僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アガサ・オール・アロング (MCUその52)

原題:Agatha All Along
原案・脚本・監督:ジャック・シェイファー
原作:MARVEL COMICS
配信ドラマ 2024年 全9話
☆☆☆★

 

MCU最初の配信ドラマだった2021年の「ワンダヴィジョン」のメインヴィランだったアガサ・ハークネスを主演に据えたドラマシリーズ。
メイン監督の人の話によれば「ワンダ」「アガサ」そして次の「ヴィジョン」で3部作的な構想らしい。

 

力を奪われウエストビューに封印されたアガサだったが、思いもよらぬ訪問者が表れ再び自らの魔力を取り戻すために、古来より伝わる伝承の「魔女の道」の試練を乗り越えるべく、魔女団を結成して道へ踏み入れる。

 

前作の終了から割とすぐにスピンオフでアガサの話も作るというのは出てました。ただその後もコロナ禍が続き、脚本家協会でのストライキでの撮影の延期、そしてマーベル不調の流れで、今後の作品の見直し等々ありましたので、元々単品のヒーローとかではないアガサの企画なんか、真っ先に凍結されそうな所を、ちゃっかり乗り越えて来ました。

 

ブレイド」もまたも行き先不安な状態ですし、「ウェアウルフバイナイト」とか、どこにも繋がらないのにあれは何だったんだ?感がある中で、オカルト路線でちゃっかりアガサはこうして無事配信まで辿りつけました。

 

この飄々とした感じがある意味アガサっぽいかも。


とは言え、スカーレットウィッチの師匠、あのF4のフランクリン・リチャーズの乳母という設定で名前だけは良く見るも、私が読んでる範囲の邦訳版では、多分1回くらいしか見た事無いので(そもそも何のタイトルで読んだのかさえ忘れた)アガサ・ハークネスというキャラを深く知ってるわけでも、思い入れがあるわけでもない。

 

でも、何百年も生きている魔女と言う存在。物語なんかで描かれる魔女には、実は本物が存在して、それが伝承として伝わっている、的な世界観は個人的には凄く好みでした。

 

その上、この半ポリコレが煩い時代、なおかつマーベルの低調が散々言われる時代に、レズビアンのおばちゃんが主役に、サブキャラのクィアの少年が今回のシリーズのメインですと言われた日には、うわぁ、メチャメチャマーベルしてるなぁと感じてそこは誇らしい。

 

ババアとホモが主役のドラマとか誰が見るんだよ?ポリコレポリコレうるせーやつらがエンタメを潰してるってわかんねーのかよ!って言われるのを分かってる上で、じゃああなたたち差別主義者はドラマ見てくれなくていいです、はなからそんな奴ら客だと思って無いし、むしろ居なくなってくれて清々した、ウチは意識高い人向けに作ってるんで!ぐらいのスタンスを貫く感じがいかにもマーベルって感じで素晴らしいです。

 

私も正直、そういうの出し過ぎだとは感じます。なんか1作品に一人や二人どこにも居る気がしてくるくらい。いやでもですね、じゃあそれで何か困るのかと言えば、別に私は何も困りません。かまわず好きなようにじゃんじゃんやっちゃってくださーい、というのが私のスタンス。

だってアガサは知らないけど、少なくともビリー君そもそも原作でそういうキャラですし。

 

開幕当初は、ヴィランは誰が出てくるのかと色々言われた中で、ブラックハートメフィストだナイトメアだの言われてましたが、作中では序盤の何話目かに緑の魔女とかいう単語が出てきたので、これはモーガン・ル・フェイかエンチャントレスでも出てくるのか?と思ったら、正体はデスでした。

 

マーベルにもデス様って居たのね。DCだとニール・ゲイマンの手によるゴスっ娘のあこがれみたいな存在になってる超人気キャラですが、マーベルにも居た・・・っていうか、あれか!サノスが恋焦がれて、人類の半分を消してもなお塩対応されて、サノス子ちゃんを作ったりしてた時のあのデス様か。そういや私読んで無いけど、デッドプールとも結婚したんでしたっけ?普通にマーベルにもデス居たわ。

 

とは言え、いつもの如くヒーローとヴィランが激突!っていう話では無いので、世界観やキャラクターの掘り下げがドラマの中心。1話目、いきなり刑事ドラマ風から始まり、その後は「ワンダヴィジョン」と同じく、試練の度に年代とか世界観が変わる事で、ルックの面白さを維持。

