それでいて現代的なテーマや社会性とかもちゃんと描いてたりして、個人的には凄くマーベル映画味を感じました。
勿論、冷凍睡眠で生き続ける暗殺者なんて昔からの定番です。ギャグっぽいオチをつけてくるとかも別に初めてではない。でも長谷川先生もアベンジャーズとかきっと見てるだろうし、今のエンタメの最前線はこんな感じかっていう部分での影響は少なからずある気がします。

 

「DUST」でも富裕層と貧困層の問題は描いてはいたし、政治と市民みたいな視点も入ってはいたけど、個人的にはちょっと古い描き方かなとも感じてました。ただ今回、ヒロインの薄紅姫イオを使って、精神の貧困みたいなものまで描いてあって、そこが新しいなと感じたし、現代性という面では十分な物に思えました。

 

しかも面白いのはさ、基本的に長谷川漫画って少年漫画で、少年の持つ無限の可能性みたいなものを、青臭くても重視する事が多いと思うんですよね。でも今回、カーティスが主人公、トビアの頃の感覚もまだ残っているとは言え、やっぱり大人です。

 

「命令にしたがうだけの女にしたいブタも…自分で考えられるようにしたいおまえも…自分の望み通りにしたいだけなら…私にとっては同じ事だ!結局はただのエゴじゃないかっ」
「そうだな・・・そうかもしれんな」

 

っていうとこがさぁ、なんか私も身につまされる感じでした。
私も、ついつい皆が自分の頭で考えて、自分の意見を持つべき。映画でも漫画でも、100人居れば100通りの感想が無いのはおかしい、誰でも言える事じゃ無く、自分だからのものを出さなきゃ面白くないよ、とかつい簡単に言いがちです。
こうあるべきだ、自分は間違っていない確信があると言いたくはなるものの、それは考え方の押しつけでは?と言われちゃったらさ、確かにそうかもね、と、それはそれで受け止めるのがやっぱり大人なのかなと。これが少年だったらさ、「絶対に違うっ!」とか対抗したくなるじゃん。なのでこのシーン、メチャメチャグッと来ました。

 

あと何気に凄いのが、薄紅姫ってモビルトレースシステムじゃないけど、MSを身体的に捉えるというちょっと面白い要素があって、絵的には裸の巨人という喜んで良いのか何だかわからん画面になるけど、これを持ってくるセンスが長谷川節だなぁと思う。

 

ミリタリー路線とか、あと08でも対人兵器とか出た事ありますけど、そういう兵器としてうんぬんではなく、巨大ロボット物なんだから、巨人と人間の関係性や対比みたいなのって面白い部分ですよね。しかも日本には実物大のガンダムが3体もあるという凄い時代ですから。

アムロがジオン兵をガンダムで踏みつぶすって某島でのシーンって絶対実物大ガンダムを見たからこその発想と嫌がらせだと私は思ってるんですけどどんなもんでしょうか?

でも、巨大ロボと人間の対比って絶対に面白い要素ですよね。そこわかってるから無印クロボンで「トビアvsX2」とかやったわけですし。

 

その中で巨人としての全能感みたいなものもありつつ、MSを身体的に捉えるなら、人間では出来ない動きを出来るのがMSの強みでは?っていう疑問も当然あって、それは例えば「Vガン」でエクソシスト張りに頭部を180度回転させて後ろにバルカンを撃つとか面白いシーンがあって、あれ私大好きなんですけど、人間にはそんな事出来ないじゃないか?みたいなツッコミに対して、薄紅姫さん、X12で人の体とは思えない足技とか使ってますよね?そこが単純に面白いのと、じゃあ何で今回そんな巨大女みたいな演出をしてるのかといえば、最後にイオが「心を開く」というのを絵で見せるという演出ありきでの描写でした。

 

いや~、こういうのが漫画としての上手さです。


最も、最近は売れるコンテンツって物語やテーマ性とかではなくキャラクター性が一番の売りになってるようで、そんな部分ではやっぱりこの絵ではあまり評価はされないんだろうなとも思います。

 

いや、そうじゃないんだ!漫画で本当に大切な事は・・・とか言った所でね、それはあんたの中ではそうなんでしょ、そこ押しつけるのはエゴだよって言われたら、やっぱり「そうかもしれないな」としか言いようがないし。

 

で、そんな色々なテクニックを持つ長谷川でさえ生かしきれなかったラスボスメカのシュヴァイン。海老川メカで当然、エレゴレラの系譜。
Iフィールドに隠れて自分だけビームが撃てるって前にも何か居たような?と思ったんですけど、確か無印のエレファンテ戦がそんな話じゃなかったっけ?と思って調べたら、一応設定上はそもそもエレゴレラがエレフェンテの系譜だったっぽい。そこは上手く考えてあるんですね。ただシュヴァインの設定画を見ると、何と「ビームマクワ」という面白い隠し武器が設定してあって、うわっ長谷川これを生かせなかったのはちょっと勿体無いぞ!という感じです。

 

クロスボーンの触手状のスラスター、からの光の翼!とかビジュアル的に生える新しい要素もありつつ、最後はコアファイターが抜けた空洞という、RGのプラモいじっててこれは使えるって思いついたアイデアなんじゃないかと思える辺りが面白味でした。

 

「鋼鉄の7人」の集大成感、「ゴースト」で描いたネクストステージの新しさ、「DUST」のおいおいとんでもない事をやってくれたな!というのと比べると、流石に単体では見劣りしてしまう感じはしますけど、まあそこは最初から小作品だからと言ってますし、この先の未来がまた描かれる事があるのかは不明ですが、もし描かれる事があれば、主人公としてではなくキンケドゥ的なね、導き手として再び出会える事を願ってます。とりあえず、トビア=カーティスとしての冒険は一応の一区切り。

次の「KA・RR・AS」も楽しみにしてます

機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11(2) (角川コミックス・エース)

 

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!

www.youtube.com

監督:座古明史
脚本:田中仁
日本映画 2022年
☆☆☆

 

プリキュア映画31作目。
TVシリーズ19作目「デリシャスパーティ♡プリキュア」秋の単独映画。
春映画枠が無かったのもあってか、今回は4世代クロスオーバー作の短編『わたしだけのお子さまランチ』も同時上映(そちらの監督・脚本は山元隼一)


