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ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 (1)勇者誕生

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

原作:三条陸
漫画:柴田優作
刊:集英社 ジャンプ・コミックス 既刊1 2021(連載2020~)
☆☆☆★

 

ダイの大冒険」アニメ化に合わせて新装版コミックスが出てますが、続編の連載とかは流石に難しいのか、アバン先生の過去編を描くスピンオフ外伝がスタートしてました。

 

1話が何と無く知ってる感じの話で、あれ?と思ったら確かこれ「ダイ大」リアルタイム連載の時に描かれたアバン先生の読み切りをリメイクしたという感じっぽい。で、そこを1話にハドラー率いる旧魔王軍との戦いがスタートしていく、という展開のようです。

 

アニメの方も2クール分の感想を書きましたが、どうなんでしょう?私は昔からのフェバリット作品なので、凄く楽しんでますが、オールドファンだけでなく、今の子も楽しんでくれてるのかは気になる所です。

 

不朽の名作というのはあれど、それでも基本的には、今の人達には今の人達に向けて作られた作品が一番響くんだろうなと思うし、そうあるべきだと私は思う方。おっさんおばさんが「鬼滅」とかついていけねーな、と例え思ったとしても、今の子が楽しんでるならそれでいいじゃない?自分達に向けられた作品ではないでしょ?みたいな考え方もね、それはそれであってしかるべきかなぁと。勿論、世代や時代なんか超越しちゃうのがホントに凄い作品じゃない?みたいな部分もあったりはしますけど。

 

で、こちらのスピンオフ作品。元と同じく三条陸先生が原作をやってますので、そこはやっぱり違和感無く楽しめて面白い。ただこれ、旧作を知ってる人が、あの設定をここで拾うのか!とか、これが後々ああいう展開になるのね、だとかのスピンオフ要素が面白さのウェイトの多くを占めてるかな、という印象。

 

勿論、そんなノスタルジー要素だけでなく、Vジャンプっていう若い子向けの雑誌で(私はVジャンプ知りませんが多分そうですよね?)やってるんだから、その辺りのバランスは描いてる方も考えながらやってる所だろうとは思いますが、1巻を読んだかぎりでは、ちょっとオールドファン向け要素が強い感じ。

 

え~っ?ブラスじいちゃん旧魔王軍だと幹部だったのか。なるほど野生のモンスターを教育する立場としてデルムリン島に指導者的な立場として送られてたのね。だから本編でも島のまとめ約なのか。

そうそう、ヒュンケルを育てたバルトスが幹部だったな、そうかこの時点で子供時代のヒュンケルが出てくるのか。とかそういう方面の面白さ。

 

で、アバン先生の方もマァムの親のロカとレイラとパーティを組んでアバンストラッシュを完成させる為に旅に出ると。1巻の時点では大地斬の習得まで。へぇ~そこは拳聖ブロキーナが関わってたのか、と。

 

レイラが実は、とかこの作品で初めて知る面白さも勿論あるんですけど、基本的にはやっぱりダイ大本編を知ってるからの面白さの部分の方が多いように感じた。

 

確かハドラーとの最終決戦に挑む時はアバン、マトリフ、ブロキーナの3人で乗り込んでいったんでしたっけか。いやこの3人、普段はとぼけて飄々としてるけどいざという時に決めるってタイプで、割と3人とも似たタイプじゃないですか?なんか掴み所が無いというか。そこ、よくよく考えると結構面白いです。魔王軍視点から見たら、なんかふざけた輩が乗り込んできて、それがやたらめったら強くて何なのあいつら?っていう感じがします。

 

ロカとレイラは割と真面目そうなので、残り3人はユーモアのセンスが通じ合ってそうでちょっと面白い。いやそこを纏めるのがアバン先生のセンスだし、マトリフさんも元から遊び人タイプかっつうとそうでもなさそうですが。

そういう所で、今後実際にその3人になった時にどんな感じなのか非常に気になる所。

 

三条陸、当時はこの作品でしか知りませんでしたが、その後「仮面ライダーW」「ドライブ」「キョウリュウジャー」とか、アニメだと「ガイキング」のリメイク版とかもやってましたっけ。どの作品もきちんと見たって程には私見て無いんだけど、今は信頼度の高い脚本家として有名になりましたよね。

 

ダイ大、連載当時は普通にのめり込んで楽しんでましたが、今だと客観視、あるいは俯瞰視点でまた別の角度からも見られるくらいは私も成長しましたので、こちらのスピンオフ共々楽しませてもらおうかと思います。

 

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