僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 2~5

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

原作:三条陸
漫画:柴田優作
刊:集英社 ジャンプ・コミックス 既刊5 2020~連載中
☆☆☆★

 

アニメ版「ダイの大冒険」ラスト1話まで来ました。
序盤の方しか感想書いてませんでしたけど、しっかり見てます。色々と感無量ですが、そっちは終わってからまとめて一つ感想書こうかなと思います。

 

今回は連載中の「勇者アバンと獄炎の魔王」の2巻から5巻まで。
アニメ終了後も、もう少し続く感じかな?

 

割と評判は良い印象ですが、1巻の時の感想にも書いたとおり、面白いんだけど、やっぱり元の作品ありきのスピンオフで、あのネタがここで出るか!みたいな面白さが中心で、楽しいけど2次創作をやってるような感覚はどうしてもありました。

その後を描く続編じゃ無く、本編に繋がる前提のプリクエル前日譚なんてそんなものかもしれませんが。

 

2巻からは大魔道士マトリフ登場。合流後はアバンとW主人公かってくらいに活躍してくれます。マトリフ師匠、私も好きなのでそこはとても嬉しい。

 

が、少し優遇されすぎな気も。「ダイの大冒険」がダイとポップの話だったように、こちらはアバンとマトリフの話ってわけではあるまい。

 

戦士であるロカがヒュンケルみたいに強すぎても後の歴史を考えると多少違和感がありますし、当時のRPGではあまり役割として認識されていなかった、今のRPGで言う「タンク」の役割をやっているというのはなかなか現代的な解釈で面白い部分ではある。

 

そんな戦士ロカに続く僧侶レイラ。忍者(ってか「ソウルキャリバー」のタキっぽい)の顔も持つ事でキャラの属性的には面白そうな感じだけど、見せ場がね、「あぶない水着」って・・・。

 

う~ん、正直ここで(3巻)で読むの止めようかと思ってしまいました。いまでもゲームのドラクエで「あぶない水着」とかやってるんですかね?アニメのダイとかでもそういうのあったけど、コンプラ的にどうなの?っていう。しかも作者コメントで、そういうとこも「ダイの大冒険」の魅力の一つだと。

 

・・・そうかなぁ?私はそこを目的に読んでた記憶はないし、当時からそういうシーンとか無い方が良いのになと思ってたりしました。


「少年漫画におけるお色気要素」みたいなの、色々と歴史や時代とか考える要素ありそうですが、私はこういうの嫌だったんですよね。ダイのアニメが、そういう要素を完全に排除した所で、作品の持つ魅力が失われたかと言えば、そうじゃないですよね?だったら、それがあって喜ぶ人と、それがあるから不快に思う人と、どちらか多いのか考えてみては?と私なんかは思ってしまいます。

 

ちょっとそれた話をしますが、「ダイの大冒険」よりさらに昔の作品で、「マイっちんぐマチコ先生」という漫画&アニメがあったんです。ちょっとエッチなお色気コメディみたいな作品でしょうか。女の子のスカートめくりとか、ボインタッチだったっけかな?そういうのを小学生とかに流行らせた奴で、確かPTA問題とかにまで発展したんでしたっけ?詳しくは憶えてないですが、そういう作品がありました。

これね、大人になってから何かの本で読んだかラジオで聞いたか忘れましたけど、その当時のブームの最中にいた女性が、あれで凄く嫌な思いをしたとか言ってたんですね。
一昔前の感覚で、大人から見れば、所詮は子供のいたずら程度じゃん、とか昔は私も思ったかもしれないけど、そういうのがトラウマになる人も中には居たんだと、そういうのを知ると、冗談ではすまされない問題だなと。
いじめの問題とかとほぼ同じで、する方はただのおふざけ程度でも、される方はたまったもんじゃないと。

 

フェミニズムとかコンプラうんぬんの前に、そういうのあるよね?と考えると、女を裸にさせる事で喜んでる少年漫画ってどうなの?とどうしても思ってしまう。

 

極大呪文であるバギクロスはまだ習得できないから、通常のバギの密度を上げて威力を増すとか、いかにもダイ大っぽい強さの表現とかもあるだけに、このレイラの描き方は凄く残念でした。

 

からの!最新5巻。マトリフの過去が明かされるわけですが・・・ぶっちゃけ泣いた。
まるで「ドクターストレンジ」のカマータージかの如く、秘境で魔法の修行に励む僧たち。勿論、エンシェントワンと同じく、自分の死期さえ知っている師。

 

マトリフとまぞっほの師であるバルゴート、そしてその娘のカノン。
次世代の為、勇者の為に何かを託していく魔法使い達、という存在でありながら、脇役だろうが誰だろうと、それは誰かの勇者だ!という「ダイ大」らしい精神がここにありつつ、繋がる面白さだけでなく、ようやく「勇者アバンと獄炎の魔王」だけのオリジナルの面白さが5巻目で出た気がします。

 

いやぁ、敵なのにコンプレックスむき出しのガンガディアとか、敵らしい執念がある種気持ち良いキギロとか、敵幹部が魅力あるのもダイ大らしい感じはしますが。

これぞという空裂斬抜刀の見せ方も素晴らしかった。

 

あと、そこまで考えてるのかはわかりませんが、本編の続きの「魔界編」なるものが今後もし実現するなら、ここでのちびっこのチョコマとか、その為の仕込みにも思えてくる。
ただ、今回の再アニメ化で、社会的なブームを引き起こす程に大ヒットしたとかならともかく、流石にそこまでは行かなかった感じなので、続編はあくまで想像の中にあるくらいが丁度良くて、こっちの「勇者アバンと獄炎の魔王」を丁寧に納得行く形で締めくくる所まで描けたらそれだけでも感謝という感じかなという気はします。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com