僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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X-MEN:アポカリプス

X-MEN:アポカリプス [DVD]

原題:X-MEN:APOCALYPSE
監督・制作・原案:ブライアン・シンガー
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2014年
☆☆★


X-MENシリーズ9作目。
X-MEN直系としては「フューチャー&パスト」に続く6本目。
前回はタイムリープ系として旧シリーズと新シリーズ両方のキャストを使うというかなり特殊でスペシャルな作品でしたけど、今回は旧作のキャストは出ずに、前回できちんと引き継ぎしましたよ、という感じでしょうか。ウェポンXさんはともかくね。

 

今回はタイトル通り、原作でもX-MENの宿敵の一人であるアポカリプスがメインヴィランとして登場。
演じるのはオスカー・アイザック。マーベル的には後のムーンナイトですね。こっちは青塗り特殊メイクで、演技どうこうというのは正直あまり関係無さそうなキャラでしたが、ムーンナイト一人で何キャラ分も演じ分けると言う凄い事をやっててそこはホントに凄かった。

 

X-MENを代表するヴィランでありながら、今までアポカリプスのアの字も映画では出なかったのは、まあ扱いが難しかったんでしょう。最古のミュータントという事でスケール感を出すには面白いキャラなんでしょうけど、考えてみるとこれをリアルな世界観で出すのは難しいわな。

 

不死という部分を、肉体を乗り換えて精神だけ生き続けて来たというアレンジと、そこで能力を足してきたという設定をプロフェッサーと絡めたのはなかなかに面白い試み。なんかそこは「ヒロアカ」みたいですけど。

 

ただねぇ、これが単純に世界を支配するみたいなキャラになってたのは微妙な所。適正生存みたいなのがアポカリプスの本来の思想ですので、そこも原作を生かす方向なんでしょうけど、ちょっと安っぽいキャラになっちゃったかも。

 

で、そのドラマ部分を補強するのが再びのマグニートー。ひっそり幸せな家庭を築いていたのに、人間の手で再び不幸がおこり・・・というのも原作エピソードを生かした作り。・・・とはいえ、映画の中でやると、と手っ付けた感じの不幸の背負わせ方をやってる感じがして、雑で勿体無いなぁと感じました。

 

なんかねぇ、良い部分もあるし原作リスペクトなのは十分に伝わるんだけど、同時に結構雑さも感じるのがこの映画の欠点。前回で別の時間軸に入ったというのもあってか、初期メンバーもまたやり直しみたいな部分もあって、そこもまた雑さを感じる要因。

 

相変わらず最高に楽しいクイックシルバー
レイブン、チャールズ、エリックの関係(あとビーストも)
ジーンとサイクの出会い直しに、ナイトクローラーも良い感じ。

でもアポカリプスホースメン4騎士でエンジェル→アークエンジェルは定番だとしてストームとサイロックはあんまりそのイメージがない。原作でも時期によって部下は全然違うとはいえ。

 

サイロック役の女優さん、起用段階では別コスチュームだったみたいですが、サイロックならハイレグでしょ?絶対原作ファン喜ぶから私やりますよって提案して原作に近いコスになったとかは流石ですしそこは私も嬉しいけど、見た目を近付けるより、映画として面白いアレンジならまあそこは。

 

と考えると、やっぱりミスティークが英雄視されててX-MEN側というのは私はやっぱり違和感があるなぁ。これまでのストーリーも踏まえた上で、演じる役者の人気もあってっていう事でしたっけ?

ただもう原作もある種のリブートされて、ミスティークだろうがマグニートーだろうがセバスチャン・ショウだろうがアポカリプスだろうが基本的にはミュータントとしてもう団結?してますし、今更と言えば今更ですけれども。

 

MCU版「デッドプール3」はあえて設定や世界観、時間軸をますますこんがらがらせる話になるかと思いますけど、その後のフェイズ6の終わり「シークレットウォーズ」後は恐らくX-MENが本格参戦してきて、そっちではおそらくその辺の設定を採用するんでしょうね。人間とは別の道を歩んでいる別の種族なんだ的に。

そこはともかくとりあえず次の「ダークフェニックス」でここは一応の完結。

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