僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀

ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀 [DVD]

原題:HOWARD THE DUCK
監督:ウィラード・ハイク
アメリカ映画 1986年
☆☆★


マーベル初の大作映画。・・・のはずが、これクレジットにMARVELの単語が入って無かったような?もしかして小さくどこかに入ってるのかもしれませんが少なくともマーベルのロゴみたいなのは出て来ません。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1と2両方にちょっとだけ出てくる変なアヒルはこいつです。(エンドゲームでも最後のバトルで映ってるらしい)

 

ジョージ・ルーカス制作の珍作としては割と有名ですが、監督はしてない。まあそもそもルーカス自ら監督ってあまり無いですしね。ルカースフィルムとILMとかそっち方面も含めた制作・撮影技術も含めた流れがルーカスの特徴で、この映画もまさにそんな感じの流れの1本。

 

SWにおけるイウォークと同じく、小人症の人が着ぐるみでハワードを演じて、特撮として処理。エフェクトを加えたり、クライマックス部分の暗黒魔王(吹き替えだと暗黒騎士でした)はパペットアニメを合成(何とフィル・ティペットが担当)飛行機のシーンは(ロケッティアキャプテンアメリカFAの)ジョー・ジョンストンがやってたりと色々と面白い。

 

ただもう作品としては「ザ・80年代VFX映画」。

そこだけならまだ良かったのですが、基本的にはコメディ映画なので、その辺りがやっぱり結構キツイ。他国のコメディって、やっぱり日本では受けが悪くて今は入ってくる本数も限られるぐらいになっちゃってるけど、その80年代+コメディという組み合わせが今見ると、なかなかツライものがあります。勿論、見所はちゃんとあるので、個人的には見る価値は十分にある方の作品だと思いますけど。

 

ティム・ロビンス演じるフィルが前半と後半で全くキャラがかわってたり、単純に脚本も酷い。ラジー賞も納得の、こんなに金と手間をかけてこんなくだらねーもんやってんじゃねーよ感はたっぷりです。

 

そもそもがね、ハワード・ザ・ダックは誰が見てもドナルド・ダックのパロディキャラ。ディズニーから訴えられたりしつつも、その都度アレンジしてのらりくらりとかわしてきたという歴史があるらしいのですが、今やマーベルもルーカスフィルムもディズニー参加という歴史の妙!。(ちなみに配給はユニバーサルでした)そこが何より面白い。

 

関係無いけどジャンプ漫画&アニメの佐藤正「燃えるお兄さん」でモロにハワードをパクったダック君とかレギュラーキャラで使ってましたね。サングラス&葉巻とかそのままでした。

 

当時の原作は読んだことありませんが、ヒロインのビバリーの名前とかクリーブランドとか場所を引用してるくらいで、そんなに原作は生かしていないようです。

 

「フィアー」という雑誌がデビューで、マンシングが主役の話の脇役で登場して、その後に個人誌なんかも作られつつ、一時は人気が出たものの(その流れでのこの映画)その流れも長くは続かず、その後はたまに出てきて他のマーベルヒーローとも絡んだりしつつ、何だかんだとマーベルユニバースの中でも特異なキャラなので、近年にまた復活して個人誌が展開されたりしてます。日本語版も1冊出てるのでこの機会に取り上げておきたいと思います。MCUではガーディアンズで出たくらいのネタ的な位置くらいで今後ちゃんと展開されるって事はなさそうかな?

 


『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』日本版劇場予告編

 

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com