僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

アバター

アバター [AmazonDVDコレクション]

原題:AVATAR
監督・脚本・制作:ジェームズ・キャメロン
アメリカ映画 2009年
☆☆

 

新作の「ウェイオブウォーター」まだ見てません。
一応は話題作だし、見ておこうかなぁ程度には思うのですが、3時間の長尺はキツイし、そもそも1作目の時点でね、正直あんまり面白いと思わなかったし、そんなのもあったので興味は薄い。

 

というか前作の話、記憶のかなたでしたし、次も観るなら復習しておくかぁと再見。
う~ん、う~ん、う~ん・・・。
私は「パンツァードラグーン」というセガのゲームが好きで、それに通じる部分も多少はあったりするので、そういう面では好きな部分はある。いやそれ言ったら「ヒックとドラゴン」もそういう部分で好きなんですけど。

 

ただねぇ、今回はディズニープラスの配信の普通の2Dで見返したんですが、見事なくらいに感動ポイントが薄い。やっぱり3Dで見てこそ意味がある作りにしてあったんだなぁと改めて思う。
クラゲみたいなフワフワ浮いてる奴とか、そもそも島が浮かんでたりするのって、これって3Dで見せた時に映えるデザインですよね。これ3Dで見るとグッと没入感も深まるんだろうけど、それを2Dで見た時の圧倒的なつまらなさ。

 

3D映画が流行った時に、私が最初に見たのは何だったかなぁ?「怪盗グルー」とかそんなんだった気がする。おお凄い、飛び出すってこんな感じなのか的に思った気がしますが、私は映画館にイベント性は求めないので、料金余計に取られて嫌だなぁ、そもそもが映画料金を値上げするための作が3Dなので、こんなものその時だけの流行ですぐに廃れるんだろうなと、一度は体験した物の、あとはもういいやって時に、満を持しての本格的な3D映画はこれだ的な決定版が「アバター」でした。

 

やっぱり他とは一線を画してました。飛び出すというより、奥行きの方を上手く使ったし、今回見返して感じたように、3D生えする絵作りというのを徹底して作ってあって、確かにこれは凄いなと言う感動はありました。

 

実際にその後の3D映画でもこのレベルの物は私は見て無いと思います。(というか2D版が上映して無いから仕方なく見るしかない時以外は見てませんが)でもやっぱりこれを2Dで見たってどうしようもない。

 

アメリカは侵略・略奪で生まれた国ですから、そういうとこを重ねたり出来るのは多少なりとも面白い部分ではあるんですけど、最後にアバターの方の肉体で今後は生きて行く事にしましたっていうのがね、自分は仮想現実の中のアバターとして生きて行きます的な主張にも見えちゃって、虫唾が走るくらいに嫌いな路線です。

 

古臭い言い方をすれば、バーチャルリアリティとかセカンドライフ?今ならメタバースとかもなのかな?「レディプレイヤーワン」とかでも私が乗れなかった大きな理由の一つなんですけど、そこに軸を置くのはなんとなくわかる。いやでも現実に肉体があるんだし、飯食う時は?仕事は?お金は?そもそも住む場所を確保するだけでも大変じゃ無い?その辺の問題があるのに、何で仮想世界で生きるとか言えるのか全く理解できないんです、それはもう子供の頃から。


例えばそのメタバースの中でお金を稼げる仕組みとかあれば、また違う世界が開ける可能性があるなとは思うんですけど、それでも現実の肉体ってあるわけで、遠い世界のSFみたいに、カプセルの中で生まれてカプセルの中で死んでいくぐらいの事じゃないと無理な話では?といっつも思う。それこそ「デカダンス」の世界みたいに。

 

いやこの映画はそういう話ではないんですけど、そういう思想に近い物を感じて、そこは薄ら寒く感じる、という話です。

 

例えばこれが性同一性障害の人が、別の人生を生きるみたいなものに繋がれば、それはそれで面白くなる話ではあるなと思うし、車椅子の主人公が、アバターの肉体では普通に歩きまわれる、だから戻ってこれなくなるというのも多少なりとも描かれてるので、その部分を深堀したテーマになっていれば、私の中でも興味深い題材になったのかもしれないなと思う。

 

先日もツイッターでたまたま見かけたんですが、当時見て無い人が、この作品が世界興行収入累計1位。(一度「アベンジャーズ:エンドゲーム」に塗り替えられたのをわざわざ再上映して巻き返したりしてましたね)この世の中で最も売れた映画なのはなんかピンとこないという意見が以前からたまにみかける事があって、そのたびに「映画単体としての完成度とかより、本格的な3D映画の真打ちとして、みんな物珍しさで観に行った作品。しかも3D料金と言うチートを使って出した成績であって、当時から中身なんて誰も評価して無かったよ」という説明が必要になってくる。これは今後も同じような人がきっと出てくるでしょう。

 

新作の「ウェイオブウォーター」今度はフレームレートまでいじって、その特別料金も徴収します。う~ん、また新しい世界を見せてくれるのかっていう反面、いやそれ前回と同じパターンの奴では?と、なかなか足を踏み出せずに居たり。

 

でも、どうせ幼稚なガキ向けでしょ?と思ってみた「すずめの戸締まり」も超絶良かったですし、どんなものでも百聞は一見に如かずです。頑張って挑戦するつもりではいますので、そのうち新作の感想も書ける・・・はず

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