CABLE & DEADPOOL:IF LOOKS COULD KILL
著…ファビアン・ニシーザ(ライター)ロブ・ライフェルド、マーク・ブルックス、シェーン・ロー、パトリック・ジルジャー(アーティスト)
刊…MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2016年
収録 CABLE & DEADPOOL #1-6(2004)
☆☆
映画「デッドプール2」でもお馴染みのケーブル&デッドプールのコンビの
原作での初チームアップタイトル。
マーベルユニバース上では「ハウスオブM」の少し前
「ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト」「アストニッシングX-MEN:ギフテッド」
なんかと同じくらいの時期でしょうか。
デッドプールって私はあまり好きじゃないキャラなのですが映画の2は良かったし、
キャラ人気もあって邦訳版が山ほど出ています。
おかげでこうやってX-MEN側のキャラの話も読めるという恩恵に与る事が
出来るのなら良しとしましょう。
この作品の2話目
「お前がライアン・レイノルズに柴犬を足したようなご面相なら理解できたろうよ
無敵の超人様にゃ無関係な話さ」
というデッドプールが自分のボロボロな容姿を自虐するセリフがあります。
これをライアン・レイノルズ本人に教えて、もしデッドプールが映画化するなら
あなたがやるべきだ、と言ってライアンが映画でデッドプールを演じる
切っ掛けになったそうです。
ニック・フューリー役のサミュエル・ジャクソンと同じくコミックでネタ的に
描かれていたものが現実になってしまうという面白いお話。
で、ストーリーの方は、新興宗教団体が差別を無くすために外見を全て同じに
作り変えてしまう薬を開発。ただ、肌の色は全員同じ青色になってしまうと。
(これが「青の洗礼」なわけです)
容姿にコンプレックスがあるデッドプールはそれを治せるのならと話に
乗ってしまう。
その新薬の為に人体実験が行われていた事を察知したケーブルは
一人調査に乗り出し、投薬された人間がドロドロに崩れ死に至る事を知る。
その新興宗教団体ワンワールド教会に乗り込むケーブルだったが、その前には
デッドプールが立ちふさがるのだった、という話。
まだ今回はコンビを組むわけでなく、対峙する二人。
で、ラストに今後二人がつかず離れずの特別な関係になってしまう事がおきる。
ケーブルがメインで活躍する「Xファクター」誌で敵側の暗殺者として
出てきたのがデッドプールの初出なのだけど、その話、日本語版出てません。
何気にマーベルヒーローってかなりの数のキャラが初登場号を日本語で読めるのですが
(大体は別の話とかの中で特別掲載的に初登場回もおまけで収録される感じ)
デップーはここまで刊行数と人気がある割に読めなかったりします。
いつか出ないかなぁ。
そんな事言ったらケーブルもそうですが、素姓のわからない謎の男として初登場して
その部分は日本語版無いのだけど、その後の素姓が明かされるクロスオーバー作
「エクスキューショナーズソング」が日本語版で読めるので90年代からのファンに
とっては非常に馴染みのあるキャラクターになっています。
そんなこんなでまた次巻へ(4巻まで読み終わってます)
つーかライフェルドさん・・・系ーブルの生みの親なのに表紙絵、右目光ってませんか