僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ

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監督:田﨑竜太 他  脚本:井上敏樹
日本 特撮テレビドラマ 2022-23 全50話
☆☆☆☆☆☆


スーパー戦隊シリーズ46作目。

前年の「ゼンカイジャー」の感想の時に、私は脚本の井上敏樹の「ジェットマン」見てないし、ビジュアル的にもあんまり好みじゃ無さそうで、どんなもんかなぁ?的な事を言ってました。

オタク界隈でリテラシー高めの人は、みんな2022年の全てのエンタメの中で一番面白いのがドンブラザーズって言ってましたが、まさにその通りの桁違いの面白さでした。オタクなのにドンブラ見てない人とか可哀相だなとか思っちゃいましたもの。それくらいホントに面白かった。

 

出会いは少しトリッキー、じゃないけれど、私も正直最初は桃井タロウの事がちょっと苦手でした。私はねぇ、俺様オラオラ系の人が苦手で、戦隊でもリーダーが一強みたいなのあんまり好きじゃ無かったりする。

 

物語の主人公、というのとも若干違いますが、番組の語り口や視点が今回はオニシスター/鬼頭はるかからの視点で今回はスタートしたんですよね。視聴者と番組を繋ぐ存在というか。

 

彼女のギャグよりなキャラクターもあって、結構酷い事をされたりしつつもそこに悲壮感はなく、最初は彼女も巻き込まれてヒーロー業をやりつつ、タロウに文句を言われながらも文句を返しつつ少しづつ話数を重ねるにつれ、何これ?いつのまにかはるかがどんどんタロウの事好きになってない?(恋愛感情的なものではない)タロウが死んだ!とかの話をやってる頃には、もうタロウ大好きっ子ちゃんじゃないですか。

 

これがね、見てるこっちにまでシンクロしてくる。何だこの俺様野郎、いけすかない奴だな。理不尽な事ばかり言ってくるし、一体こいつ何なの?と最初はこちらも思ってましたよ。これがね、50話見終える頃には、もうこちらもタロウが大好き過ぎて、あの展開には涙するしかないわけです。

 

最終回まで終わって、謎はきっちり回収したな、っていう感じでは無い。あれ一体何だったの?みたいなのはいくつも残ってるし、正直、行き当たりばったりで脚本書いてない?みたいなとこもありました。


でも、鬼頭はるかが漫画家っていうちょっと不思議な設定も含めて、物語とは?作品とは?番組とは何ぞや?っていうメタ視点的な物は最初から想定した構成だったとは思います。

 

最初はね、何これ?から始まって、そしてどんどんそれが好きになっていくんだけど、何にでも物事は終わりが来て、やがては忘れられてしまう。(いや多分「桃太郎」は多分忘れる人居ないんじゃないかって気はするけど)
TV番組、ましてや特撮ドラマなんかそうやって消費されて忘れ去られていくんだよ、というのが皆との記憶を忘れる桃井タロウの話に繋がっていて、ある意味でのループ構造的に、物語の最初に戻ると捉えても良いのではないかと。

 

絆や感情、そんな目に見えないもの・・・って感情は見えるかな?言葉に出来ないものと言い替えた方が良さそうですが、そんな言葉や形では無いものをドラマで表現するのが脚本家の仕事なんだよ、と言っているようで、そこがこの作品の凄さなんじゃないかと思う。

だってさ、嘘をつくと死んでしまう体質というギャグ設定がさ、もう私たちの事大好きでしょ?→まあまあだな、で死んで終わるとか面白すぎましたもの。

 

かつて井上敏樹は「鳥人戦隊ジェットマン」で、停滞してマンネリ化していた作品で、敵も味方も入り乱れて恋愛ドラマをやるという形で新風を吹かせました。単純な勧善懲悪じゃなく、本格的なドラマをやったら面白くなるんじゃないの?という発想なのかなと知らないなりに思います。

 

でも、今の時代のこの手の作品って、ドラマやテーマ性で一生懸命頑張ってもなかなか世の中には届かなくて、どちらかと言えばキャラクター性とかの方が重要視される時代。そこら辺の違いを理解した上での構成だったんじゃないか?と最終回まで迎えた今なら思うんです。だったらそんな今の時代に合わせてキャラクターを好きになるとはどういう事なのか?そのものを話にしちゃえば良いじゃん?って。

 

ここで昔の時代を引きずったままで「重厚なドラマ」であるとか「深いテーマ性」をそのまままたやって、良い作品なんだけど売れないよねこれ?じゃなく、今の時代の作品の特徴や特色みたいなものをきちんと捉えてきたように感じる。

 

それは「水星の魔女」のようなマーケティング理論でガチガチに理論武装してきたものとも共通する部分はありつつ、ただのバズリ展開を想定した(東映で言う所のライブ感的な)ものでもありつつ、そこだけの作品では無く根っこの部分で今回のドンブラは何を描くべきかっていう芯がきちんとあったから上手くまとまった最終回を迎えられたのではないかと。

放置した伏線なんかはあるけども、そんな事は重要な問題じゃないよね、まずはドンブラ良かったよねとちゃんと思える締め方でしたよね。ラス2話でラスボスキャラを出してくるという、とってつけたような展開でありながら、それがさほど気にならない作りって、それはそれで凄いと思います。

 

「水星の魔女」と言えば井上敏樹もコミックですが脚本書いてる「機動絶記ガンダムSEQUEL」というのがあって、1巻の時点では結構微妙なのですが、あれは今後ちゃんと完結まで辿りつけるんでしょうか?話的にはやっぱりメタ構造の話です。

 

何はともあれ、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」最高でした。1年間メチャメチャ楽しませてもらいました。
今やってる「ギーツ」は割と面白いのですが、仮面ライダーがもう何年もまともな面白い作品が作られて無い中で、ここ数年の戦隊の打率の高さは凄いですよね。
「ルパパト」「キラメイ」と来て「ドンブラ」またも最高かよっていう面白さ。

 

次の47作目「王様戦隊キングオージャー」がこの後で可哀相になるくらいですが、そっちはそっちでキャラが濃い人しか居なくてビックリしました。発表段階では微妙そうなの来たなぁと思ったものですが、中の人の衣装とか凄い派手で凄い。私は紫の人が気になりましたのでそちらもまた楽しみです。

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そしてそして!「ドンブラザーズVSゼンカイジャー」も決定!
果たして放置されたマスターの謎はそちらで明かされるのか?つーか普通に神様が姿形を借りてるだけかと思ったら、白黒になって記憶を無くすとか、え?その設定ってマスターもそうなの?とますますわかんなくなりました。
5月の上映が楽しみです。

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これでお前とも縁が出来たな!


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