1月より数年ぶりにブログ再開して、1年間続ける事が出来ました。
コメントとかさっぱり無いので、誰が見てるのか怪しい所ですが、1年で1万PVくらいにはなってますので、それはそれで良しとしておきます。
ええっと、私は今年映画館で観た映画が全部で54本。
正確には「スーパー戦隊ムービーパーティー」がキラメイとリュウソウVSの2本でセットだったので53回かな?あと何だっけ、タイトル忘れたけど図書館の話の奴で疲れてて8割寝てしまったのもあったけど、それは流石にブログ書いてない。1月に投降した奴は前年の末に見てるのも何本かあったかな。
昔は一番映画を見てた時期で年間100越えくらいでしたので、それと比べると半分ですが、週一くらいのペースでは映画館に足を運んでいた事になる計算ですので、まあそんなところかなとは思います。
昔もやってましたが、お約束企画という事でベスト10選出です。
50本だと5本に1本選ばれる事になるから、やっぱ100くらいは無いとちょっと微妙ではありますが、まあそこはお遊び企画ですので。
さてここからがランキングです。
まずは
▼10位
「1917 命をかけた伝令」
全編ワンカット風にシームレスに繋いだ戦争映画。
作り手側は、臨場感を体験してもらう為に、っていう事でそういう形にしたそうですが、私的には実はそれはどうでもよかったりして。ひっかかったポイントはそこではなくて、ワンカットならリアルタイムに時間が流れてるはずだけど、実はそうではないっていう辺りが映像のマジックとしてあまりに不思議で面白かったのです。
映画の中の時間の見せ方や描き方って実は色々あるんだなと、映像技術や映画の作り方の根本みたいな所に非常に興味が湧く文字通りの不思議で貴重な初めての映画体験でした。
実はこれも去年に見たんですけど、これまた疲れてて途中でちょっと寝ちゃったんですよね。でも凄く面白い作品ですし、その寝ちゃった部分もちゃんと見たくて、1月になってから2回目を観に行ってます。
映画単体としては1作目が一番完成度は高いと思うのですが、それでも3部作の締めとして本当に上手く出来てました。丁度今、NHKで2作目と3作目の間に入る話のTVシリーズも放送してるみたいですけど、それでもディズニー・ピクサー系と比べるとやや知名度的には低いように感じます。
誰にでもオススメ出来るタイプの映画なので、ヒックとドラゴン映画3部作、是非多くの人に見てほしいと思う作品。
▼8位
「ジョジョ・ラビット」
タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編
ドイツ国内なのに何で英語なのよ?っていう誰でも突っ込む所ですが、現代の視点から見た寓話という解釈で良いと思うんですよね。実際に合ったリアルな話として捉えるより、今を生きている人から見た戦争はやっぱりこんなにおかしいものに見えるよ、って言ってる感じ。
私はこういう子供に向けた寓話みたいなのも凄く好みのジャンルです。ガンダム切っ掛けで読んだ「ウォーターシップダウンのうさぎたち」とかもう大好きな小説です。そこら辺の私らしい好みのものも入れておこうと
金正男暗殺事件の真実に迫るドキュメンタリー 映画『わたしは金正男(キム・ジョンナム)を殺してない』予告編
ドキュメンタリーというか、ルポルタージュというか、もうここまで来ると報道かな。即時性の低い映画で報道って、今の世の中もう無いように思ってたんですが、こういう衝撃的な事件をわかりやすくまとめてくれて、それなりに作り手のメッセージも映画として籠めるってなかなか珍しいなと。
「さよならテレビ」なんかともどっち入れようか迷ったし、「はりぼて」も良かったんですけど、その両方とも割とトリッキーな部分もある作品なので、正統派の作品としてこちらをチョイス。
▼6位
羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)
THE LEGEND OF HEI
吹き替え版はこちらだと来年1月公開なので、その前に見た字幕版です。せっかくなので吹き替え版も見てこようかなとは思ってます。
何これ中国のアニメ?よくわかんないけど、そんな珍しい物をわざわざ映画館でやってるくらいだから、何かしらの目新しさとかはあるんだろう、ぐらいで見たものですから、その衝撃たるや!って感じでした。
凄い凄いと評判になってからの吹き替え版の制作が決まったので、そういう話題を知ってる上で見ちゃうとまた違うんだろうなとは思うのですが、よく知らないでなんとなく見たら超絶に面白くて凄い拾い物をした!みたいな感覚はやっぱりとてつもなく嬉しいので、そういうのを体験した事の無い人は何か他の作品で是非それを味わってみてほしいと思います。
▼5位
「ボーダー 二つの世界」
この作品も前情報とか無しで、え?これどこに向かってる映画なの?みたいなのを体験するのがやっぱり楽しい。うん、凄く重苦しくて疲れるけど。
同じ原作者の「ぼくのエリ 200歳の少女」も凄い映画でしたが、あれは少年の話でしたし、いく分は見やすい。こっちはわりとグロテスクというか、ヤバイものを見ているっていうサスペンス描写が抜群でどんよりしまくりですが、こういうのも私の好みなんだなぁこれが。
