僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ヒーリングっど♥プリキュア 第1話「手と手でキュン!二人でプリキュア ♥ キュアグレース」


新番組『ヒーリングっど♥プリキュア』ABCテレビ・テレビ朝日系列にて2月2日 日曜あさ8時30分~放送スタート!

Healin' Good♥Precure
シリーズディレクター池田洋子
シリーズ構成:香村純子
TVアニメ 2020~
☆☆☆☆☆

 

手と手でキュン!
ハートつないで地球をお手当て!

 

とゆーことでついに始まりましたプリキュアシリーズ17作目、初期の頃は2年やったシリーズもあるので歴代で言えば15代目の「ヒーリングっどプリキュア」スタートです。

 

モチーフは「地球のお医者さん」。プリキュア衣装も白衣の意匠入ってますし、敵組織もビョーゲンズとなってますが、「仮面ライダーエグゼイド」ほどに医療をストレートにやるわけではなく、タイトル通りヒーリング的な物全般という感じ?

 

テーマとしては・・・何だろう?とりあえず

natalie.mu

のインタビューを読む感じでは「生きてるって素晴らしい」みたいな事をストレートにやっていく感じでしょうか。

 

初めて情報が公開された時は、地球のお医者さん=環境破壊がテーマでようはタイムリーなグレタちゃんネタをプリキュアでやるのね、と思ったのですがちょっとそれとは違ってそう。森林火災やコロナウイルス等々この手のネタには事欠かないものの、そこはまあお手並み拝見。
湯治場みたいな所で「若おかみは小学生」とかも意識してそうな気はしなくもない。

 

スタッフ的には東映側のプロデューサーがプリキュア初参加の安見香。
監督=シリーズディレクターが「映画スイプリ」「プリキュアスーパースターズ」の池田洋子
シリーズ構成が「ゴープリ」をサブで何本かと「オールスターズメモリーズ」の脚本をやった香村純子。とゆーか香村純子と言えばそちらより「ジュウオウジャー」「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」のメインライターですよね。特にルパパトで一気に名を上げました。うん、ルパパト最高に面白かったよ。

キャラデザが山岡直子。「まほプリ」の宮本絵美子「プリアラ」の井野真理恵もそうですが、これまで作監をやってきた人が、満を持して自分のオリジナルをやるっていう流れが凄く良いです。勿論それは圧倒的な人気を誇りファンの信頼も厚い川村女神の存在があってこそ。
各話演出やってた人がディレクターをやる流れもそうですが、プリキュア育ちのスタッフが育って一つ上(と言いきるのも少し違うけど)の役職を担当するみたいなのも長いシリーズを見ていく上で面白い部分です。


音楽も林ゆうきから寺田志保って人に変わったし、今回は意図的にかな?女性陣でメインスタッフを固めてきている印象もあります。そこはジェンダーうんぬんと勘繰るよりも、女の子向けの作品なんだから女性が作った方が色々と作りやすい、ぐらいがプリキュアの感覚としては合ってる気がします。

 

そしてキャスト的にはやっぱり悠木碧に注目でしょうか。残り二人がまだそんなに知名度の無い人なので、実績的にも知名度的にも今回は悠木碧が二人をひっぱりあげる形になります。個人的にはプリキュアに人気声優アイドルみたいなのは使ってほしくない派ではあるのですが、そこはチームごとのカラーの差にもなるし、決まったものにグチグチ言うつもりは無いので全力で応援。

 

ちなみに悠木碧は過去にプリアラ映画にも出てて、ちょっと面白いインタビューがこちら
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1509090899
https://mantan-web.jp/article/20171027dog00m200004000c.html
まどかマギカ」「シンフォギア」と深夜版プリキュアみたいなのをやってたし、人気声優なのですが、「SSSSグリッドマン」でこんな声も出せるんだ!って少年声もやってたし、「ヒロアカ」の梅雨ちゃんでも変な声やってる、その上一般向けアニメにも呼ばれるようになってきてるので、今後は本人も師匠と仰ぐ沢城みゆきみたいなポジションになっていくんだろうなと思わせる実力がある。
ただ、人気も実績も実力も技術もある人がプリキュアやる必要なくね?「プリキュア」を仕事だから引き受けました的な通過点にならないだろうかと少し心配してしまうのです。


でも二つ目のインタビューの方の最後、
Q「今後、プリキュアを演じる機会があれば、どんなキャラクターを演じたい?」
A「私がプリキュアになれることがあるんですかね!? 欲を言わず、どんなプリキュアでも! でも、自信が無いですね……。」
キャラ付けなのかホントなのかは知りませんが、実は結構闇が深い事で有名な悠木碧ですので(「スパイダーバース」の番宣とか面白かった)、スタプリにおけるすみぺと同様に、1年後にプリキュアの力によって浄化された悠木碧を見るのがまた楽しみです。

 

さあ、そんなこんなでいつも通り長すぎる前置きはここまでにして「ヒープリ」第1話。

うん、メチャメチャ面白かったよ。
掴みの派手さやインパクトの1話っていうより、ここから物語やテーマがどう展開されていくんだろう?という興味を膨らませてくれる作りがとっても良かった。

 

