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ホークアイ:リトル・ヒッツ

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

howkeye:LITTLE HITS
著:マット・フラクション(作)
 デイビッド・アジャ、フランチェスコ・フランカビラ、
 スティーブ・リーバー、ジェシー・ハム(画)
訳:中沢俊介
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks(シリーズ全4巻)
アメコミ 2015年
収録:HOWKEYE #6-11(2012-13)
☆☆☆☆☆


アベンジャーズのメンバー“ホークアイ”ことクリント・バートン。弓の名手ながら普通の人間である彼の活躍を描いて、日本でも好評を博した『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』の続刊が登場。今回はホークアイを巡る3人の美女(ブラック・ウィドウ、スパイダーウーマン、そして前妻モッキンバード)が新たに登場して物語に花を添える一方で、1巻に登場したロシア人地上げ屋グループとの抗争が意外な展開を迎える。さらに2014年のアイズナー賞を受賞した傑作エピソード「ピザ・イズ・マイ・ビジネス」を収録した必読の第2巻! 


ホークアイ2巻目。アパートの住人を街のギャングから救ったと思われたが、闇社会を刺激した事で、より大きな災難が降りかかる事に。ブラックウィドウモッキンバード、スパイダーウーマンがクリントを心配して賭けつけるが、再び助けたチェリーが更なる問題を起こし、それを手伝って更なるトラブルに巻き込まれたクリントは元カノ軍団に、また変な女にちょっかい出して、と呆れられる。遂にはケイトもクリントの元を去る事になり・・・最後に残った愛犬ラッキーまで・・・とひたすら災難が続き、ボロボロのクリントであった、という所まで。

 

新参のヴィランのクラウンのオリジン編なんかも描かれますが、色々と複雑な事情があるようで、そこはクリントに通じる部分か。このシリーズの為に作ったキャラでしょうから、そこはクリントと対になってる感じかな?

 

2014年アイズナー賞を受賞した#11「ピザ犬の冒険」がやはり特別な1話で、ラッキーの視点で物語が描かれる。人間の言葉は片言程度の理解で、犬の思考ってこんな感じかな?というのがアイコンで描かれてて面白い。


クリントもケイトも不在の中で、ラッキーが敵に立ち向かうという非常に危なっかしいシーンもあって、ヒヤヒヤさせられるし、犬なりの正義感もあれば、犬なりの単純さがあったり、ただビジュアルだけでなく色々と攻めてるなぁと思う。

 

で、そのビジュアル面もやはり今回も凄い。巻末のおまけページで、カラリストのマット・ホリングスワースがちょっとだけ仕事解説してるんですけど、主線無しのカラーチャート部分だけで、物凄くアートしててカッコいい。

 

日本の漫画ってやっぱモノクロの方がメインでフルカラーは少ないので、これを真似する人は少ないかなとは思うけど(一枚絵の表紙アートとかの文脈ともまた違いますしね)、実は絵柄に関しては昔からちょこちょこアメコミのアートスタイルって一部で取り入れられたりしてきました。そんなんと同じで、これ真似したいって思わせるアートスタイルです。多分それが前回書いた「ザ・リフレクション」なんでしょうけど。

 

ケイトと袂を分かち、クリントは追い詰められまくって厳しい状況のまま次巻「LAウーマン」に続く。いやクリントの話は飛ばして4巻に続く。

 

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