僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

かくしごと (12)

かくしごと(12) (月刊少年マガジンコミックス)

KAKUSHIGOTO
著:久米田康治
刊:講談社コミックス デラックス  月刊少年マガジン(全12巻)
☆☆☆★

 

久米田康治の最新作「かくしごと」最終巻です。
私は「さよなら絶望先生」が好きで、そっちは全巻揃えたのですが、ごめんなさい「かくしごと」は5巻か6巻くらいまでで止まってました。連載の月マガの方で立ち読みしてたので、まあそのうち中古ででも揃えるかくらいの感覚で居たのですが、アニメの最終回に合わせて連載も終了。え?アニメやったのに終わっちゃうの?と思ってたのですが、せっかくだしと最終巻を買って読むと・・・

 

本当は10巻くらいで終わる予定だったのが、アニメもあるので12巻まで延長。終わった理由は単純に本が売れて無いから、だそうです。


ひぇぇ~ゴメンなさい。やっぱ買わなきゃダメだよね。立ち読みで済ませてる漫画、いくつかありますが、そりゃ商売なんだから、無料で読んでるくせして「終わったのが残念」とか絶対言っちゃダメなやつでした。

 

紙媒体のマンガ、とにかく売れて無いそうですが私は古いタイプの人間なのでキンドルとかデジタル媒体には手を出してません。物が欲しい、所有欲を満たすのにも喜びを感じる人なので、とりあえず買って積んだままにしてるものとかがとにかく多い。日本語版アメコミとか、特別なヒット以外は3000部くらいしか出てないそうですので、それは買い支えないとな、とか思って高いけど頑張って買ってます。


そういうのと比べたら普通に久米田とか売れてるでしょ?とか思ってたけど、実際3000なんて流石に比べ物にならないくらいには出てるんだろうけど、それでも連載終わっちゃうくらいには厳しいのかと。

 

う~ん、好きなものはちゃんと単行本とか買わないと、と改めて思い知らされました。久米田先生ゴメンなさい。勉強させてもらいました。時代の変化もあるし、そこら辺にはもうちょっと敏感にならないと。

 

まあそれはさておき、基本ギャグ漫画ながら、終わるときには必ず(?)サプライズ的なオチを持ってくるのが久米田漫画の特徴。


その作風は何かに影響を受けたとか言った事あったっけかな?カラーとかは明らかにわたせせいぞうとかですし、あだち充とかサンデー系の作家に影響を受けたとか以前に言ってた気はするけど、オチの付け方とかは絶望先生辺りの時に読んだインタビューで何か言ってたような、言ってないような。

 

とりあえず「南国アイスホッケー部」「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」と、長期連載作品は、え?何この終わり方っていうのを続けてやってるので、そこが作風と言うのはもう認知されてきている。

 

「南国」は流石に後から考えたと思うけど、「改蔵」の時に、これって最初から考えてたオチなの?って散々言われて、「絶望先生」の時には最初から仕込みはしていたものの、それホントか?っていう結構細かい所だったので、今回の「かくしごと」では、単行本1巻から未来の時間軸として姫ちゃん18歳編を巻末につけてて、あきらかに最初からオチは決めてやってますよ、というのを誰でもわかる形になってました。

 

じゃあそのオチがサプライズ的な面白さかと言えば、色々考えて作りました。「かくしごと」に対して姫ちゃんは「ひめごと」なんですよと、言葉遊び的な形は確かに上手い。が、改造とか絶望先生と比べると、ビックリという感じではないかも。

 

勿論、「漫画家漫画」という面と「親子のハートフルなストーリー」というただの社会風刺ギャグだけでは無い面があるので、ただのオチだけの為の漫画じゃないよ、そこだけで判断するのは勿体無いよ、とは思うのですが。

 

絶望先生好きなので、またそっちの話しちゃいますけど、風浦可符香(P.N) って漫画だとオチの為に誰も可符香の事を名前で呼ばない、という仕込みをしてたんだけど、アニメ化の時にスタッフにもそのオチを明かせなくて、アニメで名前呼ばせちゃったんですよね。そういうのがあったから、今回は初志貫徹したかった部分もあったのかな、とも思います。

 

「せっかち伯爵と時間どろぼう」は読んで無いです。下ネタ解禁しちゃったので。絶望先生は下ネタやんないのが好きだったので。そっちも何か仕込みあったんでしょうか?

 

かくしごと」の方もアニメは2話までしか見てません。つまんなかったとかでなく、後回しにしてただけなので、そっちはそっちでそのうち観る予定です。今回はアニメスタッフにも最後を先に教えて作ってもらったようで、ほぼ同じ感じで終わってるらしいですが、漫画で読むのとはまた違うでしょうしね。

 

スタジオパルプは完結したのかな?2巻待ってるのですが、確か季刊誌での連載ですからなかなか単行本が出ない。そっちは出たらちゃんと買い支えようと思います。