各話で魔女団のキャラクターを掘り下げていく、という形でした。アジア人というのもあってか、私はアリスが割とお気に入りでしたが、残念な結果に。

 

基本、派手なバトルやアクションも無いので、この世界観や掘り下げられていく個々のキャラクターに思い入れが生まれなければ、つまんないドラマだと感じる人も多い気はします。どんでん返しオチがやりたかっただけなのね、ぐらいに感じる人は、低調なマーベルドラマにますます失望するかも。いやもうそんな人はとっくに脱落してるか。

 

ネタバレになりますが・・・

 

 

 


今回、ワンダの復活までは描かなかったのはやや残念な半面、もしそれが描かれてたら、結局ポストクレジット映像が全部持って行く形になってしまっていたでしょうから、そこはあえてスルーで良かったのかも。

 

ビリーもワンダでは無く、トミーの方を探しているという辺りが逆に私は面白味を感じたり(ワンダは子供を探してるけど、子供側は母親を探してるわけじゃないっていうのがね)それでいて、ワンダと同じように、トミーにも罪をかぶせたのはなかなかに英断だった気がします。アガサはね、たとえ良い人になろうと、それなりの過去があろうと、いやお前さんざん悪い事してきたじゃん。その罪は消えねーぞ、っていうのがありつつ、本人はあっそうっていう飄々とした感じが面白味なので、そこは良いんだけど、まだ若いティーンヒーローであるビリー(まだヒーロー名のウィッカンも名乗って無い)に、意図せずとはいえ奪ってしまった命があるというのを背負わせたのは割と踏み込んでくる感じで面白い。

 

よくねぇ、MCUしか見てない人は、ワンダにばっかり不幸を背負わせて酷い。彼女には幸せになって欲しいっていう声が山ほど聞こえてきますし、私もそう思うのは思うけど、原作知ってる人にとっては、でもワンダだからなぁ、と複雑な感情を抱いてしまうのがまあスカーレットウィッチだ。

 

そういう意味ではマキシモフの系譜を今回のビリーも継いでしまった感はある。願わくば、また投げっぱなしで何年も放置せずに、いいかげんちゃんと回収なり次に繋げるなりをきちんとマーベルスタジオはやってくれと。トミーとの再会もそうだし、テディ・アルトマンとの出会いと愛情とか、ホントにいつヤングアベンジャーズやってくれんだよって話です。

 

あと、何百年も生きてる魔女って私は凄く好みの設定・世界観なので、サンクトラ・サンクタムとの関係とかどんな感じなのかも気になる。サンクタム的には(というかエンシェントワンか)ドルマムゥみたいに世界を滅ぼす存在とかでは無いので、魔女たちを良くは思って無いものの、小悪党くらいに認識して、小競り合いくらいしかしてないとか、そういう妄想が膨らみます。となるとよく「ミッドナイトサンズ」の構想もあるとか言われてるけど、やはり非科学超自然のオカルト路線もそれはそれでクロスオーバーしていくところが見たい。

 

私の予想ではですね、結局は後に面白い作品がアベンジャーズ的なアッセンブルを見せてくれて、ようやくそこで離れた人もまた戻ってきて、前のあの作品見ておけば良かった、みたいになるんじゃないかと思ってるから見続けてるみたいなとこがあるんですよ。
だってエンドゲームの時もそうだったじゃないですか。劇場公開時、一つ前のキャプテンマーベルがソフト化&配信前だったので、それを見ずにクライマックスに挑んだ人も多かったですよね。
あるいは話題作だからアベンジャーズ見てみようと、それなら最低限この何本だけ見ておけみたいなの、散々やってたじゃないですか。あれと同じ事になるだけなのに、なんだかなぁという気持ちで居ます。

いや「シークレットインベージョン」とか「エコー」とか正直辛かったし、離脱する気持ちもわかるんだけどさ。

 

という事で、次は12月の「ホワット・イフ シーズン3」ですが(これも何気に気が重い)その前にちょいとリクエストをいただいたので、MCUではないですが、アニメの「ムーンガール&デビルダイナソー」を見ていこうかと思います。

 

♪どんどん進め、魔女の道~

(最後死にそう)

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