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ドクター・ストレンジ:ゴッド・オブ・マジック

ドクター・ストレンジ:ゴッド・オブ・マジック (ShoPro Books)

DOCTER STRANGE: GOD OF MAGIC
著:ドニー・ケイツ(作)
 ガブリエル・ヘルナンデス・ウォルタ(画)
訳:吉川悠
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2022年
収録:DOCTER STRANGE #381-385(2017-18)
☆☆☆★

 

史上最高の魔術対決
ドクター・ストレンジ対ロキ!?

邪悪な魔力から世界を守る
至高魔術師(ソーサラー・スプリーム)。
その名はもちろん……ロキ!?

邪悪な魔力が世界を包み込もうとし、人々は世界を守る至高魔術師を必要としていた。
その魔術師の名は天才外科医ドクター・ストレンジではなく……嘘の神、ロキであった。
かつての至高魔術師はその職を辞して、行方をくらませてしまったのだ。
一体、ストレンジの身に何が起こったのか?
そして至高魔術師として君臨するロキは、何を企んでいるのか?
謎が謎を呼ぶ、奇想天外な物語が幕を開ける……。

 


「サノス・ウィンズ」と同時期に刊行され、一躍ドニー・ケイツの名を上げた作品
という事らしい。以前紹介した「ウェイ・オブ・ウィアード」から続く第4シリーズの6巻目に当たるようですが、リニューアルに伴い、それ以前の過去シリーズも含めた通算ナンバーが当てられ、#381号からのスタートという、ややこしいけどアメコミあるあるなパターン。

 

ドニー・ケイツ作品は何作か邦訳出ましたが、「コズミック・ゴーストライダー」のように、これまでずっと継続してきた作品やキャラクターの位置や意味づけを違うポジションに持って行って話を作る、というのが特徴。

 

少し前の戦いで、地球全土の魔力が消失してしまい、ストレンジもそれに違わず、かつて程の魔力は失われてしまった。至高魔術師も引退し、拠点であったサンクトラムからも姿を消し、今は獣医としてつつましい生活を送っていた。司書のゼルマはサンクトラムに残り、仕事を続けていたが、そこに現れたのはロキ。今現在のソーサラー・スプリームの地位を引き継いだのはロキだと言う。

 

本人の知らぬ所で、ゼルマの精神内に禁断の秘術を隠し封じ込めていたストレンジは、ロキにその秘密を知られてはならぬと、再びサンクトラムに現れるのだが・・・。という感じのお話。

 

普通の流れであれば、ロキがまた陰謀を企み、となる所ですが、この時期のロキは過去の過ちを反省し、ヒーローサイドに転向を図ろうとしていた時期でもあるので、単純にまたロキが悪い企てを画策していた、とはならない辺りが捻りどころ。
ただ、ロキはロキで、嘘の神ではあるので、ヒーローに転向しても、嘘は彼の目的を果たす為の手段として使っている、というのがミソ。

 

因みに、ソーサラー・スプリームの称号は、十数年感覚でたまに行われる、魔術の協議会みたいなのがあって、その勝者に与えられる。というのが「ドクターストレンジ&ドクタードゥーム」で語られてましたけど、今回もその設定が出てくる。飛び飛びでしか出ない邦訳版オンリー読者でも、お?これ前に出た奴でやってた話だ!みたいなのがちょこちょこあるので、そういうのもまた読み続けてる面白味です。

 

高度な魔術を使いこなせても、あくまで人間であるストレンジと、アスガルド人であり半神的な存在であるロキでは魔力の総量に差があるとされ、そこで一つ手を打つストレンジ。

 

ストレンジが助っ人を頼んだのが・・・セントリー!
邦訳版オンリー読者としては、セントリー生きてたのかよ!という感じですが、まあそこはアメコミですしね。「シージ」で消滅した後、復活してたようです。マーベルユニバースにおけるスーパーマンですので、魔法使いではないものの、太陽に相当するエネルギーの持ち主なので、スペック的には申し分ない。

 

セントリーの手を借りながら、ストレンジも更なる高みへ。世界樹ユグドラシルの魔力を授かり、ソーサラースプリームを越えた、ゴッドオブマジックへ。

 

終わってみれば、今回、ストレンジ先生のパワーアップ回だったのか、という感じです。


神々とも互角に渡り合える魔力を手に入れたものの、この第4シリーズからは、魔術を使うにはその対価が必要になる、という設定が加味されたシリーズですので、一応今回の話ではそのリスクが無くなったと説明はされているものの、ライターが変わって数年後には絶対これしっぺ返しが来るんだろうなと想像出来る。

 

そしてその時にまた、あ~あの時の奴か!ってきっと私は言うのでしょう。映画も多分3部作とかにはしたいだろうから、3が公開される頃に出てる邦訳でその辺りの展開が読める・・・かも。

 

今回の話はここまでにしといてちょっとだけ映画の話も公開前に書いておこう。
マルチバースオブマッドネス」物凄く楽しみにしてるのですが、一つだけ懸念材料が。次の映画はサム・ライミが監督なのですが、監督としての手腕は勿論素晴らしいですので、そこは大丈夫なんですけど、「スパイダーマン3」とちょっと状況が似てるのが気になる所ではある。

スパイダーマン3ってさぁ、サム・ライミがやりたい事より、出資するスタジオ側の意向を重視しちゃって、あれを出せこれを出せとかやった結果ああなっちゃったわけじゃないですか。そこって今回大丈夫なんだろうかと。

 

MCUっていう前後の話とも絡む部分で制約も多いだろうし、ライミが全く思い入れの無いヴェノムをねじ込まれたのと同じで、多分アメリカ・チャベスなんて、サム・ライミは1ミリも思い入れが無いキャラだと思うんですよね。その辺りは承知の上で今回またマーベル作品の監督を引き受けてはいるんだろうけど、終わってみたら、またあれは自分のやりたいような作品にはならなかった、ってなっちゃうんじゃないかなぁ?と、そこだけ少し心配してたりします。そこはマーベルスタジオ。ソニーとは違うと思いたいけれど。

 

何はともあれ、今回の「ゴッド・オブ・マジック」の他にも「ストレンジ・アカデミー」も邦訳出ましたので、こうやって映画に絡めてどんどん日本語版出してくれるのはありがたいです。

 

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