MARVEL'S CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR PRELUDE
著:ウィル・コロナ・ピルグリム(作)
シモン・クドランスキー、リー・ファーガソン(画)
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2016年
収録:MARVEL'S CAPTAIN AMERICA:CIVIL WAR PRELUDE #1-4
Infinite Comic #1
CIVIL WAR #1(2006)
☆
MCU公式タイ・インの「プレリュード」シリーズ、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ編。今回はとても残念な収録内容。
キャプテン・アメリカ:シビルウォープレリュードとして#1-4が収録されてるのですが、#1-2が「アイアンマン3」のコミカライズ版。#3-4が「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」のコミカライズ版。いつも通りに短いページ数でホントにダイジェスト。アイアンマン3にはハーレー君の出番が一切無いくらいにはコンパクトにまとめてあります。
プリクエルとなるInfinite Comic #1の方も、バッキーが自分は何者なのか?とさまようシーンと、ラムロウがもうヒドラとかどうでもいい、俺はキャップに復讐する為に復活してやる!みたいなシーンが描かれて終了。う~ん。
あとは同名コミックのシビル・ウォー#1(2006)も収録されてますが、原作1話だけだとホントに導入部分のみですので、気になったらヴィレッジブックスから出てる単独の「シビル・ウォー」の方をどうぞ、としか言えない。
原作シビルウォーはイベントタイトルの1冊だけ読むより、通販限定でしたが、何と全てのタイ・インが邦訳版でも発売されてて、流石に全部とは言わないまでも、アイアンマンとかファンタスティックフォーとかメインで絡んでくるキャラの関連作も読まないとなかなか面白さは掴みにくい一編ですので、そちらと合わせて読むのがオススメ。
初心者向けでは無いですが、メインとなるイベント用のタイトル作があって、それぞれの単独誌の方の「シビルウォー編」も読む事で個々のキャラクターの掘り下げや真意が見えてくると言う作りですので、アメコミってこういう形のものなんだな、というのを知るには良い機会なのかなとは思います。邦訳だとイベントタイトルだけ出て、タイ・イン誌までは出て無いのがほとんどなので、それを読む気になれば全て読めるのはシビルウォー編のみですしね。
せっかくなら映画でもそんなに目立った活躍では無くあくまで黒幕という扱いでしたが、ヘルムート・ジモの話とかは掲載しててほしかったかも。初代バロン・ジモがキャップが冬眠するきっかけにもなって、当然同時にそれがバッキーの死でもあって、後々に息子のヘルムートが2代目バロン・ジモを名乗る、みたいな流れだったかと思いますし、その辺が読みたかった。
ブラックパンサーの初登場は「ブラックパンサー:暁の黒豹」という本に収録されてますので、興味ある方はそちらを参照。ファンタスティク・フォー誌でのエピソードなので、F4がこの時点では使えなかった分、関連作として入れるのは難しかったのかも。
という事で、昔の話が掲載されて無い「プレリュード」はとても残念としか言いようがない一冊です。
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