僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

フルメタル・パニック! 1st SECTION“ボーイ・ミーツ・ガール”

フルメタル・パニック! ディレクターズカット版 第1部:「ボーイ・ミーツ・ガール」編 [DVD]

TV ANIMATION FULL METAL PANIC! DIRECTORS CUT
監督:千明孝一
原作:賀東招二四季童子
日本映画 2017年
☆☆

 

TVアニメ「フルメタル・パニック!」ディレクターズカット版3部作の1本目。総集編映画かな?と思ってたら一部で1週間公開とかのようですし、「ガンダムUC」とかと同じでOVA的な形で作って一応劇場公開もした、みたいな感じなのかな?

 

私はこのシリーズあまり知らなくて、スパロボでおおまかなキャラやメカ、設定を知って、TVアニメ4期に当たる2018年の「Invisible Victory」のみリアルタイムで見ました。

 

1~3期は見て無いので、へぇ映画にもなってるのかと思って、総集編であろう事は知りつつ、借りて見た。が!これ1~3期それぞれの総集編じゃなくって、1期を3分割した、あくまでTVシリーズ1期のディレクターズカット版という位置付けなのね。いかにもな総集編映画っぽさは意外と無いな、とか見終わってから調べたら、そんな感じでした。

 

フルメタに関しては、大分昔の話ですしどこで読んだかまでは憶えて無いのですが、作者のコメントみたいなので「この本を読んで読者の人生に何か影響を与えようとか、何かを考えてもらうきっかけとかそういうつもりは全く無い。娯楽作としてだけ読んでほしい」みたいな事をたまたま雑誌か何かで見かけたんですよね。
ああ、じゃあこれは自分が触れる必要は無さそうなコンテンツだな、と思ってスルーしてきました。私は映画なり本なり、何かしらを得る為に触れてるので、最初から「これは娯楽ですよ」みたいに言われると、じゃあいいやってなっちゃいがちです。

 

勿論、それは面倒くさい事を言ってくる読者への牽制であったり、逆に作者なりの照れ隠しであったりとか、何も作者が言ってる事が本心とは限らないので、触れもしないで否定したって仕方ない部分。何故見たかは憶えてないですが「IV」はシリアスで結構面白かったし、(勿論、レーバテインはカッコ良かった)上記の通り、勝手にこれ1~3期のそれぞれの総集編だと思い込んでたので、TVシリーズ全部を追うのは大変だけどせっかくなので総集編だけでも見てみるかな?と思った次第。

 

で、見てみると・・・90年代アニメみたいな感じがとってもツライ。女の子の乳揺れとかパンチラとか、え?こういう作品だったの?とか、見ていて苦痛でした。アニメでそういうエロとか要らないから。
いや、エロアニメとかはあっても良いんですよ。萌えアニメだって否定はしない。でもそういうのはそういうので専門でやってほしい。これロボット物として私は見たので、なんかそういう要素を見てられない。

 

ガルパン」初めて見た時、面白いなと思ったし劇場版も面白いので今も大好きですが、あれはきちんとロジックがある所に作品としての面白味がある。で、それとは別にパンチラとかそういう余計な部分が無いのが素晴らしいな、と思いました。パンチラも乳揺れも単純に一つの要素としては好きですよ。でもTVとかでそういうのを流すのが私は嫌いなの。不特定多数の目に触れるTVでエロやったってしょうがないじゃん。そういうの見たきゃAV見ればいいだけの話じゃね?

 

下ネタとかも嫌いなんですが、下ネタそのものが嫌いなんじゃ無くて、そういうのは隠れてコソコソの方が良いと思うんだけどな~という感じ。おおっぴらにするのはちょっと違うかなと思っちゃう方です。

 

まあそれはさておき、前半のノリについていけず、当時はかなめみたいなキャラが受けてたのかな?(ハルヒとかも一番最初の話だけは面白いんですけど・・・)元になったTVシリーズだと2002年の作品のようですし、色々と時代を感じるなぁと思ってしまいました。クラスメイトの眼鏡っこと、オタク少年とかもキツイし、ギャグもちょっと・・・。

 

やっぱりこれは前に見た作者のコメント通りに、こういうオタク受けする奴をやりたいだけなので、小難しい事は言わないでね、という作品だったかなと思ってしまった。

 

が!後半は割とシリアス展開で、ASのバトルとかは楽しめました。かなめはどうも受け入れがたい感じですが、声がゆかななのもあってテッサは許せる。(テッサがメインになってた「IV」を最初に見たからってのもあるとは思うけど)

 

でもってラムダドライバ発動。スパロボで未知の力みたいなのは知ってたのですが、想像力とかの非物理的な力を物理化しちゃうシステムだったんですね。単純にリミッター解除的なトランザムとかハイパーモードみたいなもんだと思ってた。

 

想像力で科学的にありえない事に干渉して、実はそういったものが歴史の背景にあった、囁く者ウィスパードとはそういう存在だった、っていうのはメチャメチャ面白い部分。

 

ミリタリー色の強い作品かと思ってたので、そこを越える力、そもそもロボットとか居る事がおかしくね?っていう所にまで踏み込むのはとても面白い要素でした。この世界を望んだのは誰だ?的にも思えるし、メタ的にも面白い要素。ああ、何だ作者はこれをやりたかったのかと。

 

とんでもないラストの展開に持ってった「マジンガーZERO」程では無いだろうけど、そもそも人型巨大兵器とは何だと思う?みたいな所に作者なりのオチをつけてくれるのかとちょっとワクワクします。原作は完結してるんでしたっけ?その辺りの要素がどうなったか気になります。「IV」も完結までは行かなかったので5期にも期待したい。

 

の前にとりあえずこの3部作の次もそのうち見てみようかと思います。


「フルメタル・パニック!」ディレクターズカット版 特報