原題：PREY
監督：ダン・トラクテンバーグ
配信映画 アメリカ 2022年
☆☆☆☆
プレデターシリーズ最新作。「エイリアンＶＳ」シリーズを除けば５作目。
今回はディズニープラスでの専用配信映画に。う～ん、これは映画館では客が入らないと判断されたのか、むしろディズニープラスに客を引きこめるキラータイトル的なものと判断されたのか、どちらでしょう？
ディズニープラスは私はお世話になりまくってますし、ここ最近もブログ更新サボってアベンジャーズ３週目とか実はやってたりしましたが、ドラマもあるし、マーベル好きにとっては抜け出せない最高の配信サービスなのですが、「ディズニー」「ピクサー」「マーベル」「スターウォーズ」とブランド特化型なので、そこに興味が無いと、アマプラとかネトフリに比べてジャンルの豊富さではちょっと弱いのかなっていう印象もある。
私は「マーベル」ブランドのみでも十分におつりが来るほど楽しんでますが。というかありすぎて見きれないくらい。
ただ、映画好きとしては２０世紀フォックスも吸収したので、そこももっと生かしてほしいという気持ちもありますし、そういうものの一環として、今回のプレデターが専用タイトルになったみたいなのもあるのでしょうか？
２０世紀フォックス系、有名所はそれなりにあるけど、山ほどある過去アーカイブが何でも見れるってわけでもないんですよ。各国語の吹き替え版制作とかの手間もあるのか、随時追加されていってるような状態ですが、２０世紀フォックスと言えば、小規模作品用のサーチライトピクチャーズの方のブランドも映画好きには結構大きいですし、今は「スター」のブランドで各国の優良コンテンツを拾ってきたりしてるので（日本のアニメも結構見れたりする）色々と期待は膨らむ。マーベルの新作見れる限りは私は抜けないですし。
それはともかくプレデター最新作。
時代は一気に遡り、１７００年初頭という時代設定。宣伝とかだと、プレデターと人間の初遭遇みたいな書き方をしてるのもありましたが、実際に映画を見てるとそういう設定なのかどうかは不明。
私はこの作品の為にってわけではなく、たまたまですが過去作の振り返りとか丁度やってたので、先日「２」を見返したばかり。１７００年？あれ？もしかして・・・という感じの、「２」に出てくるアレの話です。
設定的には２ですが、１へのオマージュシーンが結構多く、あのシュワちゃんの名セリフまで再現してくれてて、おお！って「血が」頭に上りました。
実際にあるネイティブアメリカンのコマンチ族の狩りの儀式にプレデターさんが乱入してくるという結構シンプルな作りですが、プレデターの本来の意味である「捕食者」、食物連鎖の頂点的な暗喩を他の動物を使って見せたりするシーンも面白いですし、狩る側と狩られる立場の逆転があったり、かといって主役の女の子がシュワちゃんほど強いかと言えば流石にそうはいかない辺りが面白味。
３と４は見返した時にまた触れますが、「３」はエイドリアン・ブロディという、決してマッチョでは無いけど、殺人鬼的な異常性が似合う役者を起用ってアイデアが個人的にとても好きだったりしますし、「４」はならずもの部隊的なアプローチでしたが、今回はそういう過去作ともまた違うこういう路線か！という感じで大変面白かった。
主人公を女にするフェミニズム路線と言えなくもないですが、逆に気を使ってなのか、主人公の女性はほとんど肌が見えないような衣装ですし、女だから認められない的なよくある描写は入れつつ、それ以上は特にジェンダーうんぬん主張するでもなく、今回はバリエーション的に女性を主人公にしてみましたくらいの飽きさせない工夫の一環程度に思えたし、結構シンプルに作ってあるのは好感が持てたかな？
逆にシンプルすぎて、もっと深みが欲しかったと思う人が居れば、そう言う気持ちもわからないでもないけれど。ああ、もしかしてこれ、映画館でそれなりの金額を払ってたら、面白いけどちょっと物足りないとは思ったかも？配信で過去作と同じような感じで触れられたからこそ、新作でありつつ、沢山あるシリーズのバリエーションの中の一つ的に思えて、そこが良かったっていうのはあるかも。
そういう意味では、配信映画らしい体験だったと言えなくもない。
無料で（勿論会員料金は毎月払ってますが）見るにはとても楽しい映画でした。
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