僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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仮面ライダーリバイス

仮面ライダーリバイス Blu-ray COLLECTION 3<完> [Blu-ray]

KAMEN RIDER REVICE
監督:柴﨑貴行 他
脚本:木下半太
TVドラマ 2021-22年 全50話

 

まず最初にお断りしておきますが、私は仮面ライダーが好きではありません。
プリキュア」と「スーパー戦隊」が好きなので、その間だから見ているというだけで、ライダーに対する愛情は全く無いです(毎年同じ事言ってます)

 

以降の感想も、基本は苦言しか無いので、「リバイス面白かった」「仮面ライダーはどれも好き」みたいに思ってる人は読まない方が良いです。楽しめているのなら、それはそれで結構な事だと思いますし、そもそもライダー愛が無いので、もっとこうなって欲しい的な厳しい事を言いつつ建設的な希望とかを書いてるわけでもないですので。

 


とゆー事でリバイス感想。
最初は「スーパーヒーロー戦記」についてた話で初遭遇だったかな?
その時は、ヒーローにピンクを使うのは個人的な評価ポイントだけど、それ以外は特に惹かれるような部分は無さそう、というのが第一印象でした。

 

が、TV放送開始して見てると、序盤は意外と面白い。ヒットした「電王」という好例があるからなのか、バイスとの軽快な掛け合いとかは結構楽しかったりしました。見た目もそうですが、意識してるであろう「ヴェノム」も、私は決して好きな映画やキャラではないんですけど、主人公と異生物とのやり取り部分はやっぱり楽しい部分だったりしますしね。「寄生獣」のミギーみたいな感じで。

 

ただ、そこ以上に今回のリバイス行けるかも?って思ったのは、レジェンドライダー(フォーム)の扱い。一応、狩崎さんがライダー好きなのでそのリスペクトで、的な説明も多少あった気はするのですが、その言葉とは裏腹に、過去シリーズ過去ライダーへのリスペクトなんか実際は1ミリも無いという辺りが素晴らしいなと。

 

過去ライダー似のフォームを出すのは、お金を稼ぐためだけなんです。敬意やリスペクトの気持なんか一切ありません。今回の「リバイス」にお金を落としてもらうためだけに過去ライダーを使ってるんですよ。あいつらはただの食い物。仮面ライダーは決して作品とかじゃないんです。ただの商売なんです。だから過去作品をお金の為に使いますよ。と割り切ってると言うか、堂々と宣言してる辺りが素晴らしいと思いました。

 

これね、過去作のファンの為にオマージュとかリスペクト、神聖に扱っては逆にダメなんです。そこに気を使ってしまうから。完全に商業的な理由ですよと割り切って、作中では最初の説明意外に一切触れず、あとは過去ライダーフォームをどんどん使い捨てにしていく、という割り切りが逆に良かった。

 

本来、「ディケイド」で過去ライダーをただの商品として利用して行くというのが始まったわけですが、あれは過去ライダーを本物ではなく、リ・イマジネーションの世界として、本物とは似て事なる物として扱いました。それはやっぱり過去作品をただの商品として扱う事に関して気を使ったからですよね。

 

勿論、スケジュールやら予算の面で本家の俳優を起用できないからというのもあったんでしょうけど、そういう割り切りをしていたのが「ディケイド」という作品だったと思う。・・・が!ファン心理としてはそんな偽物じゃなく、本物が見たいんだよ的な反発が、リスペクト全開な「ゴーカイジャー」に繋がり、そこが実際に好評を得た。その流れがライダーなら「ジオウ」に繋がったのでしょう。

 

でもここまで商業主義に染まった「ライダー」というコンセプトなら、商品として割り切ると言うのも、私は正しさだと思うんですよね。だから「リバイス」の序盤を見て、過去ライダーを、そこに何の付言もなくただ使い捨てて行く姿(見てる視聴者だけ、これ○○フォームだよねってのがわかる)に、これは行けるかも?と感じたのでした。

 

「セイバー」「ゼロワン」辺りでも書いた気がしますけど、私はライダーの何が嫌いかっていうと、せいぜい持って2週しか活躍しない新フォームの大袈裟な感じが凄く嫌なんですよ。どうせすぐ使い捨てるでしょ。どうせ2週後にはそのアドバンテージも通用しなくなってるんでしょ、というのがわかりきってるのに、一応ドラマ内ではカッコ良く見せておもちゃを買ってもらう為のドヤ顔をする。どうせすぐに使わなくなるor使えなくなるのに。

 

そこをリバイスはあえてスルー、ただ何と無く違うフォームチェンジを使ってるだけで、お話的には特に触れませんよとする事で、無駄な尺を割かずにメインの方の話を進める事が出来た。まあサブライダーの話はいつも通りな感じはしたけど、序盤のデッドマンズ編、さくらちゃんがジャンヌに変身するくらいまでは意外と楽しく見てました。

 