おいしーなタウンに突如お子様ランチのテーマパーク「ドリーミア」が出現。子供達しか入れない中、ゆいたちは楽しんでいたが、不審に思ったマリちゃんが調査を開始し・・・というようなお話。

 

テーマパークを舞台にって部分では、映画ヒープリ「ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」に近い印象。あちらも映画ゲストキャラの我修院サレナさんとか黒幕とか、騒動の原因となる部分の掘り下げがちょっと足りなかったな~という感じですが、今回のゲストのケットシーもまさしくそんな感じ。

 

結構、プリキュア映画あるあるかなと思いますが、そういう部分での作品としての完成度の低さはある程度意図した物かなとも。プリキュアを見に来るメインのお客様は未就学児がメインですから、そんな部分を見たいわけじゃなかろうと。
それを意図して排除してあるのは、EDの背景でケットシーのその後とかをちょろっと描いてたりした所からもわかる。本編には入らないけど、大人の人はこれで察してね、的な部分なのでしょう。ただそれでも、描かれてる部分だけでもちょっと微妙かも。

 

私は大人なので、「わあ~プリキュア頑張れ~っ!」っていう子供に帰った見方をしてるわけでもないので、そこはご理解のほどを。大人でも満足出来る作りにしてほしい!とは言わないけれど、大人なりに感じる事をこうして個人ブログで語る事くらいは許してちょ。

 

この映画、テーマがいくつかあるんですけど、そこが噛み合ってるような噛み合って無いような、1回見ただけではちょっとチグハグな印象を受けました。

普通にネタバレありで語るのでそこはご注意のほどを。

 


まず、予告とかでもメインとされてる、コメコメのゆい(プレシャス)へのあこがれ。自分はまだちっちゃいお子様だけど、いつか自分もゆいみたいにプリキュアになりたい。ここは当然ですけど、見てる子供達の気持を重ねる部分ですよね。

 

ここでね、ヒーローっていう言葉を使うのは面白い部分。同じニチアサ枠とかもそうですし、子供とはあまり関係ありませんが、マーベル映画とかのヒットでヒーロー物ってのが昔より更に一般性を持つようになった今、プリキュアもまた子供達にとってのヒーローというのが認知されてるからこそ、作中でもそんな言葉が使えてるんだなと思えて、そこは個人的に感慨深いものがありました。

 

ここら辺の記事でも書いてるけど、

curez.hatenablog.com

私はヒーローとしてのプリキュアっていう部分はちょっとこだわりがあったので。

 

そしてゲスト枠のケットシー。彼は大人を拒否、大人になる事を認めたくなかったのかな?自分自身もお子様ランチを食べる資格なんてない、純粋さを失ってしまったから、的な話だったかと。早く大人になりたいコメコメと、大人は汚い存在だからそれを排除した子供だけの世界の方が良いんだっていう対比みたいなものでしょうか。

 

コメコメはゆいにあこがれてるんだから、ゆいって大人なのか?という気もしますがそれはそれ。個人的には、ロボットが大人か子供かを判別する時に、プリキュアに対しては「?」だっけかな?いや「△」だった気もするし、曖昧な形になってたのがとても面白かった。変身前のゆいとしては中学生の子供として判定されるんだけど、プリキュアになるとそこが不明になる。物凄く面白いポイントです。

 

明確に身長伸びたりするのは例外的に「まほプリ」くらいですし、基本的にプリキュアは変身した所で精神年齢は変化しませんが(こっちもフェリーチェは例外かも)髪とかは明確に伸びてるわけだし、身体的な変化というのはあるわけで、プリキュアは大人でも子供でも無いという判定は色々と興味深い。プリキュアは概念である、と私なんかはつい言ってしまいたくなる部分でした。


でもって再びケットシーに話を戻すと、大人は排除つってマリちゃんをぬいぐるみにしたりするわけです。で、おっさん一人でプリキュア映画を観に来てる私は思う訳ですよ。ああ、これってこの映画館がドリーミア的なものだったら、私は排除される存在ですよねって。

 

一番後ろの席(基本私はプリキュアに限らず映画館は最後列がデフォルト)なので、他の子供や親の目にはあまり入って無いと思いますが、もし目に入れば一般的な感覚なら、何でプリキュアをあのおじさんは一人で見てるの?ってなっちゃうわけですよね。

 

スマイル以降は全部映画館で見てますけど、同類のオタクみたいな人が居たケースなんて片手に余るほど。基本的には家族連れが当たり前で、一定数はオタク層も居るのが普通、みたいな感じじゃないです、地方の田舎町では。

 

そんな風に、私はこの場では排除される側の人間だな、、お子様ランチ=プリキュア映画なんて食べられる年齢じゃないだろう?なんていう自覚はありつつね、それでも毎回プリキュア映画に涙したりしてるわけです。

 

だからね、序盤のケットシーの過去。幼いゆいちゃんに、あなたは何で泣いてるの?お子様ランチって嬉しいよね、ご飯は笑顔っておばあちゃんが教えてくれたんだ、って言われてさぁ、私だってもうそんなの泣くしかないじゃないですか。

 

仕事でストレスたまって、怒られたりトラブルあったりして泣きそうになってさ、もうプリキュアだけが自分を助けてくれる物なんだ的になっちゃうんですよ。普段から。映画もそうですし、毎週のプリキュアの放送で私は生きるエネルギーをもらってるんです。

 

そういう意味ではメチャメチャシンクロしたし、おおっぴらには言ってはいないけれど、プリキュア=お子様ランチは子供だけのものじゃないよ、そんなプリキュアは大人も子供も関係無い、みんなのヒーローなんだよ、という着地点にふんわり辿りつくこの映画は、こうして感想を書いてみると面白かったのかも?

