僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

チャンピオンズ:フリーランサー・ライフスタイル

チャンピオンズ:フリーランサー・ライフスタイル

CHAMPIONS: THE FREELANCER LIFESTYLE
著:マーク・ウェイド(作)
 ハンベルト・ラモス(画)
訳:小池顕久
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2021年
収録:CHAMPIONS v2 #6-12(2017)
☆☆

 

世界はチャンピオンズを
求めていた……はずだった。

アベンジャーズの正義に疑問を持った、若手ヒーローで結成されたチャンピオンズ。
大人たちと違う、若手ヒーローならではの活動が軌道に乗り始め、
彼らは世界から支持されていた。しかし、因縁の傭兵チーム“フリーランサーズ”の
陰謀により、チャンピオンズはホームレス暴行事件の容疑者にされてしまう。
人々の信頼を失った彼らは、再び希望の闘士になれるのか?
それとも解散を余儀なくされるのか?


と言う事でチャンピオンズ2巻目。
解説書で補足されてますが、序盤のフリーランサーズ絡みは「マーベル怪獣大進撃」の時に因縁がついたチームで、後半は「シークレット・エンパイア」のタイイン誌になってるので、この本1冊を通してストーリーなりテーマが語られるっていう感じじゃないのが読んでてとてもツライ。

 

勿論、理想に燃える若いヒーロー達が現実とか大人たちの都合に振り回されながらも自分達で道を切り開いていくっていうチャンピオンズらしい根っこの部分は描かれてはいるんですけど、単行本1冊通して何かしらのストーリーが進行するって感じでは無いのは単純にとても読みにくいです。

 

この辺は邦訳版のネックかなぁ?昔から日本語版のみの抜粋収録で飛び飛びで収録するみたいなケースもありましたけど、それはそれで飛んでる部分が読めないのにモヤモヤしたりもしてましたし、難しいとこです。

 

序盤のフリーランサーズの話は、「チャンピオンズ」をパブリックドメインにして商標登録はあえてしていなかった所を、ちゃっかりフリーランサーズに勝手に商標登録されちゃって、あっちは丸儲け、というなんかいかにも今風な展開。デアデビルとかシーハルクみたいな弁護士系ヒーローに相談すれば手を打ってくれそうな感じはしますけどまあそこは自分達の力で何とか解決。

 

決して大人はわかってくれない、を描こうとしてるわけでもないので、
特に娘のヴィヴが居るビジョンは親として厳しい態度をとりつつも、何かあれば相談に乗るから、という姿はありがたいですね。

 

後はレッドローカストなる新ヒーロー登場。レッドローカストはアカトビバッタの事らしいです。バッタ系ヒーローって日本人にとっては仮面ライダーが居ますので、そういう意味でちょっと面白い存在ですね。

 

シークレットエンパイアのタイイン部分は、2代目ファルコン、パトリオット、ワスプにアイアンハートと他の若手ヒーローと合流、この辺は後のチャンピオンズvol.3辺りに続く流れでしょうか。

 

そして最後に収録の#12。これが若サイクが主役の話になってて、超絶堅物のサイクが変な薬品で暴走、というちょっとギャグテイストの面白い話。みんなでカラオケ行っても歌わず、いやぁ僕は聴いてるだけでも楽しいから、みたいなのがまさしくサイクロップスです。


映画から入った人にはバカにされがちですし、本編の正史でも死ぬ前くらいまでは割と悪役にされがちではありましたが、サイクはサイクでね、良い人ですし相当に優秀な人です。そのうち必ず生き返るので(もう生き返ってます?)、その時はまたリーダーの権威、或いはマーベルユニバースにおいても重要な人物に返り咲いてほしいとこです。私は真面目な人を応援したいタイプですから。

 

という事で、3巻のアナウンスは正式にはされて無いのですが、次は出るんでしょうか?キャラ的にはみんな好きですし、今後のマーベルユニバースを支えるメインキャラクターである事は間違いないので、頑張って邦訳版も継続してほしいとこです。後々になってから価値も出ると思いますし。

 

関連記事

curez.hatenablog.com

 

 

curez.hatenablog.com

 

 

curez.hatenablog.com