KIRAKIRA ☆ PRECURE A LA MODE
CURE CHOCOLAT
sweet etude 5
発売レーベル:Marvelous
2017年
☆☆☆☆
「キラキラ☆プリキュアアラモード」からキャラクターソングシリーズCDが登場
キュアショコラ(CV:森なな子)の哀愁のメロディ、できあがり!
カップリングは「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」のキュアショコラバージョン収録
▼1.ショコラ・エトワール
作詞:eNu 作曲・編曲:Kohei by SIMONSAYZ
▼2.レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム~キュアショコラ・バージョン~
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
▼3.ショコラ・エトワール(オリジナル・カラオケ)
プリアラのキャラクターシングルシリーズ5枚目。
次のパルフェはタイミング的に当然後から出たので、最初に出たのはここまで。一気にまとめて5枚出たので、1枚500円とかだったらまだしも、流石に普通のシングルCDの値段で5枚まとめては買えん!と思ってその時は曲だけDL販売に頼ったけど、こうして後からでもCDとしてチェックしてくと、1枚1枚がちゃんと楽しい。
さて曲の前にキュアショコラというキャラクターについて少し。
正直言えば初めはね、多分好きになれるキャラクターでは無いだろうなと思ってました。それは嫌いだとか苦手な要素があるとかじゃなく、宝塚的なカラーを持ったキャラクターというのは素人目にもわかりましたし、自分はターゲットじゃ無いと思ったんですよね。
宝塚って男子禁制の世界じゃないですか。男は客としても入れないって事は無いんでしょうけど、基本的にはお客さんも9割以上が女性ですよね?違うのかな?勝手なイメージ?よくよく考えれば「サクラ大戦」とかヒットしたんだし(私は触れて無いけど)、そんなこともないのかな?
作ってる方も高校生組(マカロン&ショコラ)は多人数プリキュアだからこそ出来た特別なポジションとして配置した。子供達には中学生組を好きになってもらって、高校生の方はあくまで実験的な配置で、大人向けに配置したので、商業的な部分での成功は望んで無かったんだけど、子供達にまでマカロン人気が爆発したのは想定外だったし、想像以上にちゃんとショコラも子供達に受け入れてもらえたのが意外だった、的な事をプロデューサーが後に言ってたと思います。
私も、大人の女性がキャーキャー言う為のキャラクターだし、なら私は対象外だからなぁ、とか最初の印象で思ったキャラだったんですけど、実際に見てるとそういう要素もあるにはあるけど、普通に見れるし普通にカッコいい。
むしろ私はマカロンの方に困惑しっぱなしだったので、真面目で良いお姉さんしてたショコラの方が安心して見れてたという不思議な感じでした。
お話的にもゆかりさんとの関係うんぬんはあったけども、ショコラの方の話の軸としては妹のみくちゃんだったりしたので、そこは男性が入り込む余地が無いとかじゃなく普遍的な部分ですから、普通に良いお姉さんでした。
逆に大人目線から見ると、頑張りすぎる所が危うく見えるという、面白い(?)キャラクター造形だったように思います。
あと以前も一度書いたっけかな?チョコレートは子供も大好きだけど、じゃあチョコレートカラーの茶色ってなると、流石に子供受けする色では無い。なので茶色ベースにしつつ、赤でデコレーションして地味な印象にならないようデザインや色設定は結構苦労した的な事をスタッフがインタビューで言ってた事があってそこは凄く面白いなと。
プリキュアみたいな原色重視のコンテンツだと、さし色で使うにも茶色って難易度高そうですものね。そういった部分を踏まえてもショコラは完成度の高いデザインだなとか思ったり。
という辺りで「ショコラ・エトワール」
以前から何度も好きな曲として取り上げてきた「愛とときめきのマカロナージュ」と似た感じの曲調ながら、作曲者が同じってわけでもないんですね。今回改めて調べて結構意外でした。
ジャンル的にはこれ何なの?(そういうのあまり知らないので)ムード歌謡とかそんなイメージ。
大人っぽいというか、歌詞も含めてなんですけどプリキュアにあるまじきアダルトなイメージがとても面白い。
チョコレートって昔から甘いイメージですけど、ここ数年でハイカカオチョコレートみたいな全然甘くないチョコって結構浸透してますよね?私もたまに食べたくなって買う時あるんですけど、やっぱりそのビターな味わいが大人な味って感じで好きなのです。
これまた過去に何度か映画関係の記事で書いた記憶がありますが、私は昔から通過儀礼物のジャンルが好きだったりします。通過儀礼って何かと言うと子供(少年・少女)が大人に成長していく痛みみたいなもの。酸いも甘いも経験して大人になっていく、みたいな精神の方の話で、良い事もありつつ、同時に痛みや苦さ、自分の力ではどうにもならない現実みたいなものも経験して、それで大人になっていくんだよ、みたいなのが昔から凄く好き。
じゃあプリキュアはどうなのかと言えば、成長は描くものの、現実の痛みとか上手く行かなさみたいなものを意図して描くものではなく、どちらかと言えばそういうものに負けない純粋な子供の夢や希望がメインなので、プリキュアは通過儀礼の話とかではない。
で、そんなプリキュアでですよ
「ビターな味わいはミルクのベールで覆い隠して
スイート・マジック ショコラ」
という歌詞がメチャメチャ秀逸だなあと思います。
2番の歌いだしも、ストレートでは無いんだけど、解釈の仕方によってはプリキュアらしからぬエロスを感じさせるし(いやそういうキャラや話では無いんだけど)
「刺激が欲しい それならばスパイスを
少し妬けるな この力で さあ、ショウタイムだ」
とか、凄く面白い。
実際の所、マカロンの方はジュリオに嘘をついたり、ちょっとプリキュアの模範からは外れた部分もあったと思うけど、ショコラはそこまでギリギリを攻めたとかの印象は無いんですが、このキャラソンから垣間見える冒険心とか、嫌いじゃないです。
そしてお楽しみ
「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム~キュアショコラ・バージョン~」
「ボケたらツッコミ チームワークでゴーイン(強引)フォローしてね」
からの「イヌだから!?」って何だ?どういう意味?
といった辺りで次がラストのパルフェです
関連記事