僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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超速パラヒーロー ガンディーン

DVD 超速パラヒーロー ガンディーン

GANDD
演出:辻本貴則
TVドラマ 2021年 全3話
☆☆★


「RUN」ついでに車椅子繋がりとして、せっかくなのでこちらも。
NHKで放送された特撮ヒーロードラマ。おそらくはパラリンピックに合わせた企画なのかな?
演出は「パトレイバーTNG」の辻本貴則(最近はウルトラマンやってたらしいです)。主演は「仮面ライダージオウ」の奥野壮と「トクサツガガガ」の小芝風花

 

ええと、本放送2話まで見てたんですけど、3話を予約録画し忘れてガッカリしてたのですが、その後再放送があって、無事に最後まで観れました。う~ん、まあ面白いかと言えば少々微妙な所ではありましたが、車椅子の変身ヒーローという変わった作品でもありますし、それなりには見応えはありました。

 

それこそ「トクサツガガガ」もNHKでドラマ化してくれましたし(面白かったよ)「岸辺露伴は動かない」とかも面白かったですし(なんと年末に新作の4~6話も決まったそうで)今は結構アニメなんかもやってますし、NHK良いですね。ガキの頃なんてNHKと言えば「アニメ三銃士」と「ナディア」くらいしか観てませんでしたし、NHKなんて年寄りしか見ない、みたいな印象でしたが、おっさんになると民放のくだらないバラエティとか観たくなくなるので、NHKもそれはそれで価値はあるんだよなと。つーかまあTV自体ほとんど見ませんが。


で、ガンディーンの話。
宇宙人の力によって怪獣と戦う為に変身。見た目はちょっと「ガイバー」っぽい生物系。車椅子も同時に変形するのかと思ってたら、なんとそっちは手作りでした。え~っ?車椅子毎変形すりゃいいのに。そうすりゃ無理なアクションも、未知の技術ですから何でもありですよ、って出来たのになぁとか思いつつも、父親と仲間が主人公の為に作ってくれた、というエピソードは割と良かったので、まあそこはアクションを主体とするか、テーマ性を主体とするかの選択ですかね。

 

父親の会社である「森宮モータース」の従業員の3人、ヤンキー上がりの女の子とか、外国人労働者だったり、本編では知らなかったんですけど設定見たらもう一人はゲイの人だったリしたんですね。中小企業の町工場って言う感じで、そこはとても良かった。

 

うん、私は今はコロナで自粛してますが、割と旅をする人。そこでね、ここ数年、夜中のコンビニとかで外国人労働者とかすげぇ増えたな~っていうの体感であったんですよ。あとは仕事先でもちょこちょこ見かけるようになったし。ああ、世の中って少しづつ変化してるんだな、というのがあったので、今回みたいな描写、いかにも現代的だなぁと思えて好きでした。

 

あと私はオリンピックに全く興味も無ければ、同様にパラリンピックも全く見てません。なので障害者うんぬんっていう語り口は無いのですが、最初に例に挙げた「RUN」なんかもそうですし、映画全般とか、アメコミもそうですよね。多様性みたいに言われるようになってから、いわゆる普通のノーマルとは違う障害者やLGBTとかそういうのが作品に出てくるケースが凄く増えました。特に私はそういうのが大切だとか、応援するとか特別なスタンスは持ってないけど、そこは単純に良い事だと思います。

 

いわゆるポリコレが作品をダメにするとかは全然思って無くて、もしそういう配慮が故に作品がつまらないというのなら、それは単純に作品の描き方がつまらないというだけの話で、ポリコレだからつまんなくなったとかでは無いでしょうって話。

 

作品の全てが、とは言いませんが、主人公のみならず、作中の登場人物に、自分と似てるなって自身を重ね合わせたりっていうのは良くありますよね。そこで選択肢が多いのはとても良い事だと思ってます。

 

例えばマーベルの盲目のヒーロー「デアデビル」。生みだしたのはスタン・リーですけど、確か、ぶっちゃけただのキャラクターのバリエーション的な部分で考えたとの事ですが、作った本人もこれ人気出るかな?逆に非難されたりしないかな?とちょっと不安だったそうですが、結果、実際に目が見えない子供たちにも人気が出てほっとしたそうな。自分達もヒーローになれるんだって思わせてくれたって。いや盲目のスーパーヒーローなんてリアリティ全くありませんよ。でもそうやって勇気を与えてくれるなら、それで十分じゃないですか。

ブラックパンサー」だって「シャン・チー」だってそう。「ミズマーベル」ことカマラ・カーンだってそうじゃないですか。自分達だってヒーローになれる。社会に出て自己主張をしても良いんだって思わせてくるなら何よりです。

 

そういう意味じゃ今回の「ガンディーン」みたいな作品だって、全然アリだと思うし、まだマーベル作品には及ばないけれど、こういう挑戦はね、凄く良い事だと思うのでした。

 

う~ん、まだ描き方がこなれてないかな?という気はしましたけど。車椅子と言えば「結城友奈は勇者である」っていう変身ヒロイン物のアニメがあって、一人そっちでも車椅子の女の子が居たんですね(ほかにしゃべれない女の子とかも居た)

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前半の方は特にそこに焦点が当てられなくて、逆にそこが良いな、面白い部分だな、って思ったんです。世の中にはそういう人だって居る、という当たり前の描写に思えて、良い描き方をしてるなって。ただ後半、実はそれにはストーリー的に意味があってっていうのが明かされて、逆に残念でした。あそこは敵と戦うストーリーとは全然関係ない事故や病気でそうなったっていうだけで良かったと思うんだけど。変身すると足が治って歩けるとかでも無くて、変身しても歩けないままなんですが、触手・・・ではないか?衣装かな?を上手く使ってそれなりの移動とかは出来るようになってそこの描き方は面白いと思ったんですけど。(私はアニメの1期のみしか見てません)

 

小芝風花が可愛かった!あと幼馴染の子も可愛かった!
あと主題歌が泣けるカッコよさで良かった。
・・・ぐらいの感想しか正直出ませんが、こういう挑戦は評価したいです。

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