発売: Marvelous 2020年
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『スタプリ』を彩った名曲のベスト盤!!! 届け!私たちの願い☆彡~トワニトモダチ~
スタプリベスト盤。基本的にプリキュアのCDはサントラ以外はシングル、ボーカルアルバムその都度全部買ってるのですが、最後に出るベスト盤だけは毎回ちょっと困る。既存曲だけならスルーしても良いのですが、毎回1曲だけ新曲が入るんですよね。
流石に1曲だけに3000円出すのはちょっとなぁと思ってしまって、Itunesとかでその曲単発で買って、CDは中古で安いの見つけられたら、くらいになってしまいます。中古は作ってる所にお金入らないので、良くないとは理解しつつも、そこはご容赦いただきたい所。他のはCD媒体で買ってるので許してちょうだい。
■1.キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア(歌:北川理恵)
前期主題歌シングルに収録、言わずもがななスタプリOP。
プリキュアOPはやっぱり作品の顔なので、歌詞も含めてその作品のカラーを決定付けるとても大切な物。北川理恵が続いてるのはやっぱりその表現力だし、プリキュア定番の地方のショッピングモールとか遊園地とかにも歌手が回ったりするので、実際に子供達の前で歌う姿ってのもとても重要。勿論それは容姿がどうこうじゃなく、歌のお姉さん感です。
私が住んでる山形県でも毎年「リナワールド」ってとこに来てるんだけど、流石におっさん一人で行くのはまずいかなと思って、いつも迷うけど実際に足を運んだ事は無いです。誰か一緒に行ってくれる人が居るとありがたいのですが。
立場を踏まえて一番後ろから遠目に見るくらいになるんでしょうけども。Cメロのムゲンダイマジネーションのコール&レスポンスをひっそりやりたいぞ。
「look upon a star☆ カラフルな可能星」
2番だと普通に「可能性」になってるんだけど1番だと最後が星になってるのがポイント。多様性って近年のプリキュアだと結構一般のニュースにまでとりあげられるようになるくらい話題になりましたけど、そこを強調するんじゃなくて、それが当たり前の世界を描くと言うのがスタプリ。
一人一人がそれぞれに輝く星なんだよ、っていうのが映画にも繋がって行くし、今やってる「キラメイジャー」にも通じる部分があって最高に素晴らしい。
私も子供の頃は同調圧力に悩んだクチですし、結局はその後に、他人と同じなんてつまらない、自分は自分で居ようと割り切って今がありますが、そこまで振りきるのって結構大変ですからね。スタプリもキラメイジャーも今の子供達に届くといいなと心から思います。
■2.パペピプ☆ロマンチック(歌:吉武千颯)
こちらも前期主題歌シングルに収録。前期ED曲。
プリキュアEDはやっぱりCGダンスと込みの部分があってそこに注目されますが、80年代風レトロフューチャーで、オッサン的には涙もの。
ただ勿論、プリキュアは大人向けに作ってはいないので、常に子供達に向けた作品。初代「ふたりはプリキュア」の時点で、ちょっとキャラデザが古臭くない?という意見も出たそうですが、子供達は昔なんか知らないんだからそこは関係無い。これを新しい目線で見るんだよ、って企画を通したエピソードなんかもありますので、そういう意味じゃスタプリのレトロフューチャーモチーフも、とてもプリキュアらしい部分で大人にはなつかしく感じるかもしれないけれど、子供は見た事がない新しい物、という風になるのが面白い所。
プリキュアもう15年もやっててマンネリじゃね?なんていう大人の意見に耳を傾ける必要なんて1ミリもないのです。
歌詞としては「見えない壁を作らないで」がやっぱりグッと来る。
決めつけは、無しだよ。
■3.教えて...!トゥインクル☆(歌:吉武千颯) 後期主題歌シングルに収録の後期ED。
シングルの方はカップリングにTV本編中にも使われた宇宙アイドルマオの「コズミック☆ミステリー☆ガール」が収録されてましたがそっちはボーカルアルバムの方には入ってないのでシングル盤も必須。
こちらも前期EDと同じくレトロフューチャー感が最高。いきなり「ニンゲンたちはどこからやってくるの?パパやママに聞いても教えてくれない」とちょっとドキっとする歌詞なのが面白い。つかみがばっちり。
で1番「ねえ!ホントのことを、知りたいの!」2番「自分に嘘はつけないよ!」3番「描いた夢を叶えたいの!」とセリフとして言わせてるのも良いです。歌ってる吉武千颯はこれの作品がデビューなので、当然そこはディレクション側の指示なのでしょう。
転調するCメロの「キミはどう思うの?フツウって何なの?自分らしく生きていきたいよ ずっと」というのもグッと来ます。
■4.キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア
(歌:キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、キュアコスモ(CV:上坂すみれ))
こちらはボーカルアルバム収録の声優バージョンのOP。