 

いや、ぶっちゃけ観終わった時は今回は近年いくつかあった超名作じゃね?これ?っていうよりは昔ながらの、つまらなかったわけじゃないけど、なんかぼんやりモヤモヤ、まあプリキュア映画だしこんなもんだよね感の方に近かった。

 

ビジュアル的には面白い部分は結構あって、パムパムとメンメンの人間体とかやっぱり可愛かったし、プリキュア含めた映画限定フォームも良いデザインでした。プリキュア4人の中なら私はここねちゃん、スパイシー押しなのですが、やっぱり一番印象に残ったのは小さい頃のゆいちゃん、心の琴線をグッと刺激してくれるドラマがあってこそ感情を動かされるものがやっぱりあるんだなと。

 

過去シリーズでもやっぱり何だ感だ言って私の中ではピンクキュアって好きになっちゃうんですよね。

TVシリーズ見てると、ゆいちゃんも意外とぽーっとしてるだけのシーンも多かったりして、ここ最近はちょっと影の薄い主人公になってない?とか思う部分もありましたが、そういう意味では今回の映画は凄くピンクキュアしてて良かったです。泣いてる人を見かけたら食事で笑顔にしてあげる、ゆいちゃんはプリキュアになる前からプリキュアだし、ヒーローなんだなって知らされました。

 

あまり期待度を上げずに、何度か繰り返し見てる内に味わい深さも出るタイプの作品かな。

 

そしてそしてぇ!


短編『わたしだけのお子さまランチ』
EDのCGモデルを使った簡易的な奴でしたが、コメディーノリのまあつべこべ言わずに楽しんでくれっていう感じが最高に面白かった。

 

所謂、天丼ギャグってやつでしょうか。同じ事を2度3度繰り返すやつ。今度からはそれをお子様ランチギャグと改めたくなるくらい。

 

トロピカルなやつ→ 危ういが何となく南国っぽい感じなのはわかる。
ヒーリングなやつ→ 料理でヒーリングってデトックスみたいな?よくわからん。
宇宙っぽく→ もうこれ訳わかんねーな

 

いやどの世代のプリキュアも個性的で良いです。こうしてみんなにまた会えただけで私は涙が出るほど嬉しい。

サマーの底抜けに明るい感じ(一年じゅう心はサマー!)グレースのほわっと優しい感じそして私の押しでもあるスターの奇天烈な感じがね、本当に嬉しい。ひかるちゃんは決してアホの子じゃないんです。頭は良いんだけど、ちょっと変わってるタイプの子なのです。

 

インタビューでグレース役の悠木碧がまた言ってたけど、色々なタイプの子を肯定してくれるのがプリキュアは素晴らしいって改めて発言してましたが、まさしくそれ。毎年多種多様なプリキュアが描かれるこの面白さ。7~8分くらいだったのかな?5分よりは長いけど10分無いくらい?

実は今回の映画、予告だけの感じだと、今回は子供向けっぽいかな?とそこまで期待度は上がらなかったのですが、直前になって短編が発表されて、メチャメチャにテンションが上がったのでした。それに見合う価値が短編だけでも十分にありました。

 


そして最後のちょっとしたお楽しみ。
次回予告です。公開日当日に東映から公式情報解禁あるかなと思ってましたが、特に何も無かったので、あれ?と思ってましたが、「プリキュア映画最新作 2022年公開決定」のみでした。

 

春か秋かも不明。私の予想では20周年記念の特別作品的な映画が来年は来ると予想してますが、そこら辺は仮にもしあったとしても今の情報解禁でなく、来年の新しいプリキュアの情報公開と共に、アニバーサリイヤーですよ的な感じになるのかな?
少なくとも来季もプリキュアはありますよと確定されただけでも良しとしておきましょうか。映画だけあってTVは無しっていうのは作品の性質を考えれば商業上ありえませんし。

 


といった所で今回はここまでにしておきますが、実は今回不思議な事がおこりました。

中学生以下のお子様しかもらえないはずのこれが・・・

はい、私は実はおっさんのフリして本当は子供だったのですウソ。

あれ?今回は年齢制限無しで渡してるのかな?と思って調べたけど、そんな事はない様子。もぎりのお兄ちゃん、よくわかってなくて間違って私にもくれたのでしょう。そもそもがそんなにオタク客が来るわけでもないので、そういう人には渡さなくても大丈夫的なお知らせをされてなかったのでしょうか。

過去のミラクルライトとかも持ってはいますけど、中古で確保した物です。

スマ以降映画館には通ってるけど、間違いにしても初めていただけました。
ぱっと差し出されたのをとっさに受け取ったので、あれれ???みたいな。
いや~ゴメンなさい。正直に言って戻した方が良かったかな?とも考えはしたのですが、後々に中古で探すより、元から無料で配ってる物を貰えたのなら貰ってしまえというプリキュアらしからぬ行動に出てしまいました。褒められた大人じゃないけどこれくらいなら許して下さい。

 



関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

X-MEN:フューチャー&パスト

X-MEN:フューチャー&パスト [Blu-ray]

原題:X-MEN:DAYS OF FUTURE PAST
監督:ブライアン・シンガー
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2014年
☆☆☆★

 

X-MENシリーズ7作目。
シリーズ1~3作目の旧シリーズのキャストと、5作目リブート作「ファーストジェネレーション」のキャストが共演するという一風変わったタイムトラベル物。勿論、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンも健在なので、一つ前の「SAMURAI」の続きとも言えなくもない。

 

まずは個人的な感情としては、「ファーストジェネレーション」が私にとっては好みのド直球な作風でしたので、当初はそこからの続きと言う企画でしたし、この路線でまた3部作とか見れると思ってたので、まさかのブライアン・シンガーが復帰というのは正直がっかりでした。

 

なんだよ、3作目蹴ってDCでスーパーマン作った癖に、あっちが上手く行かなかったからってほいほい戻ってきやがって。いや、コミックの方でも作家がマーベルとDCと行き帰したりするのはよくある話ですよ。ブライアン・シンガーも1・2作目の立役者だし、そこは大変に評価はしてます。でも、抜けた穴を必死になって埋めて、ようやく良い雰囲気になってきたのに、それをまた壊す?自分が抜けた3作目をメチャメチャ似されたからってさぁ、それはあなたが抜けなければ良かったって話じゃん?

