僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(MCUその10)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー MCU ART COLLECTION (Blu-ray)

原題:GUARDIANS OF THE GALAXY
監督・脚本:ジェームズ・ガン
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2014年
☆☆☆☆★

 

MCUフェイズ2の4作目。とは言え「インフィニティ・ウォー」までは他の作品とクロスしないのでこの時点での独立性は高い。そういう特に順番通りに見る必要が無いというのもあって先に再上映の情報があった分、飛ばして先に次の「エイジオブウルトロン」を観に行きましたが、ようやくこうして再上映を見て来ました。


スケジュールに追われると、映画の後に関連作を何作か読んだりとかがなかなか出来なくなるので、今後はまたゆっくりなペースに戻ると思います。ガーディアンズ関連はコミックも確保だけしてほとんど読んで無いですし。

 

と言う事で、それなりに昔からアメコミファンやってる私も映画化されるまで実は知らなかった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。冒頭ピーター・クイルが、またの名をスターロードって自分でドヤ顔で言うけど、誰もしらないというギャグは当時ならではでした。

 

ゲームの「マーベルVSカプコン」の3でしたっけ?(私やってないです)に今度映画をやる予定があるからとマーベル側からの要望でロケット・ラクーンが使用キャラにねじこまれたくらいで、少なくとも日本でのガーディアンズ知名度はゼロに近いものでした。本国のアメリカでもそれに近いくらいマイナーな部類。何故そんなキャラクターを映画に?という不安や困惑を乗り越えて、映画が世に出た時には大ヒットな上に批評家筋も絶賛。まさに映画とリンクするような、誰にも期待も注目もされていない2流ヒーローが、世間に対して堂々と自己主張するという痛快なストーリー。

 

ジェームズ・ガンが注目されるようになったのって、やっぱ「スーパー!」という小作品ですよね。スーパーヒーロー物のパロディ映画ですが、個性もあって私も割と好きでした。クリムゾン・ボルトだったっけか。その作品を見た上で大作映画をまかせるマーベルスタジオの判断がやっぱり凄い。守りに入らず、攻め続けるのがマーベルスタジオの凄い所だなと私は思っております。

 

そういえば「スーパー!」を私見たのって、スーパーヒーロー物だからというのも勿論あるんですけど、X-MENでキティ・プライド役で出てたエレン・ペイジが目当てと言うのもあったんですけど、確かキティってその後スターロードと結婚したんじゃなかったっけかな?そう言う所もなんかちょっと不思議な縁です。

 

最初に、この時点では他のアベンジャーズ絡みの作品との関連性は薄いって書きましたが、導入部で何かしらのこれまでのキャラクターとリンクさせたりせず、いきなり宇宙の話をやっちゃうってのもまた凄いですよね。一応、アベンジャーズ1作目の最後でサノスが顔出ししてたり、フェイズ2からインフィニティストーンの仕込みを意識してやってるとは言え、普通に考えたらこれが同じ世界観ってのはにわかには受け入れにくいようにさえ思えます。

 

しかも、一人ひとりを単品の映画で描いてから集結したアベンジャーズと比べて、最初からこちらはチーム映画なので、一つの映画内でキャラクターの説明をしつつ、チームが誕生するまでを描くという対象的な作り。

 

それぞれがスペシャルな存在であったアベンジャーズに対して、こちらは脛に傷を持つ訳ありなメンバーが集っていくという辺りもまた逆パターン。勿論、どちらが正しいとかいうものではないので、一人ずつがスーパースターな存在が一つのチームに集結するアベンジャーズの豪華さもあれば、ある意味では弱い存在である一人ずつが集まる事でそこで特別なチームになるガーディアンズと、チーム物の面白い要素を別作品でありつつも共通した同じユニバースのなかでそれぞれ別の角度から描けると言う利点が上手く生きているように思えます。パターンAとパターンBの面白さを両方使えてしまうというか。

 

