AVENGERS: MECH STRIKE
著:ジェド・マッケイ(作)
カルロス・マグノ(画)
訳:秋友克也
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2022年
収録:AVENGERS: MECH STRIKE #1-5(2021)
☆☆☆★
アベンジャーズ×巨大ロボ
最強ヒーローの
ロボットバトル、
ここに開戦!
史上最大のバトルに
刮目せよ!!!!
地球最強のヒーローチーム、アベンジャーズ!突如として来襲した新たな脅威”バイオメカノイド”に対抗するため、彼らはハイテクアーマーに乗りこみ、史上最大の戦いに挑むことに。大いなる危機を前に、まさかの助っ人も参戦!!地球の運命やいかに!?
という事で、突如出ました何だこれ?感満載の巨大ロボ化したアベンジャーズ。
解説書には時系列とかは書いてないけど、正史世界の話なのかこれ?セレスティアルの遺体をアベンジャーズ・マウンテンとして拠点にしてある設定はオリジナルでもある奴なのか?私は原書は読んで無い人なので、その辺はよくわからぬ。
表紙を見る限りは、アベンジャーズのトランスフォーマー版みたいな感じなのかなと思って読み始めたら、そこまで大きくは無くて、ハルクバスター・アーマー的なものを各アベンジャーズ用に作った、という感じでした。
スパイダーマン曰く「クローネンバーグ版ゴジラ」的な存在が突如出現し、物質とエネルギーを吸収してどんどん大きくなって行って、攻撃も全て吸収するもんだから、流石のアベンジャーズでも手に負えない。闘いの中、ブラックパンサーの決死の覚悟により、ビブラニウムだけは吸収できない事を突きとめる(ビブニウムも衝撃を吸収するという特性の金属ですし)
そこでアベンジャーズメンバー全員に巨大ロボ風のアーマーを開発。ようやくいくらかは戦えるようになる、という展開。
今回のアベンジャーズメンバーは、アイアンマン、キャップ、ソー、ハルク、スパイダーマン、キャプテンマーベル、ブラックウィドウ、キャプテンマーベルという面子。
日本の感覚で言えば、ハルクバスターの基本フレームがあって、そこを各キャラの特性に合わせた形で多少のカスタマイズでアレンジ、みたいになりそうな所を、各キャラ形がバラバラです。
キャップがカラーリング的にちょっとオプティマスっぽいのが面白い。
本編の絵だとそうでもないですけど、表紙絵だとキャプマのアーマーがちょっと流線型だったりウイングバインダー的なものもついてて、日本っぽい感じもしますね。
そして、意外や意外。ただのネタ作品っぽそうで、これがなかなか熱い王道ストーリーになってて、後半はまさかのゲストや展開もありつつ、これぞスーパーヒーローアベンジャーズだ!っていう感じで、予想してた以上に面白く読めました。
アメコミらしい捻りの効いた極上のドラマっていう感じでは無いにせよ、こういうのはこういうので面白いじゃねーか、と、実はアメコミ初心者向けとしても良かったりしないかこれ?という感じで楽しい。
意外と、珍妙な一冊とあなどれない面白さがありました。
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