 

とまあ私が関わってるわけでもない、ただの一介のファンでありながら、ものすごく複雑な感情で当時は劇場に足を運びました。

 

でもそういうメタな部分があるからこそ、特異な面白さのある作品であるのもまた事実。過去を無くして新しい未来を作りたいというテーマを作品そのもので表現してるんだから、これをメタ構造と言わずして何をメタというのか、って感じですね。

 

勿論、決して突飛なアイデアというわけでもなく、原題タイトル
「デイス・オブ・フューチャーパスト」編というのが元の原作でも人気の1編としてある(日本語版も映画に合わせてちゃんと出してくれました)ので、そこを使ったというわけです。
センチネルに支配された未来を変えるタイムトラベル物というだけで、細部は全然違うものの、そのシリーズの人気があったおかげで、X-MENはその後ビショップ(今回の映画の未来編にも登場)やら、ケーブルやらタイムトラベラーが日常茶飯事に居るという独特の世界観になっていたりもする。

 

一応原作とかマーベルコミックス自体は、「エンドゲーム」とかと同じで、基本的には過去を改変しても、その時間軸が新たに生まれるだけで、未来は変わらない、という設定にはなっているものの、いわゆる「バックトゥザフューチャー」的に過去を変えれば現在や未来も変わってしまう的な描写をしてる作品も普通にあるし、そこら辺の考え方や描き方は作家次第、というのが実情。映画の描写的には後者の方ですよね。

 

そういう意味では「エンドゲーム」との比較、或いはエンドゲームが作られる前の前哨戦やプロトタイプ的なものと考えても面白いかもしれません。スタッフが同じとかでは無いけれども。過去の自分に合うとかも共通する部分ありますし。

 

精神を過去に飛ばす、というタイムトラベルのロジックはさっぱりわかりません。何故かプロフェッサーじゃなく、キティがそれやってます。映画ではそういう能力って事らしいですが、これがモイラだったら後々面白い事になったりしたかもしれません。

 

いやエンドゲームだって量子世界うんぬんはあったけど、トニーが一晩で「出来た!」ってそれはそれでギャグですし、エンドゲームでもタイトルが挙げられてた私の好きなタイムトラベル物「ある日どこかで」もクリストファーリーブが気合だけでタイムトラベルしてたので、そもそも不可能なタイムトラベルを理論的かどうかなんて考えるのも無粋あのかもしれません。

 

アベンジャーズ繋がりで言えば、あっちではニダベリアのドワーフのエイトリを演じていた、ピーター・ディンクレイジさんがこちらではセンチネル開発者のボリバー・トラスクを演じてます。原作シリーズでもセンチネルは作品の大きなウェイトを占める部分の一つ。ただ原作だと、ボリバーは普通の人間なんですけど、ピーター・ディンクレイジさんは見ての通り小人症の俳優です。彼をミュータントだとか言ってしまうと、もしかしたら差別ととられる可能性もありますが、彼を人間を守る側に置くというのが絶妙に面白いキャスティングです。

 

博士としての能力が高いからこそ、あの地位に居られるんでしょうけど、彼だって容姿に関しては絶対に差別されて生きて来たはずですよね。それなのに、自分もミュータントと同類だって理解を示すのではなく、逆に恨みをぶつける方に立つ。
そこは自分は頭脳で成りあがるという意地なのか、自分はあくまで人間だと言う意思表紙なのか、はたまたミュータントに対する優越感的なものを感じたいのか、そこははっきりとは描かれて無い。が!そこが良い。

 

私がこの作品で一番評価する所はそこです。JFK暗殺とか、ファースト世代の演技やキャラ造形が相変わらず良いなとか、色々と良い所はあるんですけど、敵ながらボリバーのしたたかさみたいな所が一番好きでした。

 

ああ、あとはやっぱりクイックシルバーの描き方というかスピード能力のあの演出はやっぱり面白いですよね。ぶっちゃけ私、昔からあんまり好きなキャラじゃないんですけど、MCU版とかDCのフラッシュと比べてもこの映画の描き方はインパクトありましたし、(映画版の「ソニック」は明らかにこれの影響もありました)この後のシリーズでも、やっぱり見せ場として楽しみな場面の一つになってるのは確かです。

 

そんなくらいかなぁ?やっぱり感情的には、う~んマシュー・ボーンの2部が見たかったのになぁというのが本音ですが、旧キャスト新キャストを並べるとか、作品内で歴史にリブートをかけるとか、とんでもない力技を見せつけられるという部分では、ちょっと他の映画ではそうそうありえない変な一本という印象なのは今も昔も変わらないですかね。

 

ただ、歴史っていう意味ではここ1カ月くらいでMCU作品また見返してたりしたのですが(感想書かずにただ見るだけって楽で良い)あっちもよくこれは映画じゃないとか批判も受けるわけじゃないですか。ただそこって作ってる方も批判を覚悟の上で今までにやっていない事をやってるわけで、既存の枠にとらわれない新しいコンテンツを生みだしてる。「X-MEN」もスタジオやシリーズこそ違えど、そこに並走してる感じもあるわけじゃないですか、同じマーベル映画、或いはアメコミヒーロー映画として。

 

MCUも決して順風満帆ではないんだけど、なんかそれ以上に右往左往しながらこっちはこっちで何とかフランチャイズ化、シリーズの継続とか苦労してやってんな~っていうのも、ある意味の面白さだなと思ったり。

 

次はようやく「デッドプール」1作目です。

www.youtube.com

関連記事

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

ガールズ&パンツァー 劇場版

ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray]

GIRLS und PANZER der FILM
監督:水島努
脚本:吉田玲子
日本映画 2015年
☆☆☆☆☆

 

ガルパン劇場版。
OVAとか総集編、最終章も劇場公開されてたりはするものの、きとんとした「映画」という枠で作られてるのは今の所これ一つ。TVシリーズのその後を描いたオリジナル作品で、これのさらに後が現在進行形の「最終章」という形になります。

 

私がガルパンにハマるきっかけになった思い出の1本。
ガルパンの映画が間もなく公開されるくらいの時期に、へぇ~映画やるんだ。何か人気があるらしいってのは聞いた事あるし、プリキュア声優がやたら沢山出てるというのでも一部有名。せっかくだから映画見てみようかなと。

 

最初はね、映画だけ単体で見てみようかなと思ったんですけど、公開まであと少しだけあるし、序盤くらいはTVシリーズも見てみようかなとちょっとだけのつもりで見始めたのですが、これが想像以上に面白くって1週間くらいで結局全話見ちゃって、その勢いのまま劇場版に脚を運んだ、的な感じだった気がします。

 