アベンジャーズの場合だと、なかなかチームとしてまとまらないゴタゴタを、元々持っている我の強さもありつつ、それはマインドストーンの影響ですよ、というやや強引な感じでやってた印象もありますが、対するガーディアンズは最初からこいつらまあまとまるわけないよな、という面子が最後に一つになるという自然な感じもあって、単純に感動や感情移入という面ではガーディアンズの方がすごくわかりやすい気がします。

 

あと「宇宙物」と言えば、やっぱり世間的には「スターウォーズ」が大きいのかなと思うのですが、以前書いた通り、私はSWってそんなに思い入れが無い。そんな人なりに考えるSWの魅力って、いくつかあるのですが、まず一つはライトセイバーでのチャンバラ。光の剣で戦うってやっぱりカッコいいですよね。ガンダムしかり、宇宙刑事しかりで、やっぱり光剣は単純に燃えます。まあそれは別として、個人的にSWで面白いなと思ってる部分は、あの酒場とかでの色々な種族の宇宙人が入り乱れている所。あれはSWの魅力だなぁと思うのです。

 

チームもやっぱり、ルーク、ハン・ソロ、レイアだけじゃダメで、そこにR2D2とC3POとチューバッカが居てこそ。あの人間だけじゃ無い混在感がやはり魅力。

ガーディアンズはメカ生命体みたいなこそ居ませんし、いかにもクリーチャーっぽいモブとかは少なめでしたが、やっぱりロケット&グルートの存在感は大きいし、見た目は人間に近いとは言え、青とか緑とか赤とかグレーとかあきらかにおかしい色の異星人が混ざってるのがやっぱり面白い。地球人もガーディアンズ作中だと「テラリアン」って呼ばれてたりしましたし、こういう混在感がすごく面白い。実際はこんな事は無いと知ってても、やっぱり宇宙はこんなんであってほしいなぁと思わせてくれるのは大事です。SW新3部作は人間ばかり多い印象でそこが弱かった。

 

ガモーラもドラックスもロナンもコレクターの所に居た赤い子も一見ちょっと気持ち悪い。でもそこがいいんだよなぁと。

 

ノバ軍がちょっと普通の人間ばっかな気はしましたが、ノバ軍はあの戦闘機みたいなのと後に地球へ来てヒーローとしても出てくるであろうあのヘルメットの装備がカッコ良くて好きなので許せます。

 

そして何よりロケットだなぁ。モフモフな見た目も良ければ、天才エンジニアというキャラクター付けもいいし、気性の荒さも面白い。でもあの酔った時に暴露した、改造された実験動物で、好きでこんな格好してねぇよってとこが涙を誘う。ガーディアンズ3ではその辺りの話をやるらしいので楽しみです。

 

先の展開と言えば、スターロードの父親の存在がぼかされていて、実はただの人間では無いっていう前振りがちゃんとあったり、過去にセレスティアルズがインフィニティストーンを使って大虐殺が行われたっていうシーンで、そのままではないにせよかなり近い形で、あのサラサラ~って消えてくビジュアルがこの作品の時点で描かれてたのが今見返すと新しい発見でした。

 

あと、2を見た上でのヨンドゥとかもグッと来ます。おまけ映像で出来たハワード・ザ・ダックだけはその後これと言ったものが無いのが残念。エンドゲーム後に地球に残って探偵業でも始めるのでしょうか。

 

初見の時は、どんなキャラでどんな話なんだろう?と前情報なしで見ましたが、エンドゲームまで見た後に見返しても、また違う視点で見れて「ガーディアンズ」凄い面白かった。

 

MCU再上映「アベンジャーズ」「エイジオブウルトロン」「シビルウォー」と先にやって「ガーディアンズオブギャラクシー」「「アイアンマン3」「ブラックパンサー」とやってるけど、次は無いのかな?映画館で見れるのはやっぱ楽しいです。
「ブラックィドウ」前に復習でまたエンドゲームやってくれたら嬉しい。


映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告編

 

 

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