僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ [DVD]

監督・脚本・原作:宮崎駿
日本映画 1984
☆☆☆☆★

 

「一生に一度は映画館でジブリを見よう」
キャンペーン。うん、私は映画館でジブリ映画を見た事が無い。見ようとも思わない、見たくも無い。そもそもジブリに興味が無い。

 

う~ん、ナウシカラピュタは面白かった記憶がある。初期の頃のは「魔女の宅急便」くらいまでは見たっけかな?その後は「もののけ」と「千と千尋」ぐらいは見たかなぁ?吾朗の「ゲド戦記」と「コクリコ坂」は見たかな。「猫の恩返し」も見た事ある。それくらい?話題になった奴くらいは、いつか見てみようかなとは思いつつも、レンタル店に行っても、いつかでいいや、みたいになってしまう。

 

ディズニー、ピクサー系も割と似た感じで、ファミリー層向けでしょ?映画館に1年に1度か2度くらいしか行かない人が、面白かった~感動した~とか言うけど、1年に1度の人が比較対象無いのに?「面白かった」って言う前に、「自分は1年に1度しか映画館に行かないので、映画としてこれが優れているのかどうかはわからないけど」面白かったっていう前提が抜けて無い?

 

とかついつい言ってしまいたくなる私。ええ、私はメンドクサイ人です。自分が正しいなんて思ってませんよ、それは思いっきり偏見だし、批評的に高い評価を受ける作品も中にはあります。ディズニー・ピクサーは実際見ると面白いし、ディズニープリンセスの自己批評性とかホントに面白い変化だし、それこそ「ズートピア」なんて何の非の打ちようも無い100点満点の完璧な映画で、そんなもの滅多にお目にかかれない本当に凄い映画。

 

そっちはわかった。じゃあジブリはどうなの?うん、それは自分の目で見ないとわからない。見もしないで偏見持ってるなんて最低。まず見てみろ、俺。う~ん、手が手がぁ、レンタル店でジブリコーナーが見える度、いつか、またいつか、自分の偏見と葛藤を乗り越えられるきっとその日まで・・・というのが私のジブリの印象。

 

で、キャンペーンなわけです。
確かに一生に一度くらいは映画館で見ておかないとな。「遊星からの物体X」とか「地獄の黙示録」は、これは見ておかないと!と思ったんだから、まあこんな時世だし、見ておくか。見るならナウシカもののけかなぁ?ゲドは吾朗のコンプレックス大爆発な感じが面白いんだけど、2度も見なくていいだろうと。

 

という事で「風の谷のナウシカ」見て来ました。
うん、超おもしろい。

 

私は原作の方は読んだ事ありません。(おおまかな背景は知ってる)「AKIRA」と同じく、いつか読んでみようと思ってなかなか読まない漫画の筆頭です。単純に興味はあるんですけど、なかなか手が出ない。逆に私はアメコミとか読みまくってるけど、一般の人にとっては逆にアメコミなんかが映画で興味はあるんだけど、なかなか手に取るにはハードルが高い、みたいな感じなのかな?なんて風に思ってたりも。

 

大友も宮崎もその源流にはフランスBD作家のメビウスがあるわけですが、メビウスも私はマーベルで仕事した「シルバーサーファー」くらいしか読んだ事無いしなぁ、う~ん、そういうところも踏まえないと、その本質は見えないかなぁ?とか思ってしまう。

 

逆に宮崎の弟子の飯田馬之介(今回のナウシカにも原画だかでクレジット出てます)が「ガンダム08MS小隊」の後にガンダムAで連載した「宇宙のイシュタム」なんかはガンダム漫画の中でも屈指の名作と思ってたりして、そっちは平気で読めるのかよ!と、ただのめんどくさいオタクでしかない私。

 

今回、ナウシカの内容にはあまり触れません。
じゃあ何が面白かったのか?

 

うん、まずはすげーオタクくさい映画だったから。美少女主人公、フェティッシュなメカ描写。戦争批判、文明批判。もう、120%オタクアニメじゃんこれ。

 

ルックは後にジブリのブランドになって、これは萌えアニメみたいな奴の絵柄とは違いますよ、と皆が勝手にカテゴライズしてるから、オタク向けアニメの絵柄とは違うって言う認識になるだけの話で、まだこの時点では、宮崎・高畑路線の絵柄ならこういうのだよね、ぐらいだったはず。声も役者じゃなくて普通に声優さん使ってますしね。

 

ナウシカクシャナとか、美少女アニメ以外の何物でもないし、飛行機とか戦車とかへの駿の偏愛っぷりはモデグラの連載とか「紅の豚」でそこは皆が知ってる所ですし。

 

あ、リビドー全開でこれ「マクロス」とかと同じなんだ、ガイナのダイコンフィルムとかそっちの方がむしろ近い。富野とか押井とは違うんだなぁと改めて思った。

地球を汚染する人間は愚かな存在で勝手に殺し合ってればいい、みたいなのはもうこの時代と言うか、年代と言うかのお約束みたいなもんだし。

 

ただ、胞子とか菌の渦巻く世界みたいなのは後のディストピア未来世界のフォロワー作品でも少ない方だと思うし、これはどこから来たのか元ネタはあるんだろうか?そこに関してはメビウスとも違う感じがして凄く良かった。

 

オームと心を通わせて(るわけではないけれども)最後にナウシカがそれを止める、ぐらいしか憶えて無かったので、ドラマやアクションも物凄く新鮮で本当に面白かった。ナウシカの服の色が変わる、みたいなのも新主役メカ登場、新フォーム登場、みたいなイマドキ風の変化にも重ねられて、まるでダンバインビルバイン→迷彩ビルバインみたいな変化を映画でやってるというか、その上で救世主の誕生と言う映画的な演出になってて、そこの作りも凄く上手い。

 

演出とアニメーションの面白さの積み重ねだけで、凄く面白かったと思わせてくれるんだから、やっぱり相当にレベルの高いアニメーション映画なんだなぁと。ユパ様カッコいい、あれ?でも結局後半何もして無くね?でもいい、テトかわいいなぁ、最初のシーンがナウシカのキャラクター性を表してて良いよね、みたいな小さなシーンの積み重ねや演出の面白さ、そこだけでも全く飽きずに見てられる。

 

これまで何度か書いた事あるけど、私はアニメは普通に見るけど、いわゆる「アニメーションの面白さ」みたいなものにはほとんど興味が無いんだけど、やっぱりナウシカは素晴らしかった。

 

うん、一生に一度は映画館でジブリを見よう。堪能させていただきました。

 

 

 


・・・え?ナウシカってジブリじゃないの!?
じゃあ映画館でジブリ見て無いじゃん(オタク特有のメンドクサイやつ)


『風の谷のナウシカ』 特報【6月26日(金)上映開始】