僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ワンダヴィジョン(MCUその24)


ディズニープラスMCU作品『ワンダヴィジョン』新予告

原題:Wandavision
監督:マット・シャックマン
原作:MARVEL COMICS
配信ドラマ アメリカ 2021年 全9話
☆☆☆★


ブラックウィドウ」の公開延期により、こちらがフェイズ4の先陣を切る形になりました。初回配信での1~2話の時に感想書きましたが、多少繰り返しになっちゃう所もありつつ、最終話まで見終えた直後での感想です。

 

色々と、後から考えるとこうじゃね?みたいなのは出てきそうですが、とりあえず、観終わった直後はこう思った、程度の感想で。

 

普通にネタバレは全開で書きますので、その点はご注意を。


今回、映画で無くドラマ形式というのもありますので、ストーリードラマの基本的な手法であるクリフハンガー形式(絶体絶命の状況で、この後どうなるの?って所で次回へ続く、という風にして興味を継続させる演出方法の事です)はこのドラマもありますので、より楽しみたいなら、ネタバレは回避した方が良いです。

 

まず「アベンジャーズ:エンドゲーム」がまさかのというか当然と言うべきか、歴代映画興行収入の1位を更新という形になり、名実共にナンバーワンヒット、今の時代を代表する映画になりました。

 

個々のシリーズが複雑に絡み合い、そして融合して一つの作品でクライマックスを迎える、という今までの映画史にない試みが実を結んだというのがMCU作品。1年間に数作品が上映され、まるで連続ドラマのような面白さを映画館という場に作り上げた。それが新しかったわけですが、今度は実際に連続ドラマの形でMCUになった時に、一体何をやってくれるのか?という所がまずは興味のポイントでした。

 

アベンジャーズ」1作目の時点でそうでしたけど、個々に活躍していたヒーローを集結させる、というのがアベンジャーズのコンセプトで、そこが「エンドゲーム」では歴代の興行成績を塗り替えるまでに浸透したと。ヒーロー集合物を「アベンジャーズ的な」なんて例えが一般的になるくらいってちょっと凄いですよね。

 

今回の「ワンダヴィジョン」最初にまず、そうきたか!って思ったのって、「マイティ・ソー」シリーズから、ダーシー・ルイス。「アントマン&ワスプ」から、ジミー・ウー捜査官。「キャプテンマーベル」から、モニカ・ランボーが出演と、ヒーローではなく、脇役を集合させてきた所です。

 

ヒーローという特別な存在だけがアッセンブルするんじゃなくて、脇役まで色々な作品を行き来するという所に、ああ、面白い感じで世界の拡張をより強めてきたな、と。どのキャラも個々の作品では、確かにこんなキャラ居たなって結構印象に残るキャラでしたけど、そういう所を持ってくるのが上手い。そこまでガッツリMCUにハマって無い人でしたら、あれ?これ前に別の作品に出てたキャラなの?せっかくだからそっちももう一回見てみようかと思った時に、ディズニープラスに入ってれば1クリックで即見れてしまう構造の面白さ。

 

ダーシーもウー捜査官も別にグッズなんか出てやしませんが、もし見返して、やっぱソーいいな、アントマン面白いな、とか思わせられたらもうそこは思う壺です。ディズニープラスに加入してワンダビジョンを見てるわけですから、過去映画なんて実質無料で見てるようなものですけど、そこはもうキャラクターコンテンツですから。そうやって知名度や認知度をより上げて行く事が目的なわけです。その辺りは上手いし面白い作り方だなぁと。

 

モニカなんて「キャプテンマーベル」の頃はおちびちゃんでしかないし、今回は大人になって演じてる人も違う訳ですが、原作では彼女もキャプテンマーベルの力を受け継いでヒーローになってる存在ですし、今回のワンダビジョンでそのオリジンを組み込むという面白い試みも入ってます。色々と組みこんできますね。

 

そんな脇役の話はそこまでにして、今回の主役でもあるワンダとビジョン。「エンドゲーム」のトニーの葬式の時、え?トニーもそうだけど、ナターシャの葬式はやんないの?って結構突っ込まれてましたね。でもあの時、ワンダとクリントが二人で川辺であいつらも浮かばれたかな?的な事をちょろっと話するシーンもあるんですよね。

 

ブラックウィドウ」は単独作になりますが、じゃあヴィジョンは?っていうのが要は今回の話でした。

 

凄~~~く単純に言えば、今回の話って、ワンダが弔いとしてビジョンの事を振り返り、もしかしたらこんな未来もあったのかな?って幻視する、まさしくタイトル通りのワンダのビジョンだったと。

 

そんな記憶のメモリーに悪い魔女が絡んできて、予想して無かった方向へ話も広がってしまった。

幻視した記憶の中のビジョンが最後に、私は最初ただの声の存在だったけど、物理的な肉体を得て、そして最後には記憶になった、という辺りは、おお~上手いなと感心しました。ワンダのビジョンでありながら、ビジョンとはそもそもそういう存在だったのだと。

 

勿論、染みついた記憶は簡単に消せるものじゃないと、あの新しい白いビジョンが本物と同等の記憶を受け継いで行って、「ガーディアンズオブギャラクシー」の別時間軸のガモーラとクイルじゃないけれど、本人のようなそうではないような、でも偽物ってわけでもなくて、みたいな変な存在として今後もドラマが紡がれていくのでしょう。そこは面白い部分。

 

