僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ヤング・アベンジャーズ&ランナウェイズ:シビル・ウォー

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YOUNG AVENGERS & RUNAWAYS: CIVIL WAR
著:ゼブ・ウェルズ(ライター)
  ステファノ・カセッリ(アーティスト)
訳:御代しおり
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2015年
収録:YOUNG AVENGERS & RUNAWAYS #1-4(2006)
☆★

 

洋の東西を問わず、
若者は常に自由を求める。
その気持ちは、超人であろうと
変わる事はない。
そんな若者達が、己を縛るだけの
超人登録法に反発するのは
自然のなりゆきだったのだ。

西海岸を拠点に、
家族の絆すらをも断ち切って
自由に生きるランナウェイズ。
東海岸を拠点に、
先達への憧れと自負心の狭間で
揺れ動くヤング・アベンジャーズ
登録法の制定は、
この二つの若き超人集団を
巡り合わせる事になる。
この出会いは何をもたらすのか?

注目の「シビル・ウォー」
クロスオーバー第2シーズン、
ここに開幕!

君はどちらに付く?

 

という事で、ヤングアベンジャーズの初登場号のついでにこちらも。
これまでも何冊か感想記事書いて来ましたけど、「シビル・ウォー」のタイイン誌として邦訳版は通販限定で出てた1冊。

 

同じティーンヒーローチームのランナウェイズとのチームアップで出てました。
「ランナウェイズ」は何気にドラマ化もされてますが(シーズン3で終了)、あれもネトフリ系と同じでMCUの世界観の派生って形になってるんでしたっけ?ディズニープラスにも入ってるんだけど、ドラマはなかなか時間がとれずに見れて無い。原作の邦訳はこの1冊のみしか無くて、他の本でのゲスト出演とかも見た事無い気がするな。

www.youtube.com

ランナウェイズのデビューは2003年と、ヤングアベンジャーズよりも少し早く、全員親が犯罪者とかヴィランとかで、そんな親から逃れて、自分達だけで生き抜いていくんだっていうチーム。家族や負の遺産とかのしがらみに囚われる必要なんか無いんだ、自分は自分の信じる仲間と疑似家族を形成して過去のしがらみなんか捨てて生きて行くっていう、いかにもな現代性をテーマを描いてるチームで、所謂ヒーローコスチュームなんかダサいと、イマドキの若者を描く感じでそういうのも排除してある。勿論、イマドキなので同性愛者とかも普通に居る。(ヤンアベにも居ますのでそこは共通項)

 

ヤングアベンジャーズの方の視点からすると、あいつらも同じ若いティーンだけのチームなんだし、仲よくやれそうだって近付いてくるんだけど、ヤンアベは先輩ヒーローの意思を受け継ぎたい、自分たちこそがアベンジャーズの後継者だっていう考え方なので、実際に合ってみると、ランナウェイズからはお前らのそういうコスプレとかがキモいんだよ的な感じで、若者同士ですぐに意気投合とはならない辺りが面白い。

 

いやぁ、実写映画化とかして、原作のコスチュームとかそのままはダサいから黒いレザージャケットで統一したX-MENとか、あの辺の時期もそうでしたが、そもそもアメコミをダサいと思ってる人がアメコミを読もうなんて思わないわけで、いくらランナウェイズが今の若者に合わせようとした所で、なかなか難しい気がしなくもない。

 

アメコミにおけるコスチュームって大事なんですよ。だってアメコミって、シリーズとか、下手すればひとつ前の話と次の話で描いてるアーティストとかが別の人なんてのは日常茶飯事。日本のアニメみたいに、一つの設定画みたいなのがあって、描く人がそれに合わせて描くとかじゃ無く、他の人の作風に似せる気も無く自分の絵柄で書いちゃうので、顔とか全然違うじゃん、なんてよくある話。かろうじてコスチュームが同じだから、これはそのキャラなんだって認識できるような部分があるので、コスチューム無しの普段着キャラなんて、絵柄が正反対のアーティストが描けば誰が誰だかわかんなくなる。

 

今回も「ランナウェイズ」にそもそも私は馴染みが無いのもあってか、最後までランナウェイズ側のキャラがぶっちゃけよくわかんなかった。

 

話としては、どちらも未登録チームで、メンバーにスクラル人絡みのキャラが居るのでシールドが異星人専用の監獄であるキューブを動かし、チームメンバーの何人かを投獄。最初は対立していたが、仲間の救出のために残りのメンバーが共闘し、二つのチームが遂に手を取り合う、という展開。

 

キューブの所長?のマッドサイエンティストみたいな奴って誰?特に説明も解説無いけど、既存のキャラなのかな?洗脳されたマーベルボーイが二つのチームに立ちはだかる強大な力として出てくるので、そっちのストーリーラインのキャラかも?

 

で、そのマーベルボーイもちょっとわかりにくいキャラで、後々の「ダークアベンジャーズ」でキャプテン・マーベルを名乗ってたキャラなんだけど、本名がノォ・ヴァアなので、「ノヴァ」なのか「キャプテンマーベル」なのかどっちだっけ?って出てくると読んでて混乱するキャラの一人です。

 

別アース出身(ここもわかにくい)のクリー人で、今回も洗脳を解いてキューブを掌握する、ってとこで話が終わってるので、ヒーローなのかヴィランなのかどっちなんだって感じです。とゆーかヤングアベンジャーズとランナウェイズのクロスオーバーなはずが、マーベルボーイの話でしたって、そこもわかりにくいぞ!

 

ランナウェイズもこの話の前に、メンバーが一人死亡というストーリーラインがあった上での今回のキャラクターの感情描写とかに繋がってたりするので、貴重な邦訳の1冊でありつつ、楽しむのには難易度の高い1冊です。

 

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