僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

フットルース

フットルース [DVD]

原題:Footloose
監督:ハーバート・ロス
アメリカ映画 1984
☆☆★

 

<ストーリー>
ユタ州の田舎町ボーモント。シカゴから引っ越してきた高校生レンは、この町では公序良俗の名のもとにロックもダンスも禁止されていることを知り困惑する。そんな中、牧師の娘エリエルに恋心を抱いたレンは、彼女のボーイフレンドである不良グループのリーダー、チャックから目をつけられてしまう。やがて保守的な大人たちに立ち向かうことを決意したレンは、仲間たちとダンスパーティを企画するが……。


ガーディアンズオブザギャラクシー:ホリデースペシャル」の前にこちらを。
ピータ・クイルにとってのあこがれのヒーロー、ケヴィン・ベーコン。ノリノリなダンスで世界を救っちゃうぜというのはこの「フットルース」なわけですが、実は初見です。タイトルくらいは知ってたけど、見た事無かった。

 

というか、映画以前に、プロレスで川田利明サムソン冬木のタッグチームが「フットルース」というチーム名で、入場テーマもこの曲。勿論、この映画からとったわけですが、そこも実はリアルタイムでは体験してない。私がプロレス見始めたのって、これの少し後の時代で、全日本から天龍とか冬木が抜けた後。三沢の時代からなので、ここは知識で知ってる程度でした。

 

映画を沢山見るようになってからも、過去の名作、有名作とかにもなるべく触れるようにはしてきましたけど、どうしても好きなジャンルであるホラーとかSFとかを優先しがち。この手の青春物、特に音楽やダンスとかは正直今でも苦手な分野なので、そんなに好んでは見ない方。

 

音楽が苦手なのは、知識が無いのと、ロジックがよくわからんのが理由です。私は全ての物にロジックが存在すると思ってる人なので、楽しいとか、カッコいいとか心に響くとか、そういう感覚で楽しむんだ的なのが凄く苦手。理屈抜きっていうのが逆に難しい。音楽のレビューなんて私は絶対に出来ないと思うし、楽しいのは楽しいで全然構わないけど、その理由を言語化出来ないはずがない。楽しいにはちゃんとした理屈があるんですよ、となっちゃうから逆に凄く難しいのです。

 

って、映画の感想じゃ無いな。保守的な大人の世界に、ロックとかの衝動で立ち向かうみたいな割と定番の話。「バックトゥザフューチャー」でも過去の世界でバリバリのロックをやったら先鋭すぎて周りがドン引き、みたいなシーンがあって、あと何年後かにはわかるよ的なのありましたけど、私はバンドブームとか体験してきてる世代なので、ロックが反社会的なものであるとか、前衛的な音楽っていう感覚は全くないんですよね。

 

多分、フォークとかニューミュージックだって最初はそういうものだったんですよね?そこがロックやパンクになったけど、皆が皆それに習って、ロックがただのスタンダードなポピュラーミュージックでしかないよね、と子供の頃から私は思ってたので、なんかこういう映画みたいにロックが保守的な大人からは害悪な存在とされたとかそういう話って、ああそういう時代もあったんだろうね、と変に冷静に見ちゃうし、カッコつけることや他人と違うぜアピールとしての「ロックな生き方」みたいなのも、私は半分ネタみたいなものとしか思え無かったりする。

 

これがもう少し後の世代になると、ヒップホップやラップがそういうものになるんでしょうし、それこそミュージシャンが政治とか社会問題に触れたりすると、いつも巻き起こるエンタメにそういうのを持ち込む賛否とかさぁ、社会に一言物申さなくて何がロックよ?その為の音楽でしょ?としか私は思わない。

 

そういう意味では、今回の「フットルース」私も若者と同じ気分になって作品にグッと入り込めたとか、そういうのは正直全く無いのですが、時代を知るには面白いなと勉強としては面白かった。MTV文化全盛の時で、洋楽としてもサントラと共にヒット。しかもこの曲、ケニー・ロギンスだったんですね。トップガンで使われたデンジャーゾーンと共に映画絡みのヒットナンバーなのか。社会現象に近いくらいのヒットで話題作だったようで、その辺りの歴史も踏まえての作品といった所でしょうか。勉強になりました。

www.youtube.com

関連記事

 

curez.hatenablog.com