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ブラック・ウィドウ:プレリュード

ブラック・ウィドウ:プレリュード (ShoPro Books)

MARVEL'S BLACK WIDOW: PRELUDE
著:ピーター・ディヴィッド(作) カルロス・ヴィラ(画)
訳:小池顕久
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2020年
収録:MARVEL'S BLACK WIDOW: PRELUDE #1-2(2020)
 TALES OF SUSPENSE #52-53(1964)
 AVENGERS #43(1967) #196(1980)
 THE WEB OF BLACK WIDOW #1(2019)
☆☆☆★

 

MCU公式タイ・イン「プレリュード」シリーズ、ブラックウィドウ編。

映画の方は来年に延期になりましたが、こちらは11月公開予定だったものに合わせてそのまま出ました。結構急な話でしたけど、帯はちゃんと4月公開に修正されてます。

 

映画前日譚のプレリュードのみでなく、ブラックウィドウ初登場号、映画に登場するレッドガーディアン初登場号、映画ヴィランのタスクマスター初活躍号に原作の方のブラックウィドウ最新シリーズの1号を収録と大変ありがたい作り。
もう一人のウィドウ、イリーナの方は「イッツィ・ビッツィ・スパイダー」が出ましたし、そっちと合わせて貴重な話が沢山読めてとても嬉しい。

 


■ブラック・ウィドウ:プレリュード #1-2
映画「アイアンマン2」で初登場し、その後「アベンジャーズ」「ウィンターソルジャー」「エイジオブウルトロン」「シビルウォー」とMCU内でナターシャが出てきた部分をピックアップ。これまで彼女がどういう動きをしてきたか?みたいな流れを追う形になってます。

 

「ウインターソルジャー」の時にナターシャが変装していたホーリー議員の本人の方とサンダーボルト・ロス将軍が彼女の行動を振り返る。まあここまでの映画見てるとナターシャ名場面集程度。

 


■テールズ・オブ・サスペンス #52-53
ブラック・ウィドウ初登場号。アイアンマンのヴィランとして登場して、後のブラックレザースーツとかになる前の話。


マダム・ブラック・ウィドウというのが初登場で、ソ連の女スパイというのはこの時点からですが、体術を生かしたスーパースパイというより、この時点では女としての立場で男を惑わす感じ。ボリスとのコンビでアイアンマンに挑み、敗れた2話目で今度は単独でアイアンマンに挑む、という感じになってます。

 

アイアンマン2にも登場したイワン・ヴァンコとかも登場してそっちの面でも日本語版としては貴重。


アベンジャーズ #43
こちらはレッドガーディアン初登場号。邦訳ではこれが初だと思われます。
設定とかで触れられるケースはあっても、映画の予告を見た時は知らないキャラだなぁと思ったので、こうして読めて嬉しい。

 

ソ連キャプテン・アメリカとして、流石に初登場補正で結構な大暴れっぷりを見せてくれます。この時点では相当に強いキャラとして描かれてます。

 

先行して戦いに挑んだホークアイハーキュリーズを手玉に取る!次回、キャップと直接対決!って所で次回に続くなので、そっちが収録されてないのがちょっと残念

 

アベンジャーズ #196
こちらは何とタスクマスター初活躍号(初登場号は前号で、事件の黒幕として最後に登場という感じのようです)

 

まさかタスキーのエピソードまで収録されてるとは思わなかったのでこれは結構嬉しい誤算。

 

最初かららしさ全開で、映画の方だと予告を見る限りレッドルームの支配者になってるのかな?その辺は実際に映画を見ないとわかりませんが、本来はあまり自分からは表には出たがらないタイプの傭兵。
「タスクマスター:失われた過去」という単独誌も邦訳版1冊出てるのでそっちもそのうち読み返して取り上げます。それだけでなく他の本にもちょくちょく出てくる面白いキャラです。

 

「映像反射神経」の持ち主で、目で見た動きを100%コピー出来ると言うちょっと面白い能力。直接だけでなく、ビデオとかの映像でも可能なので、単純に体術とかでは最強クラスで、こいつと直接戦う事になる時はどのヒーローでもかなり苦労する強敵。

 

ただ本人は根っからの悪人とかではなく、ヒーローだと奉仕みたいになって金稼げないし、ヴィランの方が金稼げるけど、ヒーローと戦うのもメンドクサイので、悪の手先を育て上げて他のヴィランに手下として送り込むというビジネスライクな人。初登場からそういうキャクター性がきちんと描かれてて、凄く面白かった。

 

スコット・ラング版アントマンがちょっとだけ出てるのも珍しい。

 


■ウェブ・オブ・ブラック・ウィドウ #1
2019年の新しいシリーズ。

 

アイアンマンもナターシャも、一度死んで蘇ったばかりなので複雑な心境、っていう辺りがもういかにもアメコミ。人気キャラは一度くらいは死んで蘇るストーリーがあるのがステータスと言っても良いくらい。


といった感じの1冊でした。
タスクマスター以外の奴は、話的にはそんなに面白いと言う程ではなかったものの、貴重な物が読めるという部分に関しては大満足です。

 

映画の公開まで間が空いた分、もっとウィドウ関係出してくれてもいいのよ。

 


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