僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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インクレディブル・ハルク

インクレディブル・ハルク [DVD]

原題:THE INCREDIBLE HULK
アメリカ TVアニメシリーズ 1996年
☆★

 

96-97年に放送された、ハルクのテレビアニメシリーズ。
パッケージには95年制作と書いてありますので、95年に作られたものを96年から放送された、という事なのかな?1シーズン分まとめて作る、みたいな日本のアニメとの制作スタイルの違いもあったりしますしね。全2シーズンの全21話分作られて、その他の別枠でファンタスティック・フォーとアイアンマンとのクロスオーバー回があるようです。

 

日本でも「超人ハルク」として放送されて、後半はシーハルクがレギュラー化しインクレディブルハルク&シーハルクというタイトルになったそう。


それの4話分をパッケージにしたのがこちらのDVD。

収録タイトルは
 Return of the Beast, Part 1
 Return of the Beast, Part 2
 Raw Power
 Helping Hand, Iron Fist
かいつまんでの収録かと思いきや、普通に1~4話を収録。

 

ハルクが既に逃亡生活を送っている所からのスタートですが回想シーンという形でオリジン部分も描かれてました(一瞬だけどちゃんと最初はグレイハルクになるのね)

 

4話とも、サンダーボルト・ロス将軍がハルクに攻撃を仕掛けてきて、娘のベティ・ロスとリック・ジョーンズが何とかハルクを助けようとする、っていうのが基本の展開。

 

ヴィランとしては1・2話がリーダー、ガーゴイル、アボミネーション。
ガーゴイルの声はなんとあのマーク・ハミルでした。(ちなみに吹き替え版は無し)
3話が助けた研究者がザックスというエネルギー生命体に変身してハルクと戦い、
4話がトニー・スタークの元へ助けを求めにかけつける、という話。

 

タイトルだけ見たら、アイアンフィスト(ダニー・ランド)とハルクの絡みとか珍しいと期待したのですが、普通にアイアンマンが出ただけでした。タイトルは「救いの手は鋼の拳」みたいな意味でしょうか。

 

ハルク化の治療を試し続ける、みたいなのがブルース・バナーの行動原理なのですが、これ、4話中に5回くらい失敗してないか?良い所まで行くと機械がドカーン!みたいなのまるで天丼ネタかドリフかっていうくらいに何度も何度もくり返されるので、ちょっと笑ってしまった。ハルクは話が作りにくいんだろうなと思ってしまいます。

 

むしろ後半のシーハルクの方が見たかったかなぁ。日本語版のアメコミだと、シーハルクたまに出てきても、そんなガッツリ活躍するシーンとか見たこと無いような。ハワード・ザ・ダックの知人として出てきたくらいしか記憶にない。弁護士キャラですので、デアデビルのマット・マードックと共にキャラクターとしては面白い絡め方出来そうなキャラですし、ドラマだかは決まったみたいですので、そのドラマとそれに合わせた日本語版の刊行に期待したい所です。

 

アメコミの絵って、古いものはリキテンシュタインポップアートみたいなの想像しやすいですが、アニメ・カートゥーンだといかにもバタ臭い絵のあまり滑らかとは言えない感じのを想像しやすいかとは思いますが、いかにもそんな感じのビジュアルでした。
90年代半ばだとX-MENが日本でも小ブームみたいな感じの時期で、アニメ版X-MENもまあそんな感じでしたしね。日本で作ったOPだけやたら動いてましたけども。ショォォック!嘘で固めた~♪

 

そこ考えると同時期なのにブルース・ティムの「バットマンアニメイテッドシリーズ」がいかに革新的だったかわかりますね。

 

とは言え、遥か時は過ぎてマーベルも「スパイダーバース」という革新にたどり着いて、古のペラペラアニメをネタにするまでに至るわけですから、こういう進化の歴史もその中の1ページとしてはかかせないとも言えます。


Return of the Beast - The Hulk Attacks Army

 

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