『ソニック・ザ・ムービー』日本版予告 ※2020年6月26日(金)公開!
原題:SONIC THE HEDGEHOG
監督:ジェフ・ファウラー
原作:SEGA「ソニックシリーズ」
アメリカ映画 2020
☆☆☆
<ストーリー>
宇宙最速で走るパワーを持つ青いハリネズミのソニックが、故郷を離れて遠い地球へとやって来る。ひょんなことから出会った保安官トムとバディを組んだソニックは、マッドサイエンティストのドクター・ロボトニックが企てる陰謀を阻止するべく大冒険を繰り広げる。
という事で、コロナで延期になっていた「ソニック・ザ・ムービー」ようやく公開になりました。コミック版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ:フォールアウト!」の記事でも書きましたが、ソニックに関しては特別に思い入れがあるという程ではありませんが、セガ派でしたので、キャラクターとしては好きなキャラ。
今回はキャラクターIPとして「ソニック」を使ってるだけで、基本的には映画オリジナルのお話。ゲームの特定の何かがベースになっているという感じでは無いようです。
今でこそマリオなんかとも普通に共演してますが、日本では知名度的にはマリオと比べると2歩3歩下がるという感じがしますが、アメリカではメガドライブ(ジェネシス)がバカ売れしたおかげで、ゲームとしてもキャラクターとしてもマリオと十分に肩を並べられるレベル。アニメとかにはなってますが、今まで映画化した事が無かった方が不思議なくらいです。
故郷が危機に瀕し、子供として一人地球に逃がされてきたソニック。10年ほど地球で一人で暮らしてきたものの、力の暴走でその存在が人間にばれそうになる。軍が出動する中、地元の保安官のトムに助けを求め、やがて二人は友情を育む。
最初に予告が公開され、全く可愛くなくそのキモい体型に非難が集中。
映画『Sonic The Hedgehog/ソニック・ザ・ヘッジホッグ』海外版予告(英語)
最初はアメリカナイズされてああなったと思ってましたが、アメリカのファンもこんなのソニックじゃねぇ!と散々な評判。流石に作り手もこんなに言われてはヒットも危ういと判断したのか、ソニックのCGを全て作りかえるという変な手間がかかっております。アメリカでは2019年末公開の予定でしたが、CG修正のおかげで延期して翌年2月公開になってたようです。それなりにヒットはして、続編も作られる予定なのだとか。
その辺の顛末を知りたかったのでパンフも買いましたが、そこには全く触れられておらず、逆にちょっとビックリした。まあ映画ファンとか濃いセガファン向けというより基本的にはファミリー層向けの作品になってますしね。そこは仕方ないのか。
ただ、セガのソニックシリーズの統括プロデュサーの飯塚隆氏のインタビューも載っていて、ゲームでは描かれない、ビギンズ的な内容として楽しんでほしいと言っております。Dr.エッグマンは向こうでは元々Dr.ロボトニックと言うらしいですが、今回の件でエッグマンになる、みたいな流れとしても見れますしね。
で、エッグマンを演じるのはジム・キャリー。日本では向こうのコメディーがあまりヒットしないですが、それでもコメディー俳優としてジム・キャリーは有名ですよね。私的にはやっぱりバットマンフォーエバーのリドラーでしょうか。
で、ソニックとの友情を育むのはサイクロップスことジェームズ・マーズデン。日本だとどうしてもゲーム映画なんて、て言われがちですし、今はこんな作品に出てるのかと私は思いましたが、アメリカ的には結構な話題作なのかもしれませんし、むしろ売れてる俳優って扱いなのかな。
アメコミネタで言えば、ソニックの愛読書が「フラッシュ」誌なのが面白い。やっぱりスピードスターが好きなのね。ただ、そのフラッシュとかマーベルで言えばクイックシルバーがもう映画で面白いビジュアル化されてるので、今回の映画もそういう系譜なのね、っていう若干新鮮味は薄く感じられるのがちょっと残念。しかも超スピードなだけで時間停止の中を動いてるわけではないから、完全停止じゃなくて、ちょっとだけ動いてる中をソニックが超スピードでかけまわる、ぐらいの方がもっとらしかったかも。
あとは今回マーベルのロゴみたいに、SEGAのロゴが最初に出て、そのロゴの中にセガの過去のゲームがいっぱい入ってる所が二番煎じながらちょっと感動しました。お~スペチャンとかジェットセットラジオとかファンタジーゾーンとか私の好きな奴も映ってる!と嬉しくなってる所に、声こそ入りませんが、音程があの「せ~が~」な感じで、まさか映画バージョンのアレを見る日が来るとは。
そしてラストカットでソニックを追いかけてくるアイツ!今回は人間界にソニックが来る、というゲームではやらないであろうちょっと捻った展開でしたが、純粋にテイルスとかナックルズ、エミーが出るようなソニック世界のCG映画みたいなのも面白そうかも。
CGキャラと人間が同じ画面に入ってる話なんてもう10年とか下手すりゃ20年経ってる気はしますが、アニメと実写が同居という「ロジャーラビット」の現代版みたいなものなのかな、なんてノスタルジックさも感じました。
特別に面白いと言う程ではなかったですが、割と普通には楽しめたかな。
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