僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け


「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇 世界同時解禁

原題…Star Wars: The Rise Of Skywalker
監督・共同脚本・制作… J・J・エイブラムス
アメリカ映画 2019年
☆☆

一番最初にお断りしておきます。まず私はスターウォーズに対して全く思い入れがありません。ここまでの映画シリーズ8本+スピンオフ2本は見てますが、ちゃんと映画館で見たのは多分プリクエルの2と3くらい。
今回のもSWあんまり好きじゃないけど、一応最後くらい映画館で見ておくか、ぐらいの感覚で見ました。

年齢的にはオリジナル3部作の世代で、その時はテレビ放送とかで見た程度。プリクエルの時は映画を沢山映画館で見てる時期だったので、お祭りっぽく騒いでるし一応見るか、的な感じだったと思います。

その程度の人が書いてる記事、というのを前提として読んでください。

まず、人間とロボットとクリーチャーみたいなのがごちゃ混ぜになってる世界でなおかつ光の剣(ライトセイバーの事ね)で戦うっていう世界観は大変好みです。
素人的に、SWの一番の魅力ってそこなんではないかなぁと。

残念ながら、一番最初にSW:新たなる希望を見た時の記憶ってもう残ってないんですよね。多分、リアルタイムで1作目を見た人の衝撃って、ホントにホントーにもうこれ以上ないっていうくらいの衝撃だったと思うんです。ヤバイ、今まで見たことのないとんでもない物を見た、っていう。

SFマニアではないので、スタートレックスターウォーズのどっちが先かすら知りません(今調べたらSTの方が全然早いのね)。

昔、佐野史郎が言ってたんですよ。
怪獣とか特撮とかってちょっとバカにされがちだったりするんだけど、人が実際に見たことがない物を、視覚として見せてくれるってそれだけで凄いことだと僕は思ってるんですよね。
的な事を(ニュアンス的にそんな感じの事を言ってたってだけで原文とかではありません)。確か佐野史郎ってゴジラとかの特撮マニアだったかと思います。
まさしくその通りだな、と思うわけです。

スターウォーズもまさしくそれで、1作目をリアルタイムで見た人ならとてつもなく衝撃を受けたと思うんです。私にとってのこの手の奴の原体験って何だったのかなぁ?と憶えていないのが非常に残念です。

若干ズレますが、私はアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「コナン・ザ・グレート」が大好きです。2作目の「キングオブデストロイヤー」も番外編的の「レッドソニア」も含めて大好きです。
剣と魔法のファンタジー物って、ドラクエとかファミコンゲームとかで最初に触れたのかなとは思うんですが、初めて「コナン」を洋画劇場か何かで見て、「本物のファンタジーの世界ってこういうものなんだ!」と物凄く衝撃を受けたわけです。小学校の頃は何度も見てました。
シュワちゃん出世作としては有名ですが、実際に映画としてはどれもそんなに
高く評価はされてません。でもいいの、好きだから。全部DVDとかソフトは買いました。大人になってからもちゃんと見なおしました。世間的には下手すりゃネタ映画として語られるくらいですが、それでも私はドキドキワクワクするんです。ノスタルジーや原体験の衝撃が半分以上の割合で見てるのかもしれません。でもそれでいいんです私は。

ついでに言うとネバーエンディングストーリーも子供の頃何度も見てたのですがそっちは大人になってからは見てません。いずれまた見ておこう。

とにかく、「スターウォーズ」の衝撃って当時からのファンにとってはそれと似たような部分、あるんじゃないかなと思うのです。
今まで見たことのない、知らない世界を見て、体験して、衝撃を受けた。
それが全てでは無いにせよ、そういう部分は少なからずあるんじゃないのかなと。
スターウォーズの新作が出るたびに、またあの世界が見れるのかとワクワクする。

サーガ的な側面よりも、そこがSWの一番すごい所なんじゃないのかなと私は思っている。とゆー話でした。

で、やっと「スカイウォーカーの夜明け」についてですが・・・正直な所、そんなに面白くはなかった。かと言ってつまらなかったかと言えば、まあ飽きずには見れました。

前作の「最後のジェダイ」でせっかくジェダイとか古い価値観はここで終わり、これから新しいことをやっていくんだよ、ってやったのに今回はまたいかにも旧ファンに媚びたような作りになってたのは興醒め。
一応はシリーズの締めくくりだから仕方ない部分はあったのかもしれませんが、じゃあ前回は一体何だったのよ。

前述の通り、私はファンじゃないので、過去作にこだわりが無い分、前作のやりたい事は嫌いじゃないんです。古い価値観に縛られず、自分で新しい道を切り開く。結構じゃないですか。ただその新しい事が何なのかよくわからなかったし、お話が単純につまらなかった。

例え「こんなのスターウォーズじゃない」って言われても、それが面白ければそれはそれで良い。こんなの「ガンダム」じゃないって言われても「Gガンダム」はGガンダムの面白さがちゃんとあったじゃないですか。これはこれでありだなと思わせればそれで勝ちだと思うんですよね。
素人目に見ても、前作がちょっと不評だったから戻しましたって思えてしまう。
それ一番ダメなやつなんじゃないの?

ローズ不評だったから今回はモブですって、それジャージャービンクスでも前にやった奴じゃん。
何者でも無かったレイが実は○○の系譜だった!そして最後は○○の名を継ぎますって、
いやいやいや過去にとらわれてどーすんのよ。
せめて過去や出自は捨てられないけど、未来は自分で道を作って行くんだっていうのが
少なくとも現代の価値観ってものじゃないのかなぁと。
フィンだって何者でもないただのストームトルーパーが自分を見つけ出すっていうストーリーなんじゃないの?

前作のフォースに目覚めてたっぽい少年は?ベニチオデルトロ何だったの?


カイロ・レンがまあ成長譚としてはドラマしてたと思うものの、全体的にチグハグで、レイアのセイバーとか唐突なものも含めて一体何をやりたかったのかよくわからない作品でした。

今回のシークエルトリロジーをあくまで今後のプリクエルに見立てて、全く新しいサーガを作っていったら良いんじゃないかと思います。
完結とは言ってますが、当然また何年後かにはまた新しいのやると思うのでそっちに期待することにします。