X-MEN BY GERRY DUGGAN VOL.1.Contains materials
著：ジェリー・ダガン（作）
ペペ・ララス（画）
訳：高木亮
刊：MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2024年
収録：X-MEN Vol.6 #1-6(2021-22)
☆☆★
開花するミュータントたちの成長物語
Ｘ－ＭＥＮ
新シリーズ始動！
ある日、セントラルパークの一角に突如として巨大なツリーハウスが姿を現した。
サイクロップス、ジーン、サンファイア、ローグ、ローラ、シンク、ポラリスの7名からなるX-MENは、この新たな拠点で外敵と戦いながら人類への奉仕活動に邁進するが、その一方でミュータントを敵視する新たな脅威が動き出していた。
さらに、クラコアが抱える重大な秘密に一人の記者が迫ろうとしており……？
はたしてX-MENは人類にとっての希望なのか、それとも災厄なのか——
ミュータントたちの次なる戦いが、ここから始まる！
担当ライター（脚本家）がジョナサン・ヒックマンからジェリー・ダガンにバトンタッチして仕切り直しの新シリーズ。
ヘルファイア・ガラで発表された新チームによるＸ－ＭＥＮ本隊の活躍を描く。
サイクロップスとジーン・グレイの２人リーダー体制にメンバーはサンファイア、ローグ、ウルヴァリン（ローラ）、シンク、ポラリスの７人チームで始動。
ヘルファイア・ガラの時も本人が語ってましたが、もう１０年くらいは経つけど基本的にサイクロップスはプロフェッサーの忠実な僕というポジションからは脱していて、サイクはサイクで独自の考えの上で動くし、今ではアベンジャーズとか他の勢力からもプロフェッサーよりサイクの方がリーダーとして認められてる感もある。
前シリーズの１巻目も、基本的にはネタの前振りみたいな流れでしたが今回もここから新しい話の流れが始まっていくよって感じで、各話毎に色々な勢力が出てくる。
ケルビ・ヘン／フェイロン
火星への進出を目指していた普通の地球人だったが、いきなりミュータントが火星を自分達の星にすると宣言して住み始め、自分の人生を費やしてきた全ての計画が無駄になってしまったとミュータントに恨みを募らせる。
コーディセップス・ジョーンズ
キノコ型宇宙人、いや異空間人か。
ゲームワールドの支配者とか言ってて、９０年台のジム・リー版の新シリーズでも早々にモジョーバースの話とか３話目だか４話目にやってたなとか思いだした。と、思って設定読んでたら、実際にゲームワールドってモジョーバースのなれの果てなのね。
ハイ・エボリューショナリー
映画の「ガーディアンズ３」にも出てた種族。カウンターアース出身。
ナイトメア
ドクター・ストレンジの宿敵の一人。ストレンジ先生が死んで、ここぞとばかりに出しゃばってきたらしい。
しかし今回の解説書、
ドクターストレンジ：この時点では死亡中（後に復活）
ナイトクローラー：この時点では死亡中（後に復活）
とか、ザ・アメコミあるあるな解説が二人もあるのが何とも
そのくせにですよ、ベン・ユーリックがサイクロップスが一度死んすぐに復活している事実を掴んでしまうというストーリーラインがいわゆるヴィランとの戦い以外の部分で展開されるというんだからちょっと頭抱えたくなる。
ミュータントが死を超越した存在になった事はクラコア外には機密事項。他のヒーローサイドも知らなければ、普通の人間なら尚更それを知るよしも無い中で、マスコミ（現時点でのベン・ユーリックはデイリービューグルの共同オーナー謙、昔からの記者活動も続けている）がその秘密を知ってしまうという流れ。まあそこは上手くやるんでしょうけど。
リーバーズ
人間がサイボーグ化した集団の昔からのヴィラン。
映画の「ローガン」に出てたのも何気にリーバーズだったような。
と、様々なヴィランが登場してくる中、味方サイドの方も、いきなりＸ－ＭＥＮロボが出てきたり、果ては謎の男キャプテン・クラコアなる新ヒーローまで登場と、これから面白い事やったるでぇ～ってな気合の入り方はまあ面白い。
とは言え、前シリーズも含め、クラコア以降はＸ－ＭＥＮ系が凄く売れてるという話をどっかで目にした気がするんだけど、いやそこまで面白いかなこれ？っていう気もする。そりゃ最初の「パワーズオブＸ」には度肝を抜かれたけども。
今後これを含めて８冊ほどシリーズとして邦訳版の刊行が予定されてるものの、現時点で発売済みのものまで、ようやく追い付きました。なのでしばらくＸ－ＭＥＮはお休み。
アベンジャーズ側も邦訳だと本筋がよく流れわかんない感じですし、しばらくはここ２～３年分の買ったけど積んでる奴を中心に読んで行く感じです。
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