過去に何か病気を抱えていて、治療によってようやく人並みの生活が始められるようになった主人公。そのつらさを知っているからこそ人にやさしくしようと思う。
ただの優しい子っていう性格付けだけじゃなく、そこにバックボーンがあってこういう風に考えるようになったと。それだけでもキャラクターに立体感が出てくるし、過去の詳しい事情は今後少しづつ明かされていく事になりそうだし、同時にそれゆえの挫折や葛藤、弱みも必ず今後描かれるでしょう。

 

そして、今までまわりに助けられてきたから、自分も誰かの役に立ちたい、その自己肯定感もドラマやテーマになりえる。・・・んだけど、そこはどうだろう?メインターゲットの小さい子達は基本的に肯定されている存在ですよね?自己肯定感の低さってものすごく現代的なテーマですけど、多分そこってメインターゲットの未就学児には無縁なものの気がする。ああでも児童虐待とかは増えてるらしいし、視聴者じゃなく作中の年齢設定の中学生くらいであれば馴染みのあるテーマだろうから、そこはどういったプリキュアならではの描き方をするのかは注目したい所。

 

大人向けの「まどマギ」ではそこ描いてましたよね。こんな私でも誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなって思うのでした。
まあ、まどマギのあのセリフは社会構造が生みだす現代の自己肯定感の無さを虚淵おじさんが「現代の無気力な若者」として揶揄しただけっぽかったですけど。全体の話としては社会構造の変革を謳ってる作品ではありますが。

 

で「まどマギ」に絡めて話すと、最終的には自己犠牲型のヒーロー(ヒロインですが)を描いていましたが、そこは絶対プリキュアではやらないはず。1話の時点では、自分の身を投げ打ってでも誰かを助ける主人公の尊さが描いてあったわけですが、それは第1話だから。多分、のどかちゃんも途中まではそこに行こうとすると思うんですよ。みんなに救ってもらった命なんだから、みんなを救うために生きたいって。で、その行きつく先が、やさしすぎるが故の自己犠牲に繋がる。

 

でもね、そうなりかけた時に仲間が止める。理知的な青が理屈を説明して、黄色はもっと感覚的に、そんなのダメだよ一緒に生きようよって言うの。
うん、こんなの泣くね。こういう展開になると先に予言しておきましょう。
でも香村純子も割と一筋縄では行かないからな。少し捻ってくるかも。そういうのが「生きる」ってテーマと「共生」に繋がっていくんじゃないかなと予想。

 

伊達に自己犠牲型ヒーローの典型「アンパンマン」の戸田恵子を呼んできてるんじゃあないのです。
プリキュアなのでそういった部分はストレートにはやらないはずですが、結果的として比較した時に「まどマギ」や「アンパンマン」とは違う答えにたどりつくのがプリキュアじゃないかと思います。

 

そして今回は割と妖精の比重が大きいのかなという印象。プリアラにも一応クリスタルアニマルとかいましたけど(パタタ!)ちゃんとコンビでお供妖精的なのはドキプリ以来かな?コンビって共生の最小単位だし、変身する時も「二つの○○」って言うのでその辺りの描写は丁寧に描かれそう。
そして「こころのにくきゅう」って結構なパワーワードでした。たおやかさんが狂喜乱舞しそうな変身ロッドも素敵です。


敵も見た目は人間寄りなので最終的には和解しそうな雰囲気。最初に出たイケメン君、鉄華団のライドじゃないですか。団長はもう先週卒業しちゃったぞ。


あとはOPとED。
オープニングね、あの何人か立って手をかざすカット。メチャメチャガンダムっぽいと思ったら、何とOPは田中裕太。田中リオン、富野信者ですし、納得。わちゃわちゃしたカット割りですが、一つ一つスローで見たくなる凄く良いOPでした。田中監督、プリキュアは一通り色々な事をやり尽くした感があるので一度しばらく離れようかな的な事を以前言ってましたが、いつでもお待ちしております。そして北川理恵の安定感がありつつも、歌い方が毎回新鮮!一度で気に入りました。

 

でもってEDの方はなんと、岬さんじゃないですか。プリアラであおちゃんがあこがれるバンドの岬あやねの声と歌を担当してたMachicoさん。こういう縁もまた面白いなと思います。プリキュアEDにはあまり無いカッコいい系の曲調で素敵です。

 

そんなこんなでヒープリ第1話。予想以上の面白さでした。
個人的には黄色押しの予定ですが、プリキュアは毎回最初の第一印象を覆すキャラが居て、最後はまた別のキャラが好きになっているというのが個人的に定番。(前回ならそれがソレイユ)そこはドラマや物語の力だよなと思えて、そこもまた毎年の楽しみになっています。終る頃には私は誰を好きになってるでしょうか。

キュアスパークル、初めて絵だけを見た時は「プリパラ」のみれいさんにしか見えませんでしたが、動いてる所はさっそくキャラが出てたし、お供が猫で(私は猫好きです)声が「まほプリ」組の金田アキ。これは押したくなります・

 

感想を書くための視聴になってしまうので、毎話ごとに感想とかは書く予定はありませんが、要所要所くらいはまたブログ書くかもしれません。
とりあえず、毎週1年間の楽しみがあるのはとても素敵な事です。


ふわぁ~生きてるって感じ!

 

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