高校演劇が原作ですが、これがまた圧倒的に面白い。映画だからって何も「大スクリーンで迫力の映像」である必要なんて全くありませんよね。
「桐島」みたいに、この中のこいつは俺じゃねーか!みたいなのは無かったんですが、それでもね、社会の縮図みたいなのがちゃんと描かれてますし、ああ~わかるぞこの気持ち、的なものは存分に味わえます。
シャイア・ラブーフ主演の全米ヒット作『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』予告編
主演のシャイア・ラブーフ、この後また最近色々と問題起こしてるみたいですが、まあそれはそれですよ。つーか作中でも問題児なキャラでしたし。本人の事は知らないので、それがただのワガママなのか倫理的におかしいのかはよく知りません。私もそういう人は好きじゃないです。
でもね、そんな人が居るのもまた世の中なのよね。それを作品を通して教えてくれると。
あとプロレスリスペクトがツボです。
【公式】『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』3.20(金)公開/本予告
私は三島の事は詳しくありません。でも圧倒的な面白さ。東大全共闘の方も、何お前ら自分とちゃんと向き合ってくれる大人と話したらスッキリしちゃってるんだよ!と突っ込まざるをえないのですが、そこがまた面白いんですよね。俺もその気持ちわかるぞ!みたいになってしまった。
その中での芥さんのインパクト。「三島?どおってことねぇよ」とでも言いたくなるふてぶてしさと、今に至るその後の人生がまた面白すぎる。
■1位
そして栄えある第1位は!
ジャ~ン
ダラララララ♪
劇場版「SHIROBAKO」本予告【2020年2月29日(土)公開】
こらそこ、え~っ!って言わない。
映画としての完成度とかストーリーとかはそこまでじゃないですよ。
でもね、全部のカットに作り手のこんな色々な思いや葛藤が詰め込まれてるのが、この映画なんだよ、なんて言われた日には、もう涙無くして見られないじゃないですか。
当たり前っちゃ当たり前ですよ。アニメに限らず映画とか画面の全てに意図はあるものです。TV版「SHIROBAKO」1話の冒頭とか毎回のOPでみんな思うじゃないですか?何これ車アニメなの?何でこんな車のシーンに気合入ってるのよ?って。
でも劇場版であるじゃないですか?これ何キロで走ってんの?この角度で曲がるのおかしくない?みたいなの。いやこれ車アニメじゃないんだからそんなの誰も気にしないっしょ?と思うけどさ、それでも知ってる人から見たら変な描写だと凄く気になってしまう。そこを作ってる人からしたら、注目されるシーンじゃないの知ってるけど、テキトーに作ったらそれは良くないよ、ってなりますわな。
画面、カットの全ての背景にこんなやりとりがあると思うとさ、泣けて来ません?特にアニメなんか何も無い所から絵を生み出して作るわけで、それをお仕事アニメとしてこうして作品を残した中に描いてあるって、物凄く画期的ですし、アニメの歴史における
偉業ですよこれ。
「鬼滅」とか「ジブリ」とか「AKIRA」みたいに歴史的な大ヒットとかと比べるとそんなに世間に注目されるものではないですよ。でもこれをひっそりとでもきちんとした形で残してあるって物凄く意義のある事だと思う。
「この世界の片隅に」もそうです。これまでは戦争体験を残すっていうのは「火垂るの墓」がその役割を担ってきた所で、今後20年とか30年、或いは50年は「この世界の片隅に」にアップデートして残されていく作品なんじゃないかなと思うのです。
そういう流れで更に一歩踏み込んで、アニメって何だろうね?ってなった時に、じゃあお前はまず劇場版も含めた「SHIROBAKO」に触れてみろと、そう言える作品になってるんじゃないかと思います。なのでその価値の凄さを称えて1位です。
とまあこんな感じでランキングとして振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか?並べて見て自分でも思うのは、単純にこの作品面白かったなぁ、っていうだけでなく、その「面白さ」の基準が、基本的に「これは見た事無い新しいものだ」とか「他の作品には無い経験をした」とかそういうのが私の大きな基準です。そこに少々自分の趣味成分が加わる感じ。基本的に私の価値基準がそういう所にあるのでしょう。
アニメ評論家の藤津さんが言ってましたが、あれが無いのはおかしいとかこの作品の順位がどうのとか、それはあなたと私は違う人間だからそうでしょうね、としか言いようが無いですよね。
そしてその違いこそが私は面白さだと思ってる人です。
今年の10本を選ぶなら客観的に考えてこうだろう、みたいなのもね、面白いし好きですよ。「誰もが認める」という価値観を論議したりするのも楽しいし。でも人間みんな違うんだから、その人からしか出てこない価値基準あった方が単純に面白いじゃん。あなたと私は違うし自分と同じ人間なんてこの世に一人も居ないんだから。そう考えると逆に他人と同じなんて恥ずかしくありません?と、日頃から思ってるんですけどいかがでしょうか。
