僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

80年代オマケシール大百科

80年代オマケシール大百科

著:サデスパー堀野
刊:いそっぷ社
2017年
☆☆☆☆☆

ビックリマン』だけじゃない!
ガムラツイストラーメンばあ
ドキドキ学園、秘伝忍法帳、
ハリマ王の伝説、あっぱれ大将軍
ネクロスの要塞……ぼくらを熱狂させた
オマケシールがこんなにあった!!

 

今もコラボ商品を中心に人気を誇るビックリマンチョコ。後は2番手として、アニメ化&ボンボンでのメイン展開があったレスラー軍団(ガムラ&ラーメンばあ)ぐらいは多少の知名度があるものの、多分それ以降はそこまでの知名度は無い。
とは言え、売れて弾数を重ねたり、多少なりとも雑誌展開のあったものがその下にあって、1~2弾で終了した物、地方の菓子メーカーがメインのものなどはかなりのマイナーと言える。

 

私はモロにビックリマン世代なのですが、小学校の頃はいじめられっ子でね、登校拒否とか経験してるんですが(丁度そういうのが社会問題化した最初期くらい)お前今週中にビックリマン持ってこいとか言われてね、もう当時は店に並んですぐに完売みたいな人気でしたから、簡単に手には入らない。

前に一度書いた事あったっけかな?でそんないじめが辛くて私は夜中に電車に飛び込みに行ったんですけど、田舎の路線で深夜に電車なんか通って無いのです。それを知らずに仕方なく戻ってきた私。ホントに電車通ってたら飛びこむつもりだったんですけど、なんか結果として出来なくてバカバカしいなと思った記憶があります。
で、ビックリマン問題は結局は親に頼って、スーパーの知り合いの人に事情説明して店頭に出す前の分を売ってもらって持って行った気がする。でもあの時は味をしめて2回目3回目も持ってこいとかは無かった気がするなぁ。いじめる側はそんなの記憶に無いでしょうけど、いじめられた方はきっと一生忘れない。いや私自身はもう恨んだりとかそういうのは一切無いですけど。所詮は子供のやる事と思ってます。

 

なので!ビックリマンにはそんなに思い入れが無い。でも後に普通に買えるようになって少しは集めたっけかなぁ?でも私はコロコロ派じゃなくボンボン派だったので、レスラー軍団の方が好きでした。

 

ただ、こづかいとか豊富では無かったはずで、何故買えてたのかはあんまり記憶にない。でも駄菓子屋に行って、この手のおまけつきの奴、それこそビックリマン・ガムラ・ラばあ以外にもマイナーな奴とか買うの好きだった記憶はある。

 

勿論、ちゃんと集めたとかではなく色々なものに手を出した数枚を大事に持ってた感じで、それこそビックリマンでは簡単に出ないプリズムとかホロがドキドキ学園だと比較的出易かったとかは確かにあった気がする。

 

ビックリマン
ブラックゼウス、ヘッドロココ、ヘラクライスト辺りが私的には全盛期かなぁ?

www.youtube.com

この辺のアニメは割と見てた気がする。
青山さんがキャラデザで、演出を貝澤さんがやってたりと制作が東映なので、プリオタ的にはスタッフとか結構興味深いものが

 

 

■レスラー軍団抗争Wシール ガムラツイストラーメンばあ

www.youtube.comCM
ラーメンばあ、好きだったなぁ。世間的には不評だったチョコチップ入りのが私は好きでした

www.youtube.com初期の方のアニメはあんまり記憶が無いけど、聖戦士ロビンJr.は憶えてるなぁ。

 

ガムラはWシールで、途中からはキャラだけでなくストーリーシールみたいなのも増えて、そこにこの後どうなるんだ的なドキドキを感じてた気がする。
レスラー軍団抗争とは関係無くなり、宇宙に行ったりする話で結構しっちゃかめっちゃかになるんだけど、今回制作者のインタビューがこの本に載ってて、一度アニメ化まで辿りつくと、今度はアニメの方を主導にストーリーとかを組み立てて、シールはその関連グッズみたいな形で世界観を広げようとして、リニューアルした「聖戦士ロビンJr.」になったけど、そのとたんに人気が無くなって終了したという話が面白い。

 

ビックリマンもそうだけど、あの小さい四角の中のデザインなり裏面のわずかなストーリーなりから子供なりに色々想像するのが面白味だったわけで、それを逆に商品として整理してしまう事で面白味が失われるって凄くわかる気がする。

 

ああ、因みに私はこの辺は当時結構買ってたなっていう話でコレクターとかでは無いのでWシールは今だとコレクター泣かせですよねぇ。2枚目のキラキラを眺めたいのになかなか剥がせないっていう。動画探して見てたりしても、1枚目を低粘着シートに貼ってとかやってる人も居なさそうですし、鑑賞手段が限られてくるのはもどかしい。

 

 

ドキドキ学園
お菓子が美味しかった記憶。

やはり特殊加工のシールとかの割合が多く、ビックリマンでヘッドと縁のない人がこっち買って、すげーってなる感覚はわかる気がする。
ただヘッドの名前が「最強神」とか個性が無いのがたまにキズ。
最後が24弾とか何気に凄い出たんですね。

 


■秘伝忍法帳
多分これは雑誌でしか見た事無いけど、雷王白獅子のパワーアップ形態のあのトゲトゲソードみたいなやつがカッコ良くて好きだった気がする。

 

■ハリマ王の伝説
これも雑誌で見ただけかなぁ?タイトルは憶えてる。

 