最終章は新作が出る時に前の話見返したりしてましたし、TVシリーズはその後、ニコニコだかで一挙放送やった時にも2週目見てたりするんですけど、今回劇場版は、最初に劇場で見て以来。

 

甥っこがたまたまソフト持ってて、特典で入ってる短編OVAの「愛里寿・ウォー」を見た事無かったのでちょいと借りました。

 

で、メチャメチャ久し振りに観ましたが、う~ん、基本的には変な映画。サービスシーン的なお風呂のシーンなんてあったっけか?全く記憶に残って無かった。TVシリーズかソフトについてる短編の方ではそんなのあった気はするけど。
それはともかく、2時間の内、110分くらいは戦闘シーンじゃないかってくらいにほぼ全編戦闘シーンと言う、いかにもガルパンらしい映画です。

 

私は映画オタクでもあるんですけど、基本的には映画ってテーマ性やドラマの部分の方を軸に見てるタイプ。文芸あってこそ映画みたいな考え方だからアクションとかエンタメ的な部分はあまり興味が無い部分で、映画は映画館で見ると迫力が違うとか言うありがちな言葉には賛成しない方。

 

でも「トップガンマーヴェリック」とかもそうでしたが、これは大画面で見る価値があるなって感じさせてくれる作品も中にはやっぱりあって、「ガルパン」もそんな作品の中の一つ。画的な部分もそうですが、ガルパンは最初に映画館で見た時、やっぱりその音響に感動したのを覚えてます。「最終章」を観に行く度に、ああ、この音響がガルパンだな~って凄く感じます。爆発とかより、弾丸が掠める音とか、鉄板に響く音が毎回らしさを感じて興奮してたりする。

 

今回、BDに付属のブックレットを読んでいて、初めて知ったのですが、脚本の吉田玲子によると、ガルパンは話よりも、まずどの戦車を出したいかっていうのが先にあって、そこから話を作るらしい。今回の劇場版で言えば、日本の戦車とフィンランドの戦車を出したいっていう状況ありきで知波単と継続のキャラを作ったという話でした。

 

ああ~、やっぱりそういう事だよね。さほど話に絡まない新キャラを何でわざわざ劇場版と言う集大成で出してくるのか?倒すべき的、映画用のラスボスポジションとしての愛里寿ってのはわかるんですよ。そこはお話の都合上、こいつを倒すのが目的っていうのを設定しないと話が進まないから。みほ達がチームで戦うなら、単騎で鬼のように強いって言うのも対比としてわかりやすいですし。

 

でも知波単と継続って何の為に出したの?実は私は初見の時は、まだレギュラーキャラも覚え切れていない状況で、あれこの人達TVシリーズに出てたっけ?外伝とかもいっぱいあるからそういうののキャラなのかな?と思ってました。今ならね、最終章でその2校が掘り下げられてるので、逆に楽しく見れたんですが、当時はよくわからないキャラでした。

 

さほど話に絡まない新キャラに尺を使ったら、見てる人の混乱を招くだけだし、その分既存キャラの出番が減る、それってどうなのかな?と思うけど、まあ好きな戦車を出したい。キャラクターはただのおまけ的なのはある意味とてもガルパンンらしいし、「艦娘」とか「ストライクウィッチーズ」とかああいう感じで何かの直接の擬人化では無いにせよ、そういう系譜の上で作られてる作品なんだなぁというのはよくわかる話でした。

 

ああ、あと同じインタビュー中で言ってたんですが、みほのお母さんはもうあれ、わだかまり解けてるんですね。今回、お姉ちゃんが色々助けてくれたりと、そこの変化が強く描かれてる分、次の段階でお母さんの話になるのかと思ってましたが、もうみほの事は許してるんだけど、家元と言う事情があるから表層的には厳しい態度をとっているという事らしいです。う~ん、そこはちょっと誤解してたかもしれません。


お姉ちゃんはねぇ、TVシリーズでの最後を受けて、今回の流れで、ラストバトルの本当の最後の最後。まほがみほの背中を押す、というのを戦車でやるという展開が私は本当に好きでね、ガンダムとかのロボットアニメでもメカがメカとしての役割以上のキャラクターの心情を表現するっていうシーンが本当に好きなんです。

 

古くは「ザンボット3」で最後に涙を流してるように見えるザンボエースとか、「ガンダムNT」でも設定上無かったコアファイターをわざわざ作ってもらって、重装甲の鎧を纏った姿から、段々と心をさらけ出して行く形で軽装備になり、最後は「コア」ファイターという形でキャラクターの心情を表現する。みたいなメカのリアリティとかより、こういう演出としてのメカ描写が昔から好きで、今回もラスト、まほがみほの背中を押してあげるっていうのが凄く良かった。そっと押すんんじゃなく、どかーんと押してるので実際なら危険な話ですが。

 

成長という意味ではうさぎさんチームとかも凄く頑張ってて、こっちも初見の時は正直キャラ覚えられて無かったけど、それこそラジオCDとかドラマCDとかを積み重ねた上で見るとね、非常に味わい深い感動がありました。

 

アンツィオとかもそう、劇場版新キャラの聖グロリアーナのローズヒップとかも、ドラマCDとかでキャラの掘り下げを見て(聞いて)きたおかげで、いちいち細部まで楽しい。

 

戦闘シーンは、遊園地という立地もあって、どちらかと言えばリアルよりじゃなくトンデモ系で映画は押してきたなっていう感じはあって、そこはちょっと残念なんだけど(私はミリタリー派じゃないくせに、戦車が飛んだりとかはそれどうなのってちょっと気になってしまう)逆にその分、派手で飽きさせない工夫かと思うし、今までのライバルが今度は全員味方に的な男塾じゃないけど、王道展開はやっぱり嬉しいし、ガルパンらしい特異な部分ありき、王道の燃える部分ありき、計算して作ってる部分ありきと、何か色々なものが積み重なって特殊な化学反応が起こったのがガルパンなんだなぁと改めて思わせられます。

 

美少女とミリタリーとか、本来なら私が忌み嫌う部分なのに、何でこんなに面白いんだってなるのがガルパンで、その不可思議さがまた面白いと言う。


OVA「愛里寿・ウォー」は初めて観ましたが、まあ正直ドラマCDに画面をつけたくらいの話でした。面白かったけど。

 