ちゃんとキャラ声で歌ってるのでそこは好感触。欲を言えば「キラやばぁ」とか入れ込んだりとかのちょっと遊び心も欲しかったかも。というのも「プリアラ」EDのプリキュアバージョンがあって、それだとちょこちょこキャラセリフアレンジ入ってたりして(「なんですとぉ~」とか入ってる)あれがメチャメチャ可愛くって好きだったので。
■5.星座のチカラ(歌:吉武千颯)
こちらは映画主題歌シングルに収録。
映画挿入歌としても使われる12星座ドレスバージョンの曲。
後半に12星座の英語読みを順番に言っていくのですが、12星座は私は「聖闘士星矢」で憶えたクチなので、読みが違うとちょっとムズムズします。まあ英語の発音を無理矢理日本語カタカナにするとズレが生じるのは当たり前ですし、よく知られているモチーフなだけに「ガンダムW」とか「仮面ライダーフォーゼ」とか色々使われてて、読みだけでなくそのポジションとかも含めた星座カーストとしても面白い要素。私は牡羊座です。ムウ様好きなので不満は無い。スタプリだとひかるが使ってました。
■6.Twinkle Stars
(歌:キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、キュアコスモ(CV:上坂すみれ))
映画主題歌。エンディングに流れる知念里奈バージョンはシングルの方のみの収録です。
涙無くしては聴けないスタプリと言えばこれでしょうな曲。これカラオケだと前奏曲の部分も入ってるのかな?
因みにこれ、監督のタナカリオン氏が言ってたんだけど、直接のモチーフにしたわけではないんだけど、最初の打ち合わせの時にTwinkle StarsのイメージとしてガンダムF91「ETERNAL WIND」みたいな曲をクライマックスで流したいって作曲の方へ伝えたらしいんですよね。「エターナルウインド、いいよね」とみんな頷いたらしいのですが、言われてみると「Twinkle Stars」って同じように2番3番と徐々に賑やかになって盛り上がって行く曲調なのでなるほど通じるものがある。
なるほどこれはちゃんと系譜として繋がってるんだなぁと。タナカリオン、富野ファンなのでヒープリのOPでも富野オマージュとかやってますよね。なかなか面白い部分。
■7.Starry Story(歌:北川理恵)
こちらがこのアルバム用の新曲。
まさに締め括りの曲という感じで、最後まで駆け抜けたスタプリのエピローグ。スタプリからの最後のメッセージという感じの歌詞がとても良いです。
「スター☆トゥインクルプリキュア ボーカルベストアルバム」試聴動画
■8.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(キュアスター・ヴァージョン)(歌:キュアスター(CV:成瀬瑛美))
■9.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(キュアミルキー・ヴァージョン)(歌:キュアミルキー(CV:小原好美))
■10.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(キュアソレイユ・ヴァージョン)(歌:キュアソレイユ(CV:安野希世乃))
■11.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(キュアセレーネ・ヴァージョン)(歌:キュアセレーネ(CV:小松未可子)) ■12.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(キュアコスモ・ヴァージョン)(歌:キュアコスモ(CV:上坂すみれ))
■13.スターカラーペンダント!カラーチャージ!(クインテット・ヴァージョン)(歌:キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、キュアコスモ(CV:上坂すみれ))
変身時の曲のソロバージョンと集合バージョン。
私はまだ持ってませんがサントラの1と2に分けて収録されてたようです。
自分のipodにプリキュアの曲は主題歌+挿入歌はほぼ全部入ってますが、変身シーンの曲も入れてたり。ランダムで流れると変身名乗り口上とか一人で叫んでるあやしいおじさん。流石に窓開けてとかはやらないので許して下さい。
よし、これでスタプリ勢にも変身できるぞ。
■14.ボーナストラック
スターカラーペンダント!カラーチャージ!(スペシャル・ヴァージョン)
キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、キュアコスモ(CV:上坂すみれ))
48話でのアカペラバージョンを何と収録。
スターカラーペンダントの力が失われたひかる達。でも大丈夫。トゥインクルイマジネーションは自分達の心で生み出していく。と歌い出すひかる。
「スイート」でもほぼ同じ展開ありましたが、歌が生み出すエモーショナルな力はやっぱり絶大だなと感じる演出でした。こういうのを音源として収録してくれるのは愛を感じますね。
という事でスタプリボーカルベストでした。
スタプリ終わってからも、これが最後かな?とか毎回思いながら、同じような事は語りつつも何だかんだ書く事ある。そうやって消費しているようで終わった作品もまた血肉になっていくのでしょう。
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