WORLD HEROES
漫画:横尾公敏
原作:SNK
小学館クリエイティブ刊 HCヒーローズコミックス 既刊2(2019-)続巻
☆☆☆☆
90年代に人気を博したネオジオの対戦格闘ゲーム「ワールドヒーローズ」。開発元のADK(1作目は「アルファ電子」名義)のスタッフ自らが手がけるコミカライズ版。新作が出るわけでもなく、そもそもADKは今はもう無く権利をSNKが引き継いでいるようですが、何故に今の世で突然コミカライズが???
そのあたりの経緯は不明ですが、ワールドヒーローズは当時から好きなシリーズでしたので、単純に嬉しいです。私はネオジオCDユーザーで、最初に買ったのが確か「真スピ」と「ワーヒー2JET」だったんじゃなかったっけな?ロードが遅くて対戦できる代物じゃなかったので、もっぱらCPU戦でしたけどね。その後ロード時間短縮されたネオジオCDZが発売され私もすぐに買ったのですが、それでもまだ遅すぎて困ったものでした。でも、アーケードそのままが家庭で遊べるっていうのは単純に嬉しかったのよ。少しでも画面が綺麗になればとS端子とかまで買ってましたし。
ゲーセンだと「パーフェクト」はそこそこプレイヤーも居たので割と対戦はやってたと思います。使用キャラはハンゾウ、ジャンヌ、キャプテンキッド辺りを使ってたかな。
勿論、ゲーメストは毎号買って読んでましたし、格闘ゲームのコミカライズ物とかも好きだったので、押し入れ探せばワーヒーのコミカライズ3種も出てくるはず。
ストーリーはワーヒー1から2へ。暗躍するゼウスも出てきてますのでJETの内容へ続いていく感じのようです(パーフェクトは技だけ出して話には触れないとか)ワーヒーのみならず、「痛快ガンガン行進曲」と「ニンジャコマンドー」のキャラも出てますし、世界観的に難しそうではありますが横尾さんも開発に関わっているので今後は「ニンジャマスターズ」も少し絡めてくれれば最高です。
絵柄は割と癖のある感じですが、個人的には全然アリ。ワーヒーは綺麗なタイプの絵じゃなくて多少濃くても良いと思えます。
あと戦闘シーンが割と元の格闘ゲームを生かした描き方になっていて飛ばせて落とすだったり、ブロッケンが足伸ばして出がかりを潰すとか実際にゲームやってた身としてはなかなか面白い描写です。
主人公のハンゾウだけでなく、他のキャラも割と丁寧に描写されていってますし、作者が納得できる形できちんと今後も続けていってほしい所。
当時のコミカライズの内、「英雄伝」と「光龍伝」はそんなに内容の無い普通のコミカライズだった気がしますが、雑君保プの「2」は確かギャグ物ながらジャンヌの時代でオルレアンの乙女編とか少し深みのある話をやってたような。くわしい所は流石に憶えてないですが。こんな事書いてると読み返したくなってしまうな。
懐古趣味の懐かしさも当然あるとは思いますが、割と漫画としても面白い感じがしてますので、続きも楽しみにしています。
ああ、そうそう「Fate」のシリーズ私は最初のアニメとZeroしか見てないのですが、始めて設定知った時、つまりこれってワーヒーじゃね?と思った人居ないでしょうか。