実はそこより、特典で入ってた劇場挨拶集。これがなかなか凄くてね。東京での前夜祭イベントで20数人、大洗女子学園の声優がみんなパンツァージャケットで集合みたいなのがね、アイドル並のルックスの人は、雑誌の表紙とかでよく見かけるようなコスプレイヤー写真的な感じに見えますが、残念ながら全員がそうはいかない。

 

誤解してほしくないのですが、声優は一部の人以外ルックスがいけてないとかそういうルッキズムの話をしたいわけじゃないのです、声やキャラクターとイメージが一致する人ばかりじゃないよ、という話。ただそんな中でも当たり前かもしれませんが、自分の役にちゃんと愛着を持ってくれて、こういう仕事もしてくれるって言うのが嬉しいし、この時期はまだコロナ前だったというのもあってか、前夜祭の後、各チームに分かれて全国各地の劇場に舞台挨拶に行くっていうのがね、メチャメチャ良いなぁと。OVAよりもそっちに感動してしまった。

 

コロナ後の今だと、オンラインで舞台あいさつ中継つきのものとか結構やってたりしますし、それはある意味地方でも見れるので有難い部分ではあるんですけど、このガルパン劇場版のね、大人数のキャストが居るなら、それを生かして地方回りをしよう的なアナログな発想がね、逆に良いなと思ってしまいました。メインキャストだけでなく、サブの人までみんなでガルパンを盛り上げようと頑張ってるみたいな感じがしてね、とても良かった。

 

私は声優方面にアンテナ張ってたりはしないので、今回の映像で初めて見た人とかも沢山居たのですが、へぇ~中の人はこんな感じなのか、アイドルみたいな可愛いルックスの人も中には居ますけど、基本的にはまあ普通の容姿の人の方が多い。でも、だからこそアイドル気どりじゃなく、自分が関わった作品のチケットを一枚一枚必死に売ってるようなドサ回り公演(ではないんですが)みたいに思えて、なんかやたら好感が持てました。

 

どちらかと言えばね、ガルパンってライバル校の方が有名売れっ子声優多いし、グッズとかもね、そちらが優先される印象。作品としてもスポットライトが当たるのはむしろそっちの気がしますし、華がある。そういう人達にも舞台挨拶とか出てもらいたいけど、なかなかそうはいかない。けど、大洗女子は大洗女子で、ライバル校のキャラ程は人気無いかもしれないけど、みんなで宣伝も一生懸命やるんだっていう感じが凄く良いし、感動してしまった。


うさぎさんチームはラジオでもこの編の北海道まで行った舞台挨拶とかにも触れてたので、ああ~これかと感慨深かったですし、そこは映画本編もそうなのですが、初見時は、この子誰だっけ?みたいな感じだったのが今だとほぼわかるので、ますます楽しく見る事が出来ました。しかもねぇ、大洗には私も実際に2度くらい足を運びましたし、流石に街並みはわかりませんが、駅とかギャラリーがあった建物とかは、おお!ここ行ったとこ!みたいな感動もありました。

 

相変わらず戦車とかはほとんど区別つきませんが。それでも面白いんだから大したもんだと思います。戦車知識あれば、今より更に面白く見れるって事ですから。

www.youtube.com

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

機動戦士ガンダム バンディエラ

機動戦士ガンダム バンディエラ(1) (ビッグコミックス)

MOBILE SUIT GUNDAM BANDIERA
著:加納梨衣
刊:小学館 ビッグコミックス(スピリッツ) 全6巻 2020-22
☆☆☆☆

 

「サンダーボルト」「アグレッサー」らに続く小学館ガンダムコミック。
最近は集英社ガンダム連載始まったし、井上敏樹脚本のものも始まったりと何か色々収集付かなくなってます。

 

時代背景は1年戦争時、サッカーのスター選手だったユーリー・コーベルがジオンのプロパガンダとして利用されながら、1年戦争を生き抜くといった話。

ガンダムとサッカーという一見異色な組み合わせで、読み始めた時は私もちょっとこれはどうなんだろうと思いましたが、実際読み終えてみると、メチャメチャ面白い作品でした。

 

因みにバンディエラとは、イタリア語で『旗手』『旗頭』を意味する言葉で、サッカーにおいては、そのチームを象徴する選手みたいな意味のようです。

 

宇宙世紀においてもサッカーのプロリーグ(ギャラクシーリーグ)があって、サイド3のオクラント・レプスのエース選手だったユーリー。しかし、チームの他の選手が皆戦争の犠牲になり、一人生き残ったユーリーがジオンに入隊。MSパイロットとなり、仲間の無念を晴らす為に彼は戦う、というストーリーをつけられて宣伝に利用されて行く、と言う流れ。

 

ただの素人では無く、一流のアスリートなので、戦場でも空気の流れや動きを読んだりと、ニュータイプに近い働きをし、ただの虚像とは思え働きをしていくと。いくつかの任務の先に、連邦の中に物凄い気迫で迫ってくるジムと遭遇、それはかつてのサッカーでのライバル的存在でもあるシモン・バラだったと。

 

え~!そんな都合良い展開ある?とは思うけど、まあそこは漫画ですし、劇的な流れがあってナンボです。かつての恩師(監督)とまで戦場で肩を並べて戦うとか、そこら辺はリアリティうんぬんではなくどこまでもドラマチックに。

 

最初は、ただ作者がサッカーが好きだから、自分の得意分野を生かしつつ的なものかと思ってたのですが、テーマの抽出が上手いし面白いなと。

 

わかりやすい所で、マ・クベが結構大きなポジションで話に絡みます。
マさんって皆さんどんな印象をお持ちでしょうか?私はガンダムに入ったので何気にSDガンダムの影響が大きいので、マクベと言ったらよくわかんない壺がセットで、SDガンダム界隈だとどちらかと言えばギャグ的な使われ方をしていて、そのイメージが強かった。

実際TV版なり劇場版なりを見ても、ツボがうんぬんって当時はあまりピンと来ませんでした。


で、後年になってですよ、安彦先生がジ・オリジンを書いてる中で、やたらとマ・クベを褒めてたんですね。こういう存在を仕込んでいる富野はやっぱり侮れないと。

もしかしてマさんにもモデルとか居るのかどうかまでは私把握してませんけど、ジオンって普通に第二次大戦時のドイツ軍がベースにあるわけですよね。いかにも戦争をしたい人っていう中で、所謂文官的な匂いを持つマ・クベというキャラを置いておくこのセンス。

