僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アメイジング・スパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン PPL-80246 [DVD]

原題:THE AMAZING SPIDER-MAN
監督:マーク・ウェブ
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2012年
☆☆☆★

 

サム・ライミ版に続くマーク・ウェブ版2部作。ストーリーは続きでは無く、リブートという扱いで、再び高校生時代に戻り、オリジンストーリーから語り直し。

 

ヒロインをMJからグウェンに変更してある辺りは新しさを狙ったんだろうけど、ライミ版でも3にステイシー親子が出てたので、そこはちょっと混乱する部分かも(役者は違いますけどね)前回の時にも書きましたが、原作ではファンが忘れられない重要な役回りとストーリーなので、その面ではクラシックな要素とも言えるんだけど、全体的には今風にアップデートしたリブートという印象。

 

今回のピーターも決してジョックス層では無いんだけど、あんまりナード感は無いのが微妙な所。MCU版でもそうだけど、そこが弱いと一般層に向けた感じがするんだけど、やっぱり原作の根っこにあった部分なので、そうじゃなくなるのはオタクとしてはちょっと寂しくもある。

 

スパイダーマンと言えばスーパーヒーロー物でありつつ、青春とか恋愛要素も大きいのが人気の秘訣とも言われがちですので、そこを見込んでの「(500)日のサマー」のマーク・ウェブの監督起用。

 

あと、日本でも他のヒーロー物よりスパイダーマンが頭一つ抜けてるのは知名度もあるけど、少年が主人公っていうのも大きいですよね。大人になっても少年漫画が人気だし、成人した大人が主人公のものはあまり受けないのは日本独特の風土だってよく言われてます。個人的にも、良い歳したおっさんになると、少年とかには感情移入しずらくなるなぁと思いつつも、別に嫌いかと言うとそんな事もないし、普通にそれはそれでと思って読んじゃったりしますしね。

 

ライミ版で、「これは呪いだ」とか辛気臭い顔してたのに対して、そうだそれがヒーローなんだ!ってグッと感情移入してたのも、ある種そういう悲劇のヒーローに酔いしれてた部分が無きにしも非ずなので、リア充だろうと別にそれが間違ってるわけじゃないですし。今回のラストもね、ああやっぱり悲劇なんだと思わせてからの!みたいな終わり方で、そこはやっぱりライミ版とは違う落とし所でした。

 

あとライミ版に無い所と言えば、ピーターの両親。私も直接そのストーリーは読んだ事無いけど、確か原作でも何かのエージェントとかの設定になってたはず。

 

CGのクオリティも2012年ですから、ライミ版のややクラシックな感じに見える画面と違って、すごく今日的。ウェブスイングのシーンが多めなのが良いですよね。やっぱりそこはスパイダーマンでしか見れないアクションシークエンスなので、多すぎ長すぎかな?って思えるくらいで私は良いと思う。


ウェブスイングの何が良いって、画面もそうなんですけど、あれの気持ちよさって緩急がつく所だと思うんですよ。下降してスピードがつく所と、上に達した時のふわっという浮遊感。そこで角度を変えたりもするし、気持ちが乗りつつ、次はどうなる?っていうのが細かく入るのがウェブスイングの面白さだと私は思うんですよね。そこがあるスパイダーマンはやっぱり楽しい。

 

それでいて今回ね、終盤、市民がクレーンでスパイディに協力してくれるという、まさしくニューヨーク市民、あなたの親愛なる隣人的な要素がちゃんとあるっていうのは素晴らしかったと思います。思わず、ゴースパイディゴー!って言いたくなっちゃいますもの。

 

逆にヴィランリザードの描き方は普通すぎたかも。悪くは無いけど、そんな印象に残るヴィランにはならなかったのはちょっと残念なポイント。ピーターの良き理解者が、みたいな所はもう少し強調しても良かったかなって気はします。

 

2012年だからMCUはまだ始まった初期の頃ですよね。初期の頃はMCUもそんな飛びぬけた印象は無かったものの、あっちはユニバースが繋がっているというワクワク感があった。「アメイジングスパイダーマン」決して悪くは無いし楽しいんだけど、なんかやっぱり普通な印象も。見る方ももう慣れちゃってるっていうのは、ある意味怖いですよね。

 

という所で次に続く。

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