僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード

ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)

DOCTOR STRANGE:THE WAY OF THE WEIRED
著:ジェイソン・アーロン(ライター)クリス・バチャロ(アーティスト)
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2016年
収録:DOCTOR STRANGE Vol.4 #1-5(2015)
☆☆☆


地上最強の魔術師、ソーサラー・スプリームにして、世界有数のスーパーヒーローでもあるドクター・ストレンジにはもう一つの顔があった。怪奇現象に悩む人々を救うオカルト医師としての顔だ。
その日、ストレンジを訪ねてきた若い司書も、いつものありきたりの“患者”のはずだった。彼女こそ魔法界に迫る最大の危機の前触れだったとは……。
映画化で話題、鬼才クリス・バチャロの奔放なイマジネーションが弾けるドクター・ストレンジの最新シリーズ、ここに登場!

 

と言う事で、「ドクター・ストレンジ:プレリュード」にも1話目のみ収録されている単独オンゴーイング誌。5話目まで収録されてますが、ミニシリーズじゃないので、話としてはここから大きく話が広がる感じの序章で、話に区切りがつくキリの良い所までの収録じゃないのがちょっと残念。

 

ただ、映画で注目される事を見越しての、リニューアルした新しい語り口やキャラクター造形っぽい感じになってるので、入門編としては悪くないです。

 

オリジナルでスティーブ・ディッコが描いたサイケデリックなアートを現代風に今やるとこんな感じだよね、っていうアートが魅力の一冊です。

 

クリス・バチャロと言えば私がアメコミ読み始めた90年代に注目を集めた作家で、キャリア初期の頃の「ジェネレーションX」とかDC(バーティゴ)の「デス:ハイコスト・オブ・リビング」の頃のアートがメチャメチャ好きでした。


その後「X-MEN」本隊の方に移って、ディフォルメの効いた絵柄に変わって行って、それはちょっとなぁと思ってたのですが、流石にそこからさらに10年も経てばもう慣れました。今の絵も今の絵なりに結構好きです。

 

普通の人間には見えない世界が見えるストレンジの目を通して見る世界。これが凄まじくインパクトがあります。人間の顔にはバクテリアとか顔ダニみたいなの実際は住んでたりするでしょ?無害な物から有害な物まで様々あるけど、あれと同じだよ、と実は普通に別次元の妖魔が日常的にうじゃうじゃ住んでいる、という絵が凄い。

 

実は魔術師系のみの定例会があって、ドクター・ブードゥ、元アルファフライトのシャーマン、スカーレットウィッチ、X-MENのマジック他、別次元も含めた魔術師会でいつも話あってる、という設定がこの作品から作られます。魔法系、何だかんだと横のつながりありますもんね。75年ぶりの登場とかいうモナコなんてマニアックなキャラも。それマーベル怪獣より古く無いか?

 

ツイッターの画像で見たのですが、今は「ストレンジアカデミー」という魔術師学校のタイトルがあるようで、結構面白そうでした。映画2作目やる時にでも日本語版を是非出してほしいタイトルです。

 

「力には対価が伴う」みたいなのがキーワードにもなっていて、魔法も実はノーリスクで使っているわけではない、その分、実は色々な所にしわよせが来ている、という描写もなかなかにハードで、ストレンジの体も実はもうとんでもない事になってると、食ももうグロイ魔物のごった煮みたいなものしか受け付けず、という悲惨な状況も明かされます。

 

それでいて表向きは飄々としているストレンジのキャラクター描写とウォンの掛け合いが絶妙で面白い。

 

他次元のソーサラー・スプリームが次々と殺され、魔術の根源を司るそれぞれの次元も崩壊していく中、ついに黒幕が迫る、ぐらいで終わっちゃいますが、多分続きは出ないかな?何か他の本が出た時の解説書を待つくらいしか無さそうです。

 

解説書と言えば、今回の話には絡まないのですが、ストレンジの家族構成に触れてある項目があって、春壱版「ドクター・ストレンジ」にもあった、お父さん、弟、妹とその辺の事が書いてありました。なるほど春壱版はちゃんと元ネタを生かした形で描いてあったわけですね。勉強になりました。その辺りの原作エピソードも読んでみたい所。

 

何度も言いますが、中途半端で終わる本ですが、アートはとても魅力的なのでストレンジ入門編としては悪くないと思われます。

 

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com