 

普通に考えると、他の後の外伝とかもそうですが、同じ軍の中でも幅を持たせるのならタカ派ハト派みたいに描きがちですよね。でもそういうのとも少し違う視点を入れてあるという斬新さや視点の面白さ。安彦先生もそこが気に入ったから映画版「ククルス・ドアンの島」でもマ・クベにそれなりに尺使ってたわけで、そういう視点がこの「バンディエラ」という作品にもある。

 

ククルス・ドアンの島」の感想の時にも書いたけど、TV版のドアンって戦争の一面を描く中での脱走兵の話も作れるんじゃないかっていう感じで描かれたと思うんですけど、映画版の方ではそこから更にアレンジを加えて、残地諜者というあまり聞き慣れない役割を描いた。

「戦争」といっても、色々な側面や視点、テーマはいくらでも設定できるわけです。ただドンパチやるのだけが決して戦争じゃ無い。それは多種多様なテーマを掲げた戦争映画が色々あるのと同じで、ガンダムだって描き方は無限にあるはずですよね。

 

少し話はズレますけど、韓国って徴兵制度があるから、少し前にニュースで人気のアイドルグループの徴兵が免除されるか否かみたいなのやってましたし、そういうのは昔から韓国の映画俳優なんかでもそういう問題は見てきました。まあ別に韓国は戦争してませんけど、見知った人気俳優とかが従軍して銃を構える。そういうの見た時に、どんな気持ちになるものでしょうか?

もしこれが日本なら?と考えてみた時にどうでしょう。あこがれのスターが祖国のためとか言いながら、人を殺すのを、支持するものでしょうか?勿論、右傾化してる日本だから支持する人が多いんでしょうけど、そこまで極端に傾いてるわけでもないので、そういうのはあまり好ましくないな、と思う人も中には居るのくらいは理解できるのかなと。


この「バンディエラ」の劇中でも、サッカーチームの同僚が、自分はこの戦争には賛成しない。サイド6(中立地帯)に亡命して反戦運動に参加するつもりだ、なんて言うシーンもあるんですよね。この辺りが凄く面白い。

 

徴兵やプロパガンダとか、面白いテーマなのにガンダムではそこまで踏み込んだりしてないですよね。そんな一面が入ってるだけでも十分に面白いし、それこそマ・クベが出るのは文化としてのサッカーとかにちゃんと理解がある、という役割です。

 

それでいて、ユーリーの心の変化なんかもちゃんと描かれるし、ヒロイン的ポジションのセリダが実はユーリーのメンタルケアの任務を受けていたという最初の登場から、正直そこ上手く設定として機能して無いな、これキャラ立て失敗して無い?と思わせつつ、終盤はまさかメンタルってそっちの方かよと結構ビックリ展開でした。ヒロインが上手く生かせなかったから予定変更したとかじゃないよねこれ?最初からそういう意図で仕込んでたのなら、上手く構成を考えてあると感心します。

 

対する連邦のライバルキャラ、シモン・バラ。単行本の表紙にもなってるけど、何とこいつがテム・レイに近づいて、フルアーマーガンダムに乗る事になると。
う~ん、ガンダムが出てくるのはインパクトあるけどさ、せっかくジオンがメインでやってるんだから、ガンダムの大安売りみたいなのはやめてほしかった。個人的にね、外伝系にはガンダム無しでやってほしいと思ってる方です。

 

ただどうしても連邦側はラスボスとかライバルポジションのMSが居ないのが難点。ガンダムとジムの間に何かキャラ立ちした高級量産機みたいなのが居れば良いんですけどねぇ。ジオンだったらゲルググとかMA、或いはカスタム機とかで十分にボスっぽく出来るんだけど、連邦はどうしてもガンダム系になってしまう。ただのやられメカではなく、鬼神の如き強さを保ってくれたので格を下げる事もなく、決して描き方は悪くないのですが。


MS話をすると、ユーリの最終機体がヅダの改良機。
劇中でも説明されますが、統合整備計画でしたっけ?汎用部品の企画を統一する事で整備性を上げるってやつ。そのおかげでミキシングビルドみたいな物も作れるようになったらしく、ヅダをベースにしながら、マ・クベからの特別支給という形なので、手足がギャン。しかも普通のギャンじゃなく、肩の形状がギャンクリーガーになってたりする。


ギャンクリーガーはゲームの「ギレンの野望」シリーズが初出で、ゲルググとギャンのコンペでギャンの方を選ぶと発展型として作れる機体。歴史のifにしか存在しないMSなんですけど、本編中でも、ギャンの試作機の完成の後、更に改良型まで制作中だったものの、コンペに負けた事で製造途中で破棄。それを流用したのがヅダ改「レプス」とか考えるとちょっと面白い。

 

その上、脚部の外装が何故かイフリート改のものになってて、そこにビームサーベルを仕込んである。サッカー選手だから足技が得意という能力に合わせての物だろうけど、いやサッカーって相手への物理攻撃の為に蹴るわけじゃねぇだろとか思いつつ、まあ器用な足技である事に違いはないし、そもそも脚部にビームサーベルを仕込むって宇宙世紀に何か他にあったっけ?形状は違うけどイージスにジャスティスガンダムとか、クロスボーンガンダム系が脚部にヒートダガーを仕込んでるくらい?今更だけど、意外と斬新じゃね?とかちょっと感心してしまった。

 

イフリートついでに、終盤出てくる強化人間用の機体が、サイコミュ試験用ザク風でちょっと違うけどこれ何だ?どっかで見た事あるような?と思ったら何とガンダムエースブルーディスティニーに搭乗していた、マリオン用の「サイコミュシステム初期試験型ザク」というやつがそのまま出てくる。流石に許可はとっただろうけど、コミック用に設定された奴なので、そこのリンクはちょっと意外性がありました。フラナガン機関にあったやつなので、マリオンが使えなくなった後に持てあましてた感じでしょうか?

