2014年(8月23日(土)梅田芸術劇場メインホール公演を収録)
☆☆
最悪の世界にかえられた遊園地
幻影帝国からとりもどすため、
プリキュアがたちむかう
みんなのおうえんで、ハピネス注入!
しあわせチャージ!
TVシリーズ11作目「ハピネスチャージプリキュア!」ミュージカルDVDです。
話としてはこれといった捻りも独自性も無くて正直面白味は無い。ただ、まあそんな所を求めるようなものでも無いというのは重々承知。
遊園地に遊びに行った所、幻影帝国3幹部が現れて、サイアークを召喚。めぐみたちは止められるのか、みたいなストレートなお話。
遊園地のマスコットキャラの声を谷井あすかが担当。プリキュアだとルルンやってる人ですね。敵とかならともかく、レギュラー妖精やってた人がゲスト約やるとかちょっと珍しいかも。
ちょっと面白いのは話の途中でプリキュアが二手に分かれる所。めぐみといおな、ひめとゆうゆうという組み合わせになってて、そこは割と新鮮かも。映画の方でもそうですが、めぐみとひめ組、ゆうゆうといおなってなりがちですよね。
実はこういう、ちょっと珍しい組合せって凄く好きです。近年のプリキュアってこの要素薄く無いですか?個人的に何気に気になってる部分で、昔のプリキュアだと「5」のこまちさんとうららの話とか好きでした。あと「フレッシュ」でイースからパッションに転生した後の話で、せつなとミキタン、せつなとブッキーの話とか順番にやってったじゃないですか?あれ、凄く好きです。
近年だと「プリアラ」のあきゆかコンビとか、「スタプリ」のエレナさんとまどかさんとか、コンビ枠とかだと、どうしてもそこだけの話になりがちなのが凄く勿体無いな~って思ってるんですよね。
ゆかりさんとあおちゃんとか意外な感じの組み合わせだとどんな話をするんだろう?とか興味ありません?キャラとしても深みが出るし、個人のお当番回を年に4回くらいやるより、そこ1回減らしてでも組み合わせ回が正直欲しい。
シリーズ構成とかプロデュサーの人にもよるけど、スーパー戦隊とかだと「このキャラとこのキャラの組み合わせで一本話作ってね」みたいな投げ方を脚本家にやったりする事があるようで、そういうの面白いよな~って思います。近年のプリキュアってそこが若干弱い気がする。パッションの時みたいに追加戦士加入後に一人づつ話を作るとかまたやってほしい。
・・・というような事を常々思ってるので、今回ちょっと珍しい組み合わせとか見れてそこは楽しかった。
3幹部も全員出て、ボーカルアルバムに入って無い曲を歌ってくれたりするし、確か神様も誠司も気ぐるみあったような?と思ってたら神様もちょこっと出て、ああそういや神様はキャラソンあったわ、とか思い出させてくれて微笑ましい。
残念ながら誠司の出番は無し。う~ん、誠司君良い奴で好きなのでちょっと悲しい。あとリボンがいるのにぐらさんが居ないのも。
居ないと言えばいわゆるザコ戦闘員のチョイアークも居ない。基本的にプリキュアは戦闘員居ない方が多いのですが、「ハト」とこの「ハピ」担当の長峰監督的には、ザコ戦闘員が居る方が戦闘シーンを派手に見せられるから、という理由で入れてるんですよね。まあアニメだと出来るけど、こういう形だとその分アクターさんもそれなりの人数用意しなきゃならないから逆に大変なのかも。
そういうのもあってか一部では荒ブリーの愛称もあるキュアラブリーのスーパーロボットを模したような戦闘スタイルはこちらでは無し。ラブリービームとか後のオールスター登場時にも多用されるラブリーの代名詞みたいなもんですし、レーザー光線で舞台上でも再現できなくもない気はするのですが。
その代わりではないですが、何とラブリーとフォーチュンの二人のみフォームチェンジまで再現。チェリーフラメンコとあんみつこまちにフォームチェンジしてくれます。アニメだと基本的には必殺技を使うだけのフォームでしたが、そのまま格闘して戦うというちょっと珍しいシーンも。
あ、その辺で言えば普通に変身する時、プリチェンミラー使わないのだけはちょっと残念。私も持ってますが、おもちゃのプリチェンミラーって思いのほか大きいんですよ。これ、子供が持って変身遊びできるのか?っていうくらいに。逆に言えば大人の手の大きさだとちゃんと扱えるサイズなので、そこらへんの小道具にはこだわってほしかったかも。
ラブプリブレス、ハニーバトン、フォーチュンタンバリン辺りはおそらくおもちゃそのまま使ってましたし。
あと再現と言えばOP曲。歌ってる仲谷明香も登場して、3回くらい流れるのですが、「このキュアラブリーは無敵なんだから!」のセリフの所を後ろにいるラブリーが特に動きをつけないのが凄く勿体無かった。
TVシリーズのクライマックスでそこ再現があったので、あえてそれやんないでねっていう指示でもあったのかしら?多分それは考えすぎだと思うけど、せっかくセリフ付きの曲なんだから、その部分だけラブリーが前に出てきて決めポーズとかをとってほしかった所。
曲で言えばラブリーのキャラソンの「ドデカ・ラブ」。当時は知らず、私は後から知ったんですけど、歌ってる中島愛って物凄く濃いアイドルマニアなんですよね。自分の生まれる前とか、世間的にはあまりアイドル人気が無くアイドル冬の時代とかまで詳しい相当なアイドルオタクです。
そのアイドルオタクの中島愛がちょっとアイドルソングを彷彿とさせる感じのキャラソン歌ってるのが今聴くと面白いです。
キュアラブリーやってた時って、基本プリキュア以外は他の仕事全部休止してたんですよね。事務所もかわって歌もアニメのキャラソンとかはやるけど個人のアーティスト活動は全部休止してた。
「マクロスF」のランカ・リーでデビューして、そこが一段落ついた後に色々と思い悩んでたようですが、プリキュア後に2~3年活動を縮小した後に今はまた復帰されてます。私は声優全般に詳しいわけではないので、あまり深い所までは知らないのですが、キュアラブリー/愛乃めぐみが彼女にとって何か特別な存在でいてくれたらな、と願わずにはいられません。
めぐみもね、ちょっとある意味リアルな不安定さを持つ子だったので、プリキュアおじさん的にはとても応援してあげたくなるキャラでした。
そんなこんなで、次はいよいよハピネスチャージ映画です。
プリキュア映画らしからぬ凄い映画で、シリーズ的には人気の低い方のハピですが、それでも「映画は良かった」と言わざるを得ないような、プリキュア映画の中でも特別な1本。私も単独映画では一番好きな奴で10回以上は見てるかも。さて何を書こうか。
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