僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ケーブル&デッドプール:銀の衝撃

ケーブル&デッドプール:銀の衝撃 (MARVEL)

CABLE & DEADPOOL:THE BURNT OFFERING
著…ファビアン・ニシーザ(ライター)パトリック・ジルジャー(アーティスト)
刊…MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2017年
収録 CABLE & DEADPOOL #7-12(2004-5)
☆☆☆☆

テクノオーガニックウイルスの異変もあり世界最強クラスのテレパスにまで能力が拡大したケーブルは遂に世界の救済にまで動き出す。自分一人で恒久的な平和が実現できる事など無いと知っていてもせめてその礎になればと社会の変革に実際に手を出し始める。事態を重く見たシールドは旧友ドミノらも含むシックスパックを派遣。ファミリーであるX-MENもその真意を探るべくケーブルの元へ急ぐ、政府からの任を受け、リードリチャーズも解決策を探り始め、あの男を動かす!

いやもうとにかく銀の衝撃!がとにかくホントに衝撃でワクワクしました。よく見たら帯にはちゃんと書いてあったりしたんですが、そこを見ずに普通に中身読んでたんで、ケーブルクラスであいつ出てきちゃうのかと、それで今回はこのタイトルなのねと面白く読めました。

解説書にも書いてありますけど、スーパーヒーローこと本物の超人が実際に現実世界に居たとしたら実際どうなる?社会問題とかは解決してくれるのか?所詮ヒーローとか漫画の中だけの世界だよね、っていうのは昔からある永遠のテーマ。
スーパーマンキャプテン・アメリカが漫画やアニメで第二次大戦中、日本軍ドイツ軍と戦う姿が戦う姿が描かれていたという現実。そして2001年9.11の同時多発テロで何もできなかったと涙を流すヒーロー達。

昔からすごく好きなテーマで、「スーパーマン:ピースオンアース」は私のフェイバリットアメコミの一つ。(昔は単品で出たけどその後「DCスーパーヒーローズ」ってのに再録されたので是非)
アメコミでニューシネマ気分が味わえる、ヒーローがただ次々とアメリカ(当時)の闇を見せられてひたすらどんよりして終わるだけの「グリーンランタン/グリーンアロー」も大好きですとも、ええ。
日本のヒーロー物も好きですが、それ以上にアメコミヒーロー好きになったのってそれこそ「ウォッチメン」とかみたいに作品に社会問題を反映させたり、もっと単純な所ではヒーローが裁判受けたりとかしてるのを見て、ああ現実にヒーローが居たらこうなのかもしれない。ただ悪を倒してそれで終わりってのではないよね、と思えたのがとても大きい要素でした。

フィクションはフィクションと割り切って楽しむべき、というのもわからなくもないのですが、本物の現実でなくてメタでも構わないので何かしら現実とリンク出来る要素があってほしいと思う派です。映画でもただの娯楽作でなくて、社会派とエンタメ要素のバランスとれてる作品が基本好み。

全巻のラストでX-MENが顔出して、お~!次が楽しみ、ぐらいで読み始めたので、色々なキャラが出てきてすごく楽しめました。
作中では大物扱いされてるキャット(シェン・クウェイ)は始めて知るキャラですが、今後どこかのチームに所属したり、MCUに出てもおかしくなさそうなキャラでした。

別世界のケーブルでもあるX-MANことネイト・グレイ君は昔よく世界最強クラスのミュータントとか言われてましたけど(その後死んだんだっけ?)ケーブルってこんなに強かったっけ?(そもそもTOウイルスの設定があまり深くまでは理解できてません)なんて事は思いつつも、後の「アベンジャーズVS.X-MEN」でサイク達がフェニックスフォースを身につけて万能クラスになった時にあいつらも社会問題解決に走ってたよな、やっぱり親子で似てる所あるのかもね、なんてちょっと微笑ましい感じでした。

そんな中でもはや蚊帳の外状態のデッドプールですが、
捨てられてる所をX-MENに拾われて、え?俺もチームに入れてくれるの?
な所が面白い。デップーのコスプレはメイド姿が有名ですけど、こっちのマーベルガールの方がよっぽどインパクトありました。嫌がってる周りのメンツがまた面白い。

充実した内容の一冊でした。

 

 

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