ネクロスの要塞
これはメチャメチャ好きでね、ゴム人形とカード、アイス版だけシールなんですよね。ゲームがPCエンジンでしか出て無くてうらやましく思った気がする。

RPG的な世界観なんだけど、私はウィザードリィやってなかったので、ファンタジー世界にサムライという和風が居ると言うのが斬新に当時は思えた記憶。

割と集めてて実際にサイコロ振ってゲームプレイした記憶もある。

 


あっぱれ大将軍チョコ
温感冷感シールで、温めたり冷やしたりで絵柄が変わるというギミック重視。ただ赤インク一色なので、イラストとしての見やすさが低くて、1~2回買って私は終わった気がする

 

■こまったときのガムだのみ
お守り風の特殊形状のシールが特徴。これも1~2度買った記憶があるけど普通の四角シールと比べると小さくてそこが物足りなかった気が

 

■めざせまるきん
シールなんかついてたっけ?
50円なのに当たりが出ると1000円と交換出来るとかのギャンブル性が売りだった印象。昔から賭けごとにロマンは感じない派なので、そこに魅力は感じなかったけど、チョコが大きくてそこはお菓子としての満足感が高かった記憶

 

■謎のジパング伝説
これも名前くらい。ボンボンはいろんなもの掲載してるな

 

■タイムスリップバトル
Wシールだし、パッケージや絵柄もガムラツイストと似た感じで、派生作品に当時は思ってた気がする。お菓子も好きで、これは結構買ってた記憶がある。

 

■バトラーの剣
これもボンボンに載ってたっけ。ビジュアルと名前は記憶にある。
今年のゴールデンウィークに栃木に遊びに行ってて、栃木のまんだらけ寄って来た時にこれが結構ありました。シールじゃ無くフィギュアの方。5月6日にゴムの日で、本店でフェアやりますよ的な告知があったと思う。


そう!まんだらけ
ネットで色々情報探してても、こういうレアシールとかは今は基本まんだらけが収集の軸になるんですけど、私が住んでる山形は当然、東北にはまんだらけ1店も無いんですよ。一番近いのがその足を運んだ栃木店になります。
宮城とかに出店してきませんかね?福島と新潟にはようやく駿河屋が進出してきた(昔からあるブックマーケットのサポーテッドじゃなくて)

 

いわゆる万代系とかのお宝ショップが全盛期の時はビックリマンぐらいならそれなりに豊富な在庫があるとこもあったんですけど、今は他の物も含めてほとんど消えちゃって店自体がどこもアミューズメントパーク化してて、もうわざわざ遠征して回る価値は無くなってしまいました。

 

この辺のレアシールとかは全然持ってないし、これから集めたりとかも予定は無いですけど(子供の頃に持ってたのって結局どう処分したか憶えて無い。引っ越し2回くらい経験してるので押し入れの奥とかから出てくるとかの可能性も無い)コレクター気質なんで、レア物の価値とかわかってくれるまんだらけは近くに欲しいです。

 


そろそろまとめに入りますが、これ以降も何十種類もマイナーシールの情報やパッケージ、概要が載ってたりします。ただそれでも情報が不明瞭な部分も結構あって、この時代の資料ってきちんとした形で残ってるわけじゃない。それをこの著者のサデスパー掘野さんが徹底的に調べてあるのが本当に凄い。

 

何度も言うけど「ビックリマン」とかメジャーな物は良いんですよ。第何段まで出たとかそういうデータは残ってる。でもマイナーメーカーのマイナーシールはそういうのも資料として残ってるわけじゃない。

 

ボンボンやコロコロで扱ってる範囲なら、国立図書館とかで調べられるでしょうけど、雑誌掲載すら無い奴はなかなか難しい。

 

実はこの本をたまたま見かけて、パラパラとめくって見てたら、何と女児向けのシールのシリーズとかまであったんですね。これが衝撃で、せっかくだから買って読もうってなったのでした。完全に初耳で、おおすげぇ!確かにターゲットとしては商品展開あるのわかる!と思う。
カバヤ食品「妖精のおまじない チャニチャニアブゥ」ですって。
ちゃんとホロシールとかもある。こんあのもあったのかと面白いです。
ラニラニチュッチュ オープン!秘密の呪文みたいな響きですね。

 

クオリティも十分に高いですが、この山ほどある中で、やっぱりビックリマンとかはデザインやイラストの情報量が凄く完成度高く感じますし、逆にクオリティの低い物は低いもので、ある種の味に感じられてそれはそれで面白い。

 

食玩は今なお続く文化ですが、歴史的には一度この80年台のブームの後に、お菓子無しのカードダスとかに流れたんだと思う。当初は1枚20円とかで安かったですし。
で、2000年代くらいは食玩フィギュアとかのブームなんかの流れでシール物カード物なんかも復活して、今みたいなアニメ系のウエハースとかが日常的になってるみたいな流れなのかな?(この本はそこの研究をしてる本では無いので)

 

でも、80年代シールの終焉の顛末って、公正取引委員会の介入で、ヘッドとかのレア封入はギャンブルに類するみたいな形になってプリズムシールとかが使えなくなって文化として終わった形ですよね。
でも今のキャラ物ウエハースとか普通にレア封入あるけど、そこは何が違うんでしょう?私はプリキュアウエハースとか箱買いしてもレア出ねぇとか凄い苦労してるぞ。しかも今は30円50円の時代じゃ無く100円以上するし。

 

レッドカンパニーの広井王子&あだちひろし氏へのインタビュー記事もありつつ読み物としては物足りない部分もありますが、眺めてるだけでもメチャメチャ楽しいですし、とにかくマイナー部分への光の当て方が尋常じゃ無いので資料性が物凄く高い本です。当時を体験していて、なおかつメジャーどころ以外にも興味がある人向けになりますけど、刺さる人にはとことんぶっ刺さる本です。

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