 

メカで言えば、前半は普通のジムやザクっぽいけど、後半のズゴックがオリジン版だったり、FAガンダムやジムナイトシーカーもMSDっぽかったり、結構世界感がどこの世界線かよくわからんかったりはする。まあFAガンダム持ちだすと、とたんに信憑性が疑われるのはこれに始まった事では無いけれど。

 

そんな宇宙世紀の整合性うんぬんなんていう下らない部分に拘るよりも、テーマの選び方や面白さだけでもそんな犬も食わない整合性の百億倍くらい価値があると私は思うので、「バンディエラ」素直に良い作品でした。

機動戦士ガンダム バンディエラ (6) (ビッグコミックス)

 

関連記事

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

ウルヴァリン

ウルヴァリン (MARVEL)

WOLVERINE
著:クリス・クレアモント(ライター)
 フランク・ミラーポール・スミス(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2013年
収録:WOLVERINE #1-4(1982)
 UNCANY X-MEN #172.173(1983)
☆☆☆☆

 

愛する人、矢志田真理子の連絡が途絶えた。
不安に駆られたウルヴァリンは、彼女の故郷、日本を目指す。
だが、かの地で彼を待っていたのは、
伝統と因習に囚われた東洋の神秘だった!
ウルヴァリン人気の原点ともいうべき歴史的作品にして、
話題の映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の原案となる名作、
ついに邦訳!アーティストはあのフランク・ミラー
後日談となる『アンキャニィX-MEN』#172,173も収録!

 

という事でSAMURAIついでにこちらも合わせて再読。
ああ、ちなみに近年はマーベルグラフィックノベルコレクション(アシェットジャパン刊)の方にもこの話が収録されてましたが、本編のみでアンキャニィの方は収録されて無いっぽいので注意。いや私アシェットの奴は定期購読してるんだけど、まだ1つも箱開けて無いわ。どんどん箱が積まれて行く。

 

本編と言うか、ウルヴァリンのミニシリーズの方だけでも十分に面白いのですが、映画にも出てたシルバーサムライとバイパーが出てくるのは後日談のアンキャニィの方なので、原作として読みたい方はこちらのヴィレッジ版の方が良いと思われます。

 

設定とかは映画では大きくアレンジされているものの、物語的にはさほど意味の無いグリズリーVSウルヴァリンみたいな所からスタートするのは原作も同じなので、映画はこの原作にかなりのリスペクトをしてたのがよくわかります。

 

ああ、クマ退治は物語的には意味が無いですけど、キャラクター造形・演出的には当然意味があって、ウルヴァリンはやつ当たり的にクマと戦ってるのか?と思わせておいて、実はハンターが毒矢を使った事で苦しんでいるクマにウルヴァリンがトドメを刺しに来たというシーンなので、演出的にも面白い部分です。

ウルヴァリンは力自慢のただの暴れん坊とかではなく、そういう義理堅さや優しさを持つキャラクターであるというギャップの演出ですよね。

 

特に原作においても、ここまではそんな粗暴なキャラクターとして描かれてきたウルヴァリンに、実はこういう一面があったと新しいキャクター造形を持ち込んだのがこの作品。

 

ライターがX-MEN人気の立役者クリス・クレアモントで、アートの方がフランク・ミラーという形になってますが、クレアモントの前書きにもある通り、フランク・ミラーと共に相当に作り込んだ意欲作であるとの事ですし、後のミラーの作風を知っていれば、これがいかにミラーっぽい作品なのかはよくわかる。

デアデビル:ボーン・アゲイン」「マン・ウィズアウト・フィアー」
バットマンダークナイト・リターンズ」「イヤー・ワン」
って大体同じくらいの時期でしたよね。それら以前の作品という事になる。

 

映画と同じく、ヘンテコな日本描写も沢山あります。


けど、
「戦いの舞台は京都風の、禅寺様式の日本庭園だ。美と平安と静寂を驚くべき密度で視覚化した完璧な空間だった」
「だが、それも今はない。調和は破れ、秩序は混沌に征服された。俺の人生にそっくりだ」
「心の平穏を求めて戦うほど、事態は悪化していく。だったら・・・」
中略
「それでも人生はこの砂利みたいに動かせるはずだ」
踏み荒らされた表面を撫でると混沌が秩序に置き換わっていく
「このまま平穏に戻れるのか?」
「多分、それが答えだろう。結果自体じゃなく、よりよい結果を求めて動く事が大事なんだ。俺は決して理想の姿にはなれないだろう。だが努力を続ける事はできる。きっと茨の道に違いない。だが努力を捨てればそこで停滞するしかない。それは死を意味する。肉体ではなく魂の死を」

 

日本庭園で忍者と戦った後、荒れ果てた砂利を戻しながら、そこに混沌と調和を見出し、魂の再生を求めるという話を「ガイジン」が書いてるという凄さ。

 

「父、信玄が己の欲望のみのために戦っのに引き換え、あなた様は正義のためにその代償を顧みず命をお懸けになりました・・・あなた様は父とは違います。あなたこそがまことの侍なのです」

SAMURAIキタコレ!


解説書にも書いてあるけど、まだ今ほどクールジャパンとか日本人気が定着する前の話ですよ。それこそトンデモジャパンでニンジャ!サムラーイ!ヤクーザ!とかそういう要素がありつつも、そこにより深い精神性を見出し、そこを描くって凄くないですか?

 

そりゃあこんなクールな部分をキャクター性として付け足されたら、ウルヴァリンがマーベルでも人気のトップに躍り出るのわかりますわ。

 

映画でも、理解しようとするその努力は見え隠れこそしてましたが、そういった文脈背景みたいなものが上手く噛み合って無かった気がします。

 

ミニシリーズの方のラストも凄く良いし、そこからの後日談はそんなウルヴァリンを祝いに日本にみんな来るという話で、そこはチームとしての面白さもあって凄く楽しい。
ストームがイメチェンしてモヒカンになった話だったりもして、実はあれユキオの影響だったんだとか、変なリンクが知れてそこも面白い。

 

ただ、ラストだけ、お話の展開上というか今後のストーリーラインの流れの上で、マスターマインドがせっかくの幸せな空間を台無しにしてしまうという微妙な感じになってますが、え~こんなオチなの?っていう所を除けば非常に面白い話です。

 

初読じゃないけど、映画以上に楽しめました。
クセはあるけど古き良き名作って感じの1冊で、満足度は高い。

 

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

 

curez.hatenablog.com