MOBILE SUIT GUNDAM THE ORIGIN IV
Eve of Destiny
総監督・絵コンテ・キャラクターデザイン:安彦良和
監督:今西隆志
脚本:隅沢克之
原作:矢立肇・富野由悠季『機動戦士ガンダム』より
漫画原作:安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より
OVA 2016年 全6話
☆☆☆☆
開戦編後半
シャアとララァの出会い、
ミノフスキー博士の亡命、
そして史上初のMS戦と
遂にジオンの独立宣言まで。
ここまでは基本、シャアを軸に描かれて来ましたが、今回は序盤でのララァとの出会いと、後半のMS戦ぐらいで、割と他の部分に尺を割いてる印象。
というかテム・レイをこんなに丁寧に描いてたっけ。
あとはアムロのTV本編開始までの肉付けみたいな部分ですが、フラウと共に、こんなキャラだっけ?っていう違和感が割と大きい。
シャアはまだ、違和感は勿論あるけど過去にこんな経験をしてきたのか、ってまあ思えるけど、アムロのイメージってガノタの大半は後年の「Z」と「逆シャア」までを含めた所からの全体のイメージで捉えてる印象ですが(私だけ?)
多分、そこのイメージがほぼない安彦さんはファーストから逆算した自分なりのキャラ付けみたいなのをしてるから、多くのガノタとの解釈とのズレが生じるんだと思う。
いや、あんなに嫌いだって言ってたララァの事だってこうして少しでも自分が納得出来る形で再考してくれてるんだから、前回も言ったけど安彦さんなりの妥協もしてくれてるので、あんまり一方的に攻め立てるのも申し訳ないですが。
キシリアとかは元々怖いイメージがあったので、それに拍車をかけるのにあんまり異を唱える人はいなさそうですし、そこは素直に楽しめます。
ミノフスキー博士の亡命は原作の時点でも理由とかそんなに描かれて無いんでしたけ?アニメだけ見てると、結構唐突な印象。右傾化していく流れに嫌気がさしたとかなんでしょうか?現実の歴史でも割とそういうのありますし。
というかやっぱり歴史の組み立て、歴史物の再現フィルムや検証フィルムみたいな感じで作ってる印象が強いな。「日本の一番長い日」とかあの手の映画のイメージで作ってるのかなぁ?その周辺は私もあまり詳しくないのでわからない。
で、現金ですがやっぱりMSの戦闘シーンとかあると、正直盛り上がりますし、割とそう言う部分で満足度が上がってしまう自分がもどかしい。
シャアと三連星のザクI、ラル機だけザクじゃなくMS-05ブグだったりするのが
面白い所。そして相手はガンキャノン12機。CGのクオリティも高くて、素直にワクワクさせられますし、いやカッコ良くてプラモ欲しくなる。
ジオンと連邦の差って、MSの性能と言うよりこれ経験値の違いじゃないか?とも思うけど、多分ジオンの強さは接近戦が出来る強さだよねこれ。キャノンはあくまでやっぱり主武装がキャノンですし、MBT(モビルバトルタンク)=戦車に毛の生えた程度のガンダンクの延長でしか無いガンキャノンという考え方の差みたいな感じでしょうか。
ララァは早見沙織
フラウは福圓美里
今回は出てないけどアルテイシアは潘めぐみとか
プリオタな私には嬉しい声優さんばっかり。
前任者の声とは似てないし、イメージも正直違うけど、新声優になったんだなというフレッシュさはあるし、まあ好きな人ばっかで甘く見てしまう所はあるにせよ、私は全然アリです。
と言う所で次はルウム編前半「激突 ルウム会戦」です
関連記事