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騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ


【予告】騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ

監督:坂本浩一
日本映画 2021年
☆☆☆


3本立て映画「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」内の一編として公開。キラメイ、ゼンカイが30分くらいなのに対してこちらは15分くらいと短め。おそらくは3本での合計上映時間が決められてる上で、現行と次の新作に尺を使うのはまあ仕方ない所ではある。

 

これ、ソフト化する時はどうするんでしょう?ディレクターズカット版で25分くらいになったりするのかな?それともVSにセットで収録されたり?

 

ガイソーグの呪縛から解き放たれ、ナダが仲間になってすぐくらいの時の話。リュウソウジャーでも屈指の名エピソードのナダ編を補完する形の一編。作品の尺は短かったけど、話としては意外と物足りなさは無くて、リュウソウにもナダにも特別な思い入れって程は私は無いんだけれども、それでも本編はグッと来る部分はあったし、今回の話も正直泣けました。

 

今回、コウ以外は変身しません。ヒーローが変身して戦うカッコいい姿を見たい子供達は、そこちょっとどう思うかな?って私もちょっと考えちゃったんですけど、大人のファンとしてはこういう路線、凄く好きです。坂本浩一監督なだけに、生身でのアクションは見せ場たっぷりなんですけどね。

 

公式読本や、リュウソウVSルパパトの記事でも少し触れましたが、戦隊って商品としては「ロボの玩具を売る事」が最大の目的です。ただ、私は別にロボ嫌いなわけではないですけど、基本的にはヒーロー物ドラマとして見ている部分が圧倒的に大きいので、実はこういう感じで作ってくれた方がグッと来ます。

 

戦隊なのに5人揃って変身しないとは何事か!と言われても仕方ない気もするし、巨大ロボ戦も今回は無いです。(でもディメボルケーノは出る、ティラミーゴを差し置いて)そういう意味じゃあくまで今回は「ザ・ムービー」じゃなく、特別編として中編くらいの作品として作られたからこそ、っていう恩恵もあるのかもしれない。

 

逆にもしロボ戦も含めたバトルシーン9割の15分とかだったら、まあそれはそれで楽しいかもしれないけど、私が見たいのはそういう方向じゃ無いんだな~ってきっと思った事でしょう。


そういう意味じゃ、私は戦隊ファンとしてはあまり良いお客さんでは無いのかも。DX玩具買った事無いし、ロボは何度かミニプラ作った事がある程度。いやだって場所とるし!私がお金持ちで場所も金銭も余裕があるならそりゃ玩具でガシャガシャやって遊びたい気持ちもあるけどさ。そこは取捨選択という感じで私はプリキュア優先な人なので。

 

そして今回は、記者会見でコウ役の一ノ瀬颯君が「この思いは天まで届くと信じている」と言っていたように、亡くなられたういちゃん役の金城茉奈さんへの追悼メッセージが冒頭に入ってました。TV放送中は明かされませんでしたが、途中からういちゃん出なくなったのって病気の療養されてたからだたんですよね。最終回にだけ出演されて、その後残念ながら若くして亡くなられてしまいましたが、彼女だって勿論、リュウソウジャーの大切な仲間でした。

 

劇中でも、回想で生前の彼女の姿が少し映し出されたのと、この作品の中では彼女はまだ当然生きているはずなので、ういも誘ってあげようよってセリフが入るんですよね。作中であえて触れないようにではなく、彼女が生きた証がちゃんとここにあるんだよって言ってあげたのはね、涙無くして見れませんでした。

 

タイトルの「メモリー・オブ・ソウルメイツ」は作中で死んでしまったナダだけでなく、現実で亡くなられてしまった金城さんへの気持ちも籠められているんだなと。そんな大切な、そして特別なメッセージが籠められた作品でした。

 

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