僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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機動戦士ガンダムAGE~クライマックスヒーロー~

機動戦士ガンダムAGE~クライマックスヒーロー~ (てんとう虫コロコロコミックス)

MOBILE SUIT GUNDAM AGE
著:鷹岬諒
刊:小学館 コロコロコミックス 2012年
☆★

 

アニメ3部キオ編から4部家族編までのコミカライズ。コロコロコミック連載で、恐らくは「トレジャースター」の終了後にこっちに切り替わったものと思われます。

 

作者の鷹岬諒は90年代にコミックゲーメストで「KOF」のコミカライズやってた人なのでそこは憶えてます。確か一時期エロ漫画とかもやってた気がするのですが、wikiとかには載って無いので勘違いかも?「ロックマンエグゼ」とか「仮面ライダーフォーゼ」もやってるんですね。そっちの方に流れたのか。

この人では無さそうですけど、児童誌とかオタク向けでやってた人がいつのまにかエロ漫画雑誌とかに流れてると、漫画家さんも大変よね、とか思ったり。好きでやってんのかもしれないし、エロ漫画業界とかはよく知らないのですが、確か何人かそういうケースを見た気がするので。

 

で、基本的にはガンダムをヒーローとして描く感じのわかりやすいアレンジ。「トレジャースター」みたいなヘンテコなものではないので、それはそれでこうやって後から振り返っても特に歴史的に変わった価値があるとかは言えないのが複雑な所。

 

子供向けアレンジとは言え、ガンダムなのでそれなりにシリアス要素は残ってたりして、その辺りの描き方がちょっと面白いかなとは思います。シャナルアさん、特に裏切りとかもなくキオをかばって死んじゃったり、恐らくはネームを作る段階で、丁度その辺の脚本を見せてもらっていたからであろう、ジラード・スプリガンの話に1話使ってたり(全体で見るとこの話なんか削っても全く問題なさそうなんですけどね)色々と苦労は垣間見える。ラストバトルもヴェイガンギアとか無しで、ゼハートのレギルスとの決着で幕。

 

絵的にもそんなに悪くないですが、果たしてコロコロ読者にガンダムがどう伝わったのかは気になる所。今の子供は巨大ロボット物にあまり興味を示さないってよく言われてますし、その辺をどうにかしようというのがAGEの企画の根本だと思うんですけど、子供達が最初に触れる巨大ロボットって「スーパー戦隊」なんですよね。あれはあれでちょっと近年は売上的に苦労してるとは言われてますけど、それでも基本的なフォーマットはまだ残ってるわけで、「シンカリオン」とか頑張ってるのもありますけど、そこは今後の課題ですよね。

 

良い歳したおっさんが、最近のガンダム見て何だよこれクソだなっていうのは簡単ですし、私もAGEは色々と不満も大きい作品ではあるのですが、企画意図としては理解出来ますし、これはこれでただコキおろして終わりって言うのもなんか違うかな?と思ってしまうのが私にとってのAGEだったり。

 

小説版は読んで無いですが、これでAGEのコミック関連は全て終了。
さて次は何に手をつけようか。

 

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