僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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エイリアン2

エイリアン2 完全版 [DVD]

原題:ALIENS
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
アメリカ映画 1986年
☆☆☆☆★

 

シリーズ2作目。1作目のリドリー・スコットからジェームズ・キャメロンに監督が交代。低予算のSFホラーからアクション大作にジャンルそのものを変えてしまう・・・というのが個人的には気に入らなかったのだけど、今回何度目かで見てると、前半1時間はエイリアン無しで緊張感を持続させてたり、意外と前作へのリスペクトや作風の引き継ぎなんかもあったんだなと、また違う感覚で見れました。

 

今回、ディズニープラスの配信で見たんですけど、何と「完全版」じゃない。今まで完全版の方しか見て無かったんですけど、通路にガトリングガンを設置してオートで撃ち続けるっていうシーンが無いんですね。そういうのもあってか、意外と印象としては戦争映画感が通常版より気持ち少ないのかも?という印象でした。

 

ちょっと映画とは離れた話しますけど、最近はちょこっとですが年甲斐もなくVチューバーとか結構見てたりして、今回もDVD持ってる「完全版」じゃ無く、ディズニープラスで見たのは女帝セツナという人の同時視聴を再生して見たからだったりします。

アベンジャーズ:エンドゲーム」の視聴者の反応とか見たくって、同時視聴をいくつか漁ったりしてる中で、こういうリアクション動画みたいなものも面白いなと思った半面、色々な人のを見てると、「リアクション動画」って割に、リアクションが薄いというか、ほとんどしゃべらないのに同時視聴とか配信してる人も多くて、大半はつまんないものの方が多いです。

ただこれね、もし自分がなんて考えると、確かに意外と難しいんだろうなって思ってしまいます。アニメソフトのオーディオコメンタリーなんかもそうですが、ただ見入ってしまってはダメなんですよね。見ながらしゃべり続けなきゃならない。そこって意外とテクニックが必要。本当にただのリアクションのみではなく、リアクションをしつつそれプラスでトークが必要。

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女帝セツナ氏、そこを意図的にやってるのが他と違って面白いのです。アメコミ映画好きっていう部分でひいき目に見てる部分もありますが、他の配信者と比べてもそこは明らかに違う。

Vチューバーなんてキャバクラみたいなもんっていう感覚も、私の中にはありますけど、ちゃんと客を楽しませるプロ意識を持ってる人はやっぱり凄い。初見のリアクションをとりたいから、見たい映画があっても配信まで待つ。その方が見てくれる人は楽しんでくれるし重要があるという判断。プロだなぁと思います。

 

そんな話はともかく、エイリアンに戻すと、1では1体であれだけの面白さを出せた。それがこんなに大量に襲いかかってくるんだから、どうだすごかろうっていうのは
わかる。

でもさ、これが例えば貞子だったとしましょう。続編で貞子を100人出します!って言ったらさ、センスねーな、頭悪いんだろうなこの人って思っちゃったりしません?
例えばゾンビ映画だったら、ゾンビの1体1体は全然強く無い。足が遅いから簡単に逃げられるし、対抗策も十分にとれそうな雰囲気。油断しなければ負けないだろう・・・っていう慢心が実は最大の敵だったりする。そういう発想の転換こそがゾンビが他のモンスターとは違う面白さの秘訣だったりします。だからゾンビを走らせるとか、モンスター的に強いゾンビなんてナンセンスも良いとこ、それは頭の悪い人の考え方なのです、的な論理が私の中にはあります。

 

だからエイリアン2は昔から、単純に見てて最高に面白いんだけど、こういう考え方はどうなのかな?ゴジラを100体出せば面白いってそういうものなの?という疑問は昔からありました。

 

ただ勿論、前作の時点でエイリアンの卵はいっぱいあったし、そこから成長する所も、独自の生態系があって、そこが個性的魅力でした。そこを広げて、マザーエイリアンとか、生物としての生態系を更に更新してきた所は面白いし、こうやって今の時代にシリーズとして見ちゃうと気付きにくいかもしれませんが、1が1979年、2が1986年と意外と時代が離れている。人気が出たからすぐにパート2の企画が持ち上がったっていうのとはまた違う感じなのかなと。

 

ラストも、一度倒したかと思ったら宇宙船についてきていて、最後にまた宇宙空間へほっぽり出すという、ある意味リメイク的な構成にしてあるのも、あえてなんでしょうし、1作目に対するリスペクトは十分に感じられるのかなと思ったり。

 

リドリー・スコットジェームズ・キャメロンという、「強い女好き」の二人がこうしてシガニー・ウィーバーを時代を代表するヒロインに押し上げたっていうのはハリウッドにおけるフェミニズム文化の面でも結構面白い部分なのかなとも思います。

 

面白い映画である事に代わりは無いし、(今回も素直に面白かったし)別にエイリアン2が親の仇で憎くてしょうがないとかでもないので、言いたい事言えればあとは十分だったりするので、今回はここまでにしておきます。

 

さて問題は次からだなぁ、エイリアン3と4は多分1度しか見て無い。1と2は何度も見てるんだけど、ここでいつも止まっちゃうんですよね。それこそ女帝セツナのリアクション動画もあるし、そういうのがきっかけで重い腰を上げるというのも、悪くない気がします。

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