そして肝心のワンダ・マキシモフ。確かパンフレットとかではこれまでも普通に原作基準としてヒーロー名のスカーレットウィッチっていうのは既に使われてきたと思うんですけど(そうでもない?)劇中では確かにスカーレットウィッチってコードネームは正式に使われてはいなかったんですよね。それを今回はきっちり掘り下げて「スカーレットウィッチ」のオリジンストーリーとして描いてあった。

 

現実改変、ヘックスパワー、ケイオスマジックとか、原作でのワンダの能力ですので、原作ファンは、おおおお!遂にワンダの本領発揮が来た!とニヤニヤが止まりません。

 

そして逆に原作ファンとしては、今回のドラマのヴィランとも言える、アガサ・ハークネスにヤキモキさせられるという展開。原作知ってれば、アグネスが登場した時点で、こいつアガサだなってすぐにわかるものの、逆に原作だとアガサってワンダの魔術の師匠と呼べる存在なので、え?アガサが黒幕?いやいや、他にまた別のヴィランが居るんじゃないの?メフィストとかさぁ、とか勝手に裏読みしてしまうわけです。

 

この辺「キャプテンマーベル」でも、原作ファンとしてはスクラル=ヴィランのイメージなので、あえてその逆をついてきて、スクラルが見方側になる、というのが想定外な感じでした。こういう、一見さんも驚けば、原作知ってるからね、というマニアもまた裏をかかれて驚かされる、という結構メンドくさい事もMCUはやってくれる。そこでMCUが凄いのは、原作と違うじゃん!って非難されるんじゃなくて、原作と違うけど面白いな、原作をこうアレンジしてきたのか!とうるさがたのマニアも唸らされる、というのがまた面白い。

 

今回のアガサもまさにそんな感じで、一応最後は封印されるような形になりましたが、消滅はさせず、何かあれば話を聞きに来る、みたいな感じで、ある意味ではワンダが知恵を求める存在にしてあったと。こうアレンジしてきたか!という感じでした。

 

ワンダの息子の二人も、やはり原作では実は幻影でしたとなってワンダがより病んで行く原因にもなっていくものの、後にその魂が転生、ウィッカンとスピードというヒーローになってヤングアベンジャーズにも参加したりと、今後にも続いていくキャラクターだったかと思います。ハロウィン衣装は後のヒーローコスチュームを思わせる姿でした。

 

で、色々と問題児のクイックシルバーことピエトロ。5話のラストで登場して、え?MCU版じゃなくてX-MEN版のクイックシルバーじゃん!もうこれマルチバース始まってんの?と今思えば「ワンダビジョン」最大の盛り上がりになったニセトロ君でしたが、結局は何故エヴァン・ピータースだったのかは特に理由は触れられずじまい。

こういうメタ要素まで利用してくる辺りがMCUの抜け目の無さというか、現実なのか虚構なのかわからない狭間の世界であるワンダビジョンらしさというか、すげー事をやってくるな、という配役でした。


劇中内では特に理由も無いのかよ!と思ってしまえば肩すかしですが、おそらくは今後のMCU、というか「ストレンジ2」でのマルチバースネタで、実はこういう理由で違う世界のピエトロの姿だったのだ、というのにはきっと触れてくると思われます。そこで、ああなるほどこういう事かと、またこのドラマに戻って再評価される感じになるんじゃないかと予想。ダーシーとかウー捜査官とかモニカみたいに、過去作もまた見返してね案件です、多分。ついでにX-MENシリーズも見返してあげよう。

 

そして最後はやっぱりワンダ。親を失って、兄弟を失って、愛する人を失って、今度は子供まで失うと。あまりに多くのものを失い続けるワンダの人生に流石に同情せざるを得ない。

 

とゆーかそこも原作基準で、原作だとそこから「アベンジャーズ:ディスアッセンブルド」でアベンジャーズ崩壊まで巻き起こし、「ハウスオブM」でミュータントを切滅寸前まで追い込んでしまうという更なる悲劇が待ってます。今後のMCUでもそれをやるんでしょ?と言いたくなる原作ファンをどう裏切ってくれるのかが見所です。うん、つーか一応今回のドラマの原作とされてたトム・キング作「ヴィジョン」はルックスの面だけ引用されてて、話はほとんど関係無かった。

 

う~ん、不幸の連鎖を楽しみにしてるわけじゃないので、ワンダには幸せになってほしいけれども。MCU基準だとヴィジョンの性格はジャーヴィス基準になってますが、原作だとそこはワンダーマンだったりするので、その辺りもどう絡めてくるか気になる所です。

 

とまあそんな所でワンダの次のストーリーとしての「ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス」そしてモニカの次が「キャプテンマーベル2」へと続きつつ、配信としては「ファルコン&ウィンターソルジャー」が楽しみです。


MCUの凄さというか、抜け目のない部分として、例え今回の奴はイマイチだったなぁ、とか思ってしまったとしても、すぐに次の作品が来るっていうのもあるんですよね、もし、肌に合わなくても次のが面白ければすぐに挽回できちゃうという利点がある。


「ワンダヴィジョン」次作以降への前振りもたっぷりありましたし、そういう意味では種まきとして開幕作品らしいとも言えますが、ぶっちゃけフェイズ4開幕作品にしては少々奇抜過ぎた感もあります。でも、すぐに次の作品が見れちゃうんだなぁこれが。

 

これまで通りに映画なら、次の作品まで3~4か月とか、長いと半年とか待ってきたわけですが、毎週新作が見れる!みたいな感覚はとっても新鮮で楽しかった。たまのお祭りとしてマーベル作品があるというのではなく、毎週の日常生活の中にマーベルがあるという新しい体験、それは正直すっごく楽しいです。そういう意味ではまさしくネクストフェイズに突入したなぁと感慨深いものがありました。

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