DEADPOOL & CABLE:SPLIT SECOND
著…ファビアン・ニシーザ(作)ライリー・ブラウン(作/画)
刊…MARVEL 小学館集英社プロダクション
アメコミ 2017年
収録:DEADPOOL & CABLE:SPLIT SECOND #1-3(2015-16)
☆☆
冗舌な傭兵と未来から来た戦士、“迷コンビ”がついに復活!
ある男の死によって引き起こされる恐るべき未来を予見したケーブル。ケーブルがその男を守ろうと決意する一方、同じ男を殺すために“ある男”が近づく……。
デッドプールは果たして相棒なのか!?
活劇と時間旅行のトリックに満ちた大騒動の始まりだ!
とゆーことで「ケーブル&デッドプール」に続いて、せっかくなのでこちらの「デッドプール&ケーブル」を読む。
元はデジタル配信のWEBコミックみたいなのを紙媒体に再構成したみたいです。
時期的には「ケーブル&デッドプール」から相当(10年分!)間が開いていて、マーベルユニバース全体の流れでは「シークレットウォーズ」の後、仕切り直しのオールニュー・オールディファレンツ時期のようです。
日本語版としてはこっちが先に出てましたが、日本だと去年「シークレットウォーズ」が出てましたので、時系列上は丁度今に合ってる感じかな。
ああ、ちなみにデッドプールの結婚とかが描かれてる個人誌の方はまだ読んでません。
ここまでの経緯で色々あり、TOウイルスの鋼の腕やサイキック能力のほとんどが失われてしまったケーブル(またかよって言うの無し!)。頭に浮かぶ予見のイメージを頼りに、暗殺を未遂に防ごうと赴くもそこにはデッドプールが。
対立するも、力を失ったケーブルはデッドプールの敵ではなかったが、旧友のよしみで共に事件の解決に協力する形になる。そこに現れる仮面で顔を隠した謎の時間移動動力者たち・・・。
裏表紙が「バックトゥザフューチャー」のパロディになってるのですが、今回はまさしくそんな感じのお話なものの、序盤はむしろトム・クルーズ「オールユーニードイズキル」とか「シュタインズゲート」な展開。何度やっても未来は変えられない!みたいなやつです。
「エンドゲーム」でもやってましたが、マーベル世界のタイムリープは基本的には過去に戻っても起きてしまった未来は変えられず、別の世界線を生むだけ、っていう設定になっているのですが、まあその辺はあまり深く考えずに読もう。
力を失って、もはやデカイ未来銃をもってるだけのおじさんになっているケーブルと、映画も大ヒットしてマーベル1・2を争う・・・のは決まってスパイディとウルヴァリンなのでマーベル3くらい?の人気を獲得した超売れっ子のデッドプールという対比がまず面白い。デップー曰くケーブルのファンは4人くらいしか居ないそうですよ。
時間移動用のスーツがちょっぴりエンドゲームのタイムスーツっぽいカラーリングでカッコいい。
旧シリーズに続いてファビアン・ニシーザがストーリーの方を担当してるので、例えしばらくぶりの再会になってても、昔の関係性が続いてるのがとてもほっこりします。
ケーブルにとってはデッドプールじゃなくて本名のウエィドなんですよね。近況を話するとことか、最後の別れ際のやりとりとか、凄く良いです。
そして最後はケーブルのサイバーアームが・・・
(だからまたかよ!っていうのは無しだってば。)
ちょっとした小編という感じですので、これといった名作というほどではないですが、ケブデプの流れで読むには十分に楽しめました。
この二人のコンビは一通り読み終えたので、次は何を読もうかな。
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