が!何だったんでしょう?制作背景とかそっちまでは追って無いので詳しい事はわかりませんが、途中から妙に失速しませんでした?一般のニュースにも取り上げられた、東映の古い体質による労働、パワハラ・セクハラ問題で訴えられて、それに対する東映の見解のあまりの杜撰さとかも関係してくるのでしょうか?(訴えた人は仮面ライダーのスタッフだったみたいですし)

 

序盤はね、意外と面白いかもなんて思ってたのが、後半はもうどんどん悪い方悪い方、というかいつものライダーのダメな作りの典型かそれ以上になってきて、終盤はあまりの出来の酷さに、何だこれ状態でした。

 

いやあのさ、大ちゃんの裏切り?というかギフ側についてからの展開酷くない?まずそもそも何で大ちゃんがそっち側に居るか正直よくわかんなかったし、この辺りの「五十嵐家の絆」みたいなのが逆にキツくて、毎週「はぁ?」の連続でした。

 

まずね、お父さん。ギファードレックスゲノムでしたっけ?リバイとバイスの最終フォームの為のスタンプを生みだす為に命をかける。そこで奇跡をおこして、、おお!お父さん頑張ったね、あとはゆっくり休んで、ってなると思ったら、その2週後くらいに今度は自分が変身する為にまた命をかけて奇跡を起こす。

命やっす!奇跡やっす!2週間で2度もありえない奇跡をおこすってさぁ、それ奇跡でも何でも無く通常営業じゃん。ここ、凄く仮面ライダー的ですよね。ドラマの中の登場人物と、見てる人の気持ちがリンクしないのがとても見ていて辛い。

 

そして、五十嵐3兄弟とされながら、何の役にも立たないサクラちゃんが見ていてホントに残念でした。「大ちゃん!大ちゃん!」って必死になって叫びながら毎週ただやられるだけの役割。その割にアギレラと組まされて、ファンサービス的なシーンはある。


大二の帰還がね、大二と一輝の二人の関係性みたいになってたのが個人的には凄く嫌でした。え?ここ3兄弟で、さくらも含めた関係じゃないの?男同士の間に入るなって感じがして、さくらちゃんはアギレラと雑魚狩り程度の役割しかさせてもらえない。う~ん、ライダーのジェンダー感なんてこんなものか。

・・・と思いきや、大ちゃん戻った後の回でジャンヌのパワーアップ回とかがある。


ああ~、お父さんの話とかもそうか。まず新しいフォーム、おもちゃを出す回が決まってて、そこにドラマを乗せてるので、こういうチグハグな感じになるんだよね。

 

光君とかもそう。量産型のドライバーなのに玉置がなかなかもらえなかったり、ギフ様も赤石を使い捨てにした後に何故か復活させたり、ギフを倒したあとの狩崎の暴走とかも、とにかく終盤にかけての展開が、なんか変な順番待ちみたいな感じで展開してて、見ていてほんとにバカバカしい感じでした。

 

う~ん、個人的にはねぇ、さくらは空手の有段者と言う事で、強い女ライダーを期待したんですけど 過去作品と大差はなかった感じなのが残念。女性ライダーですし、商業的な理由でパワーアップフォームとかは優先されにくいのは仕方ないと思うんですよ。玩具を買ってもらうのは大半は男の子だと思うから。でも、それ故に、フィニッシュ技とかの決め手には欠けるんだけど、空手やってる分、単純に格闘戦では3兄弟の中で一番強いとかそういうのあっても面白かった気がする。

 

エピローグでね、フェニックスに変わる新しい組織ブルーバードを大二らが率いていて、その中にアギレラも居たと。そこでね、お茶くみをさせてんの。あっ、仮面ライダー作ってる人これ見て何も思わない人達なんだな、今の時代これはちょっと終わってるわ。そりゃあセクハラやらパワハラで訴えられるの当然だよね、と余計な想像までしてしまいました。「シン・ウルトラマン」もそうだったけど、時代錯誤が過ぎる。

 

プリキュア」も「スーパー戦隊」も時代に合わせたアップデートが上手く出来てるのにこれはないな、と思わせる半面、結果が出せてるのはプリキュアでも戦隊でも無く結局はライダーというのがね、色々と考えてしまいます。

 

いきなり何の脈略もなく、最終回にカズを出してきて、それっぽい事を言わせて良い話でしょ?みたいに締める最終回。
いや、挑戦するのに遅いとか無いよっていう言葉は立派です。でもそれ、リバイスと何の関係が?
前回くらいまで、悪魔でも共に生きていける的な事を言ってた気がするんだけど、最終回では人間が成長するにはいつか悪魔ともお別れしなきゃらならないとか言い出す。

 

う~ん、昔からよく白倉さんが言った「仮面ライダーはライブ感が大事」みたいなのが仮面ライダー的と言われますが、やっぱりそんな感じとしか言いようが無いですね。

 

うん、仮面ライダーライブは大二でしたね(そんな私のライブ感)

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