僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ 1期&2期

【Amazon.co.jp・公式ショップ限定】 せいぜいがんばれ! 魔法少女くるみ BD BOX [Blu-ray]

監督・脚本・原作:松本慶祐
WEBアニメ 1期 全25話(2017-18)2期 全25話(2018-19)
☆☆☆☆☆

 

あけましておめでとうございます。

 

現在は3期配信中「せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ」年末から年明けにまたいで1期と2期の一挙配信をやっておりましたのでそれを見てました。

 

元々、リアルタイムで追いかけてる作品ですし、基本的にyoutubeで常に全話見れるようになってるので、一挙配信と言ってもそんなに特別感は無いのですが、5分アニメでサクサク見れるのでつい全部見てしまいました。

 

基本的には一般的なイメージの「魔法少女」物全般的なジャンルパロディなのですが、1期も2期も最後に「まどマギ」のストレートなパロディを持ってきてる辺りが、まあ一般的なイメージソースはそこだよね、という感じがします。

 

私もそんなにはこのジャンルには詳しく無いのですが、プリオタなのとまどマギもオールタイムベストに入るくらいに好きな作品なので、色々と調べたんですが、実は魔法少女ってジャンルそのものが一種のパロディー的なジャンルというか、魔法少女と言えば源流はこれ、的な作品が実は無いんですよね。

 

それこそ「魔法使いサリー」だとか「ひみつのアッコちゃん」みたいな、いわゆる魔法を使って事件を解決する女の子向けのアニメから始まりつつ、その系譜から「ミンキーモモ」とか同時代の「クリィミーマミ」とその後のぴえろの魔女っ子物に繋がって行く。・・・が!この辺は敵の怪人と戦ったりはしません。

 

明確に敵の組織とか怪人と戦うっていうのはやっぱり「セーラームーン」からで、「プリキュア」もその系譜に当たりますが、これを魔法少女とは言わない。勿論、ざっくりとしたイメージだけで言えば同じような括りにされちゃうわけですが、そういう戦闘美少女物が、かつての魔女っ子とかにこだわる人にとっては「おじゃ魔女どれみ」は戦わないし、魔女っ子物だけど、セーラームーンプリキュアも一緒にされるとちょっと違う気が・・・ってなるんじゃあないかなと思ったり。

 

こっちはこっちで昔から「キューティハニー」とかはあったわけで、そもそもセーラームーン東映不思議コメディーシリーズの「美少女仮面ポワトリン」みたいなものをアニメや漫画でやろうとして、女の子の戦隊物が無いからそこと合わせてやるっていう形のもののはず。

 

厳密に言えばセーラームーン以前にもいくつか似たようなコンセプトが見える作品もあっただろうし、セーラームーン以降の後追い同ジャンルのフォロワー作品だとか、そういうのをざっくり総称したのが魔法少女物であって、それこそ「リリカルなのは」みたいに明確にオタク向けに作ったものも含まれてくる。

 

まどかマギカ」ってそういうざっくりとした括りに対してのカウンターだったんですよね。魔法少女って普通はこんな感じなんでしょう?みたいなイメージに対して、まどマギはハードで少女も容赦なく死んじゃいます!みたいな。でも明確な魔法少女と言えばこれでしょっていう明確な物が無いので、お前は一体誰と戦ってるの?みたいな特殊な面白さもある。

 


ここは「鉄人28号」から、パイロットが操縦する形にした「マジンガーZ」があって、そこをヒーロー性だけでなく戦争兵器にした「ガンダム」がある、みたいなわかりやすい系譜じゃないんですよね。

 

まどマギ」がアニメ史に歴史を刻むくらいに大きいタイトルになっちゃったものだから、「魔法少女物」っていうジャンルが昔からあるものだと思い込んでしまう、っていう割と不思議な物になってたりする。具体的に虚淵は「プリキュア」に対するカウンター的な事は言ってたりしますけど、プリオタからすると、え?プリキュアって魔法少女じゃ無いぞ!?ってなっちゃうという。

 

ようやく「くるみ」の話になりますが、基本的にパロディーなので、え?可愛い魔法少女なのに殺意満載じゃねーか!みたいなギャグになる。で、そのパロディー元として(リスペクトも当然あるんだろうけど)最終話になると1期も2期も「まどマギ」のパロディーで落ちをつけるという感じになってる。

 

これ、勝手な想像ですけど、監督・脚本・原作をやってる松本監督に、イメージとしてある魔法少女ってどんなのですか?って聞くと、多分、え?まどマギみたいなのが魔法少女の基本フォーマットじゃないの?って多分なるんじゃないかなぁと。

 

おことわりしておきますが、私はプリオタですが「まどマギ」も「くるみ」も大好きですよ。BDとか買いそろえるくらいには。ただ、ジャンルとしての魔法少女って実はこれだっていう土台と言うか根っこになる部分が無くて、実はふわっとしたなんとなくみんなが想像するイメージにしかない虚像っていうのが結構面白いなと思ったりしてます。

 

普通は元になるものがあるからパロディーなりカウンターって存在出来るわけで、でも実はそこって本当は無いんだよね、って面白くないですか?

 

などとこういうジャンルについて私は考えているのですが・・・まあ実際「くるみ」を見る時はそんな事考えてないんですけどね。普通に噴き出してしまうくらい笑って見てます。

 

こういうショートアニメだと「てーきゅう」とかも私は好きでしたし、ツッコミありきの笑いと言うのが割と現代的な作り方なのかな?とか色々と思う所は多い。現行3期配信は2週に一度ですし、忙しくて見るの忘れちゃってても過去話数残してあるのでとても見やすくて好きです。

 

あと、東北人の私としては、わかばちゃん押しです!

 

 

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1期1話


魔法少女くるみ 第1話「そうです!私がプリマエンジェルです!」

今見るとツッコミが控えめで面白い

 

2期1話(26話)


魔法少女くるみ 第26話「そうです!私たちがプリマエンジェルです!」