良かったら、あなたのベスト10も教えてね!(誰も書かない事を知りつつ)
一応以下はノミネート作品
全部感想書いてますので、気になるものがあれば「映画」のカテゴリーで探してみてください。いずれ一覧表作りたいなとは思ってますが、ブログでだとどうやってエントリー項目作ればいいのかよくわかりませんのでそれはまたいつか。
☆☆☆☆ ワンダーウーマン 1984
☆☆★ ザ・ハント
☆☆☆☆ 魔女見習いをさがして
☆ UFO真相検証ファイルPart2 衝撃!カメラに映った宇宙人たち
☆☆★ 映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日
☆☆☆☆☆ 私は金正男を殺してない
☆★ UFO真相検証ファイルPart1 戦慄!宇宙人拉致事件の真実
☆☆☆☆★ ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
☆☆☆☆ ニュー・シネマ・パラダイス
☆☆☆☆ はりぼて
☆☆ 世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ
☆☆☆★ はちどり
☆☆☆★ TENET テネット
☆☆ 海底47m 古代マヤの死の迷宮
☆☆☆☆★ アルプススタンドのはしの方
☆☆☆☆★ 風の谷のナウシカ
☆☆☆☆ 地獄の黙示録 ファイナル・カット
☆☆☆★ デッド・ドント・ダイ
☆☆☆★ AKIRA
☆☆☆ ソニック・ザ・ムービー
☆ ランボー ラスト・ブラッド
☆☆☆☆★ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
☆☆☆☆ シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
☆☆☆☆☆ 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)THE LEGEND OF HEI
☆☆☆ 島にて
☆☆☆☆ アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
☆☆☆☆★ 遊星からの物体X <デジタル・リマスター版>
☆☆☆☆★ ザ・ピーナッツバター・ファルコン
☆☆☆ 人生をしまう時間(とき)
☆☆ GのレコンギスタⅡ ベルリ撃進
☆☆☆☆☆ 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
☆☆☆ ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
☆☆☆☆ T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版
☆☆ Fukushima 50
☆☆☆ 野生の呼び声
☆☆★ ペット・セメタリー(2019)
☆☆☆☆☆ 劇場版 SHIROBAKO
☆☆☆ エクストリーム・ジョブ
☆☆☆☆ さよならテレビ
☆☆☆☆ ボーダー 二つの世界
☆☆★ 小さい魔女とワルプルギスの夜
☆☆☆☆ 1917 命をかけた伝令
☆☆☆☆☆☆この世界の(さらにいくつもの)片隅に
☆☆☆☆☆ 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー
☆☆ 魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO
☆☆★ ブライトバーン/恐怖の拡散者
☆☆☆★ コンプリシティ 優しい共犯
☆☆☆☆★ ヒックとドラゴン 聖地への冒険
☆☆☆☆☆ ジョジョ・ラビット
☆☆☆☆☆ ゾンビ [日本初公開復元版]
☆☆☆★ Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター
☆☆☆☆★ パラサイト 半地下の家族
☆☆☆☆ 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
☆☆ スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
50本の内、アニメとかドキュメンタリーが10本前後あったり、後は今年ならではのリバイバル上映みたいなのも10本くらい。ハリウッド大作の大体のものは延期になっちゃったものの、それでも10本くらい。少ないのはドキュメンタリーでもアニメでもない邦画かなぁ?後は昔はアメリカ以外の国の各国のミニシアター系映画とか好きで沢山見てましたが、そこもやや好みの上では少なめだったかも。それでも全体的には割とバランス良く見てる感じはします。
旧作で家で見た奴は85本で劇場+家で全部で139本の映画を今年は見ました。12月が仕事が超絶忙しかったのと、あとは除雪に追われてなかなか時間がとれない感じになっちゃったのが残念。感想書かないともっと時間は作れそうですが、やっぱりこうして記録に残しておけるのは私的にはとても良い事だと思ってるので、無理しない範囲で続けて行こうかなとは思っています。
そんな感じで、1年間おつきあいいただきありがとうございました。
来年も良いお年を