僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

タスクマスター:失われた過去

タスクマスター:失われた過去

TASKMASTER:UNTHINKABLE
著:フレッド・ヴァン・レンテ(作)
 ヘフテ・パロ(画)
訳:ケン・ローズ、川田達也
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2015年
収録:TASKMASTER v2 #1-4(2010-11)
☆☆☆★

 

生徒諸君!
レッスン開始である。

驚異の記憶力を持つ傭兵の哀しき宿命…“
写真的反射能力(フォトグラフィック・リフレクシズ)”を武器に、数多のテロリスト集団や犯罪組織で戦闘教官を務めたトニー・マスターズことタスクマスター。
ある日、アベンジャーズに与しているという噂を流され、10億ドルの賞金首となってしまう。自ら育てた教え子達に命を狙われる…
そんな戦いの中で、自身の記憶にまつわるとんでもない事実が明らかになる!

 

ドラマの「ロキ」も楽しみですが、次はようやく本当に公開されるであろう「ブラックウィドウ」です。待ちきれない気持ちを高めるべく、メインヴィランなのかは不明なものの、登場が確定しているタスクマスターのミニシリーズとして刊行された単独誌をチョイス。

 

ブラックウィドウ:プレリュード」にも初登場回が収録されてましたが、邦訳版のみの範囲でも、ちょこちょこ出番のあるタスクマスター。自分が表に出る事は嫌うものの、傭兵ですので、何かとヒーローの前に立ちはだかる事も多く、その能力故に、うわ!タスキーじゃんか、これはヤバイ!あいつクッソ強いんだよなぁという感じになる辺りが面白味。

 

今回の話では、初登場時に語られてたのとはまた別のオリジンストリーが描かれる。まあ、いかにもな後付け設定という感じで、この設定って他のタイトルにヴィランとして出てきた時に生かされてるのか?とちょっと疑問もありますが、単独で読む分には面白い。

 

そもそもこいつの写真的反射能力(フォトグラフィック・リフレクシズ)ってミュータント能力なのかなと思ってましたが、今回の話を素直に受け取ると、超人兵士って事で良いのかな?


邦訳としてそこの話は出てませんが、今回の作中でも、ジョン・ウォーカーを育ててスティーブをキャップの座から引きずり落とそうとしたってエピソードが語られてますけど、MCU「ファルコン&ウィンターソルジャー」でジョンがどさくさにまぎれて拾った超人血清を使ってた部分は今回のタスクマスターと共通してますね。もしかしてオマージュだったのかも?

 

同じドクロマスクのドン・オブ・ザ・デッドとの繋がりも明かされたり、全体的にちょこちょこと変なギャグが入ってきたり、シリアスと軽いノリの両方があってなかなか面白い。

 

あと今回出てるアベンジャーズは説明が無いけど、これ「シークレット・アベンジャーズ」なのかな?キャップのマスクを脱いだコマンダースティーブ・ロジャース率いる形で、ヴァルキリー、ブラックウィドウ、ムーンナイトとか割と珍しい顔触れで、極めつけはアントマンが3代目のエリック・オグレディ版。もしかして邦訳だとこれ以外出て無いような気が。私も全部を読んでるわけでもないので不明ですが。

 

戦闘教官としてあらゆる悪の組織のいわゆる戦闘員を育ててきてるのがタスキーなので、戦闘員全員集合なのも面白いポイント。東映の集合映画か!って言いたくなる。

 

最初から全4話で描かれたいわゆるミニシリーズなので、きちんと話も完結してますし、深みがあって面白い一冊です。

 

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com