僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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超人ハルク サカールの預言

超人ハルク:サカールの預言 [DVD]

原題:PLANET HULK
監督:サム・リウ
アメリカ OVA 2009年
☆☆☆☆

 

マーベル・アニメイテッド・ユニバース5作目として発売された原作の「プラネット・ハルク」のアニメ版。

 

原作読んだついでにこちらも。日本だと原作よりこっちが先に出てたのでアニメ版の方を先に見た人も多いのかも。(ワールドウォーハルクが刊行された時にこれが前日譚になるので見てねって書いてありましたし)

 

最初のイルミナティに追放されるシーンもちゃんと入ってます。始まりから惑星サカーで、ハルクの異世界物っていう感じにしても良かった気がしますが、地球では「怪物」でしかなかったハルクがこの世界ではその怪物の力を忌むべき物では無く、その力を存分に生かせるっていう所にテーマ性やキャラクター性を立たせられるから追放要素はまあ必要でもあったのかな?とは思う。

 

原作ではシルバーサベッジとして登場したシルバーサーファーの代わりにベータ・ビル・レイが登場してますが、役割的には基本同じで、ハルクに対して故郷=地球に一緒に戻るか、と手を差し伸べるもあそこは故郷では無いと拒否するハルクの悲しさみたいなのはやっぱり重要な部分。

 

でも、原作と違うのは、原作のあのラストが無い。この世界で新しい生き方を見つけた、という所までで終わってるので鑑賞後の感覚が原作とはまるで違う印象。うん、単品のOVAとしてはこれで良いと思います。

 

恋人のベティ・ロスとか、そのお父さんのサンダーボルト・ロス将軍、リック・ジョーンズにドク・サムソンとか所謂ハルク系のキャラの継続性とかを一度捨てて、また新しくハルクのキャラクター性を立てるべく新しい話をやるっていうのも、いかにもアメコミ的で面白いアイデアだと思いますし。

 

で、映像特典で原作の方のプラネットハルク編を中心に、その後のWWHとハルクの息子の所まで含めて、原作者のグレッグ・パクとかアーティストさんのインタビューとかが入ってるのもなかなかに嬉しい。「95年と98年のハルクが良かったよね」とか字幕誤訳もありますが(表紙の絵の事を語ってるので95号と98号の表紙が特にお気に入りだね、的な事を本当は言ってると思われます)個人的にはアニメのメイキングよりその辺りこういうのが嬉しい。


本国のサイトとかあさればこんなインタビュー記事とか山ほどあるんでしょうけど、日本語のみで追ってると、なかなか作者のコメントとか見る機会が無いので、とても興味深く見れました。大体の奴はアニメのメイキングでしたが、「アルティメット・アベンジャーズ」でもこういう原作の方のインタビューが入っててそこがやっぱり面白かった。

 

で、映像特典といえば
ウルヴァリンとX-MEN」なるものも入ってて、次のアニメの予告みたいな奴かな?と思って見ると、これがなんと2009年のTVアニメ「Wolverine and the X-Men」が1話丸ごと入ってました。流石に吹き替えは無いですが、ちゃんと字幕はあり。調べてみるとそのシリーズの7話のようです。

 

シールドのニック・フューリーの依頼でウルヴァリンがカナダで暴れているハルクを止めに行く、っていう話。原作のウルヴァリン初登場回のリメイクかと思いきや、そこは過去の出来事として処理。ウェンディゴも登場して、結局はシールドの尻拭いでしたみたいなちょっと捻った話でした。

 

凄く面白かった、とかでは無いですが、1話分まるっと見れるのはありがたい。DCのOVAとかだとこんな感じでOVAの他にもTVシリーズから抜粋して何話か入ってる事が多いのですが、お得感があって素直に嬉しいです。でも何でこれを「ウルヴァリンVSハルク」の方じゃ無くこっちに入れたのかは結構謎。

 

単品でもそれなりに面白かったですが、おまけもついててお得感で満足できました。

 

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