僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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『Gセイバー』サウンドシネマ第2話【ビフォー・ザ・ミッション】

「GーSAVIOUR」サウンドシネマ 第2話“ビフォー・ザ・ミッション”

GUNDAM 20th ANNIVERSARY
G-SAVIOUR
soundcinema 02"Before The Mission"
音響演出:佐藤敏夫
脚本:今西隆志
ドラマCD 2000年 全3話
☆☆☆

G-SAVIOUR-703を巡るもう一つの熾烈な戦い…
実力派声優の小杉十郎太が、ちょっとアブないSE・アブナーを快演!


GセイバードラマCD2話目。オムニバスなので1話目との繋がりは無し。
テスト中にGセイバー2号機を失い、消沈するテストチームに3号機が届けられる。だが、機体はあってもテストパイロットが居ない状況の中、セイバーチームの創設者、ジョン・セイバーの息子を名乗るアブナー・セイバーが現れ・・・みたいな話。

 

テストが佳境に差し迫る後半は、開戦の狼煙が挙げられ、本編の物語と直接リンク。ここで最終調整した3号機を本編の主人公のマークが乗るといった直接的な部分も描かれるので、その面では普通にプレストーリーっぽく聴ける。

 

脚本が「0083」「MSイグルー」「オリジン」の今西隆志。ぶっちゃけ私、凄くジオン派の匂いがする今西さんあんまり好きでは無いのですが、そこはプロ中のプロ、ベテランとして脚本の詰め込み方は非常に上手いです。

 

アブナーの性格が軽いので、コメディっぽい作品なのかなと思わせつつ、そこからのシリアスさで落差を出すのが上手いし、裏方とか設定重視の話?と思わせておいて、まさかの本編との直接のリンクもあれば、サウンドドラマでありながら、Gセイバーの特徴である換装まできちんとドラマの中でやってくれる。

 

Gセイバーという機体は、フレーム換装?パーツ換装?だかで、宇宙用のGセイバースペースから重力下仕様のGセイバーテラインに簡単に仕様変更出来るのが売り。当時出たプラモはスペースのみでしたし、商品でさえ頑張んなかった所をドラマCDではきちんと売りとしてその描写を入れ込む。

 

色々な要素を丁寧に盛り込んであって、なんだか凄く仕事人な脚本の作り方だなぁと改めてちょっと関心してしまいました。

 

主人公のアブナー・セイバーを演じるのは小杉十郎太さん。言わずと知れたZガンダムのヘンケン艦長です。Zではヘンケンだけでなく、ナレーションもやってたんですけど、当時の小杉さん、まだ新人でね、正直先輩方からの風当たりが強くて、つらかったです的なインタビューを昔読んだ記憶がありますわ。カミーユ以上にナイーブだったようで、役柄からは見えない部分でちょっと面白いです。そこからこんな役までやれるようになって歴史を感じるのもまた面白味です。

 

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