僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 復活のルルーシュ [DVD]

CODE GEASS Lelouchi of the Re;surrection
監督:谷口悟朗
日本映画 2019年
☆☆☆

 

<ストーリー>
光和2年。
世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。
しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、
2人は連れ去られてしまった。
シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入したカレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。
そして、その場には襲撃者に“元嚮主様”と呼ばれる、C.C.が居た。
かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。
果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは——。

 

ええと「コードギアス」は総集編3部作映画と、「亡国のアキト」をサラッと観ただけで、特にファンではありません。見た奴も正直言えばわけがわかりませんでした。だから何と無く、ふわっとした印象での、こんな感じの話なのね、ぐらいしか知りません。

 

なので、コードギアスをよく知らない人が映画を見た感想という前提で読んでいただければ。

 

関係は無いけど「蒼穹のファフナー」シリーズなんかもそんな印象かなぁ?設定とかよく理解して無いけど、なんとなく戦闘シーンとかはカッコ良いのでかろうじて見られた、みたいな感じです。

 

多分、スタッフインタビューとか、ムック本とかの資料とかもしっかり読み込んで色々と理解した上で見れば面白いのかなぁ?とは思うのですが、(今時の作品ですからちゃんと作り込んではあるだろうし)そこまで私は入れていません。

 

ガンダムとかだと、私はシリーズ追ってて過去の積み重ねもあるし、例え新しい設定とかがあってもあれのアレンジみたいな感じなのねって何と無く理解はできますがそういう積み重ねが無いと難しいものなんだな、設定が複雑で入りにくいっていうのはこういうことなのかと実感させられます。

 

コードギアスも確か「ガンダムSEED」の後番組とかでしたっけ?凄く人気の出たコンテンツですが、まず前提としてロボットアニメなのはわかるけど、学園物?能力バトル?政治物?ピカレスクロマン?人間の根源の世界?一体何をやりたいのかが私はさっぱりわからない複雑さなのですが、これが凄い人気になったのは、この複雑な話を皆理解してたからですよね。そこは素直に凄いなぁと。私みたいな老害おじさんが喜ぶみたいなものではなく、新しいものを新しいファンは求めてたのかな、とか思うとそこはなかなか面白い部分です。

 

今回の新作映画の「復活のルルーシュ」もTVシリーズから時間が経ってるにせよ基本的にはその延長。コードギアスを熟知している人向けで、何と無く映画だけ見てみようって人には1ミリも面白くない完全なファン向け映画でした。

 

ああ、外伝作品である「亡国のアキト」も割とそうだったかな。ルルーシュとスザクがちょこっとは出つつも、基本的には登場人物や舞台を一新した世界観だけを使った別作品みたいな感じでしたが、あれもよくわかんなかった。細かい繋がりとかわからない部分はあるにせよ、初心者でも入れるかなと思って、それを先に見たんですけど、私はついていけなかったなぁ。

 

わかればそれなりに面白いものなんだろうな、とはアキトにせよ映画3部作にせよ今回の復活のルルーシュにせよ、どの作品を見ても思いましたけど。

 

キングゲイナー」とか「アルドノアゼロ」とかもそうなんですが、ロボットバトル物に能力バトルを足すって設定は面白いんだけど、コードギアスは意外とそこが単純じゃなくて、別に主要なネームドパイロットが全員ギアス持ちとかじゃないんですよね。

 

ライバルというか裏主人公的な立場としてのスザクはともかく、ただの熟練エースパイロットのカレンが活躍出来るのはそれはそれで意外でしたし好きなキャラではあったりしますが。

 

今回の敵の能力が、能力バトルではお馴染みの強スキルの時間戻し系。そこをルルーシュは持ち前の頭脳で対抗していくわけですが、劇中のルルーシュ本人は多分ロジックが完成して対抗してるんですけど、見てる方はよくわからないっていうのはちょっと映画としての面白味には欠ける感じでした。

 

まあ私は推理物でもロジックの面白さとか無視して何となくの勢いでよくはわからないけど解決したからまあいいや、とかなりがちですので(なのでミステリー物って割と苦手なジャンル)それでも良いと言えば良いのですが、見ている方が、なるほどこういう事かってわかる作品の方が面白味を感じるのは確か。

 

ライムスター宇多丸とかもよく言ってますが、推理物・ミステリーに限らず、最後に敵を倒す決定打みたいなのがなんとなくの気合いや勢いだけじゃなく、理論的なロジックがある方がやっぱり面白く思えるもので、意外とそういうのって少ないんですよね。(クロスボーンガンダムとかはそこをきちっと毎回やってるから面白いわけで)

 

まあそんな感じで、ファンムービーでしたので、そうでない私にはよくわからない作品でしたが、おそらくファンなら結構満足出来る面白いものにはなっているであろう作品でした。

 

初心者が映画だけ手を出すっていうのには全く向いていないタイプの作品です。

 


2019年2月9日公開『コードギアス 復活のルルーシュ』劇場予告